劇場公開日 2025年10月10日

「純粋で繊細な心と孤独感の混在」秒速5センチメートル まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 純粋で繊細な心と孤独感の混在

2025年10月17日
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鑑賞方法:映画館

原作者新海誠の世界観は基本ロマンチックが過ぎる!10代の心が本当に純粋。もちろん嫌いではないがあまりに素直に真っ直ぐに描かれていて、観客はそれを一種の憧れのような目で見てしまう気がする。その心を抱いたまま大人になれると、どんなに穏やかで美しいだろうと考えるが、現実は厳しく時に残酷で傷つかずには世の中を生き抜いて行けないように見える。何を選んで先に進んでいくのか。大切なものを抱えながら、何かを無くし以前見えなかったことが見えて来ることで、今を生きる、大人になっていくのかなと、この作品を見て考えた。
過去にこだわっていると今があまりに孤独になる。過去は今に繋がっていて、今は未来に繋がっている、人は成長するのだ。
セピアがかったスクリーンの風景が柔らかく温かくそして美しい。One more time, One more chance は若干無理やりストーリーに登場するが、多分最初からこのシーンで使いたかったからなんだろうと推察、主題歌でもないわけで、多分新海さんの好みなんでしょうね。松村北斗はこれ以上ないぴったりのキャスティングでした。

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まっちゃまる
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