「アニメ未見:映像に役者の佇まいは絶品、気持ちの動線が難しかった」秒速5センチメートル めいこさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ未見:映像に役者の佇まいは絶品、気持ちの動線が難しかった
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アニメ未見の感想です。
桜、雪、月、海、空、映像美はとにかく絶品。
高校時代の思い出は花苗の恋心もあってきらめきのカラットが半端なかったです。
登場人物それぞれのセリフまわしや佇まいは、日常生活のやりとりを切り抜いたような自然さで、行きつけの紀伊國屋書店そのままの風景もあいまって、現実との地続き感がありました。
松村北斗さんは、ファーストキスも良かったですが、今回もあれだけ生気がないのに格好良いのがすごい!
ですが、気持ちの動線の持っていきようが難しかったです。
アニメ未見なのですが、貴樹の名をパンフレットで見た明里が次のシーンでバスを降りたり、明里も貴樹に気持ちがあるのではというミスリードがあったり、高校時代は花苗の立場で貴樹が何を考えているのかわからなくもどかしい気持ちになったりして、気持ちがすっと流れてクライマックスを気持ちよく浴びられる感じではありませんでした。
明里が別れの時に口にした言葉が、最初はアナウンスや鳥の声でかき消され、あとで聞こえるというのも、ちょっともったいぶっててにごらせてしまったかなと思います。
見終わったあと、会いたい会いたいと思っていた人は、実はすぐそこですれ違っているかも、という人とのつながりも味わいかなと思いましたが、ミスリードを企図していたとしたら、そこはいらなかったかなと思います。
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