「喪失感の先の光」秒速5センチメートル ゆかこさんの映画レビュー(感想・評価)
喪失感の先の光
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物語の随所にある貴樹の抱く喪失感を凄く感じた。
けど、もしかしたら誰もが持っている喪失感なのかもしれないし、縁がまったくない人もいるのかもしれない。
その喪失感を長い年月と経験をかけて自分に落とし込んで進んでいく貴樹くんに涙が止まらなかった。
地球が終わるんじゃなくて、一つの句点を打てたのかなって感じた。
これまでも自分の物語として、そして新しい続きを続けていく。
最後に そんな貴樹くんの背中が見れて本当に良かった。
そんな風に物語に入り込めたのは、随所にちりばめられた映像の工夫と役者の演技力だと思う。
個人的にではあるが、明里の小・中学生役の白山乃愛さん、貴樹の高校生役の青木柚さん、そして貴樹役の松村北斗さん、明里役の高畑充希さん この方々がその瞬間瞬間の感情表現が与えられるものと考える余白とで絶妙なバランスでした。
あとラスト 館長である吉岡秀隆さんとの やり取りは必見。
ほんっとに良かったです、もっと回数重ねて細かい所まで観て、物語の奥深くまで入り込みたい。
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