「彼にとっての。追記3」秒速5センチメートル またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
彼にとっての。追記3
一部で物凄く濃いファンの多い原作アニメ。散文的な原作の隙間を埋めるのであればやり方は無数にあるだろう。今作は奥山由之監督にとっての一つの回答と受けとらざるを得ず、それは個々の原作ファンにとって必ずしも最適解とは限らない。マタゾウにとっても。一本の新作として見ることはできず曇り切ったすりガラスを通して鑑賞。結論として、アリではあるけど俺のぢゃなかった。
まず大人になった明里を生身の存在として描くこと、更に2人の間に出会いそうな仕掛けを幾つか設けたのもチャレンジだ。しかし俺の明里ぢゃなかった訳だ笑笑。以下、それは置いておきましょう。将来会う約束をしていたという伏線を導入したのもンー。俺的には来てても来てなくても、意味が違ってきちゃうのよ。OMTOMCは月とキャベツのテーマとしての半ばメタ導入。ちょっとアレ思い出した、韓国人カップルがニューヨークで会う話。
小学生明里の白山乃愛ちゃんは絶品。森七菜もちゃんと高校生に見えたし、高畑充希も大人明里として違和感なく。松村北斗も漫画のような鼻筋と暗い顔で貴樹になっていた。そのほか男女とも役者には不満は無い。中田青渚はも少しでて欲しかった。
しかし貴樹はプラネタリウムで嗚咽してはいかん。そこまで館長に甘えてはいかん、あの場はあくまで静かに受け止めなくてはな。
奥山由之監督、アットザベンチよりは全然映画になってたと思うけど、今のところは弟さんの奥山大史さんの方が達者に感じた。兄弟で切磋琢磨してください。
あと、最近映画やテレビでプラネタリウム扱うの多いなあと感じた。みんな星は好きなんだな。
追記 「大丈夫」という言葉は「自信を失って大丈夫に見えない人に投げる言葉」ではないだろうか。
追記2 宮﨑あおいに勧められた「月とキャベツ」を見てどこに感動したのかわからないと言っていた高畑充希、これは伏線なのかなあ。「月とキャベツ」見てみないと。
追記3 皆さんのレビューを読んで色々思い直したりしますが、結局大人の明里が出てきても彼女がなぜ初恋を終わらせられたのかが少しも描かれていない点が唐突などんでん返し感を産んでおいらを置き去りにしたのかなと。そんなことはどうでもいいんですけどね。
しかしアニメ版同様だけど貴樹は種子島でなぜ過去に閉じこもってしまったんだろう…。
またぞうさま
共感ありがとうございます🙂
「彼にとっての。」ってどういうレビューなんだろう!?って思って、クスクス笑いながら読んで、なるほど〜と腑に落ちました🫡
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