「運命の女神はたぶん全裸でハゲだと思う。すれ違ったら二度と捕まえられないから、もしも出逢えたら正面から「がっぷり四つ」でぶつかって離さないようにしよう。」秒速5センチメートル おつろくさんの映画レビュー(感想・評価)
運命の女神はたぶん全裸でハゲだと思う。すれ違ったら二度と捕まえられないから、もしも出逢えたら正面から「がっぷり四つ」でぶつかって離さないようにしよう。
※原作も劇場アニメ版も見ていないので舞台挨拶中継付き実写映画版だけを観たレビューになります。
冒頭は主人公の松村北斗が仕事に忙殺されている大人、ヒロインの高畑充希が書店員として楽し気に働く大人としてスタートします。「子供の頃に交わした約束が大人になってからどう変化するか」という題材は多くの作品になっていますが、子供の頃から成長の段階を踏んで順番に描いていくのが定石ですよね。
ところがどっこい、本作前半部分は小中時代の二人のやり取りと、大人になってから「あれ?なんか大切なこと忘れて生きてないかな?」という場面がバラバラに出て来て、冷静に時系列を頭の中で整理するのに時間を取られてしまいます。
中半は親の転勤で住所が頻繁に変わって物理的に距離が離れてしまう二人が、最後に大事な約束をして抱きう本作一番の名シーンが出てきたり、度々再会の機会があったものの些細な理由で再会できなかったり、二人が無事に再開してハッピーエンドになるのを観客のみんなが願っているだろうなというシーンが続きます。
で、後半なんですが、ここでは観客の願いをぶち壊すシーンが連続するので別の意味で泣けてきます。松村北斗(上田悠斗)が高畑充希(白山乃愛)との約束を思い出して、雪の降る中約束の地に行きますが会う事はできませんでした。高畑充希はプラネタリウムで近接接近しても出会えなかっただけでなく、帰りのバスの中で読んだパンフレットで「遠野貴樹」の名前を確認してもプラネタリウムに戻ってダメ元で会おうという行動もせずに、配偶者とイチャコラして海外へと旅立ってしまうのです。
新海誠原作なので「君の名は。」的なちょっとした後味の悪さは残りますが、少年少女時代を演じた上田悠斗と白山乃愛が掛け値なしの名演技をやりきってくれたのが救いになる作品でした。
共感、コメントありがとうございます。
全く同感です。
明里は、白山乃愛の時と高畑充希の時が同一人物に思えないほど感じが違ってましたね。
女は記憶の上書きが出来る、というみたいですが、こんなラストを観客は望むのでしょうか?
なんとも納得出来ないストーリーでした。
共感・コメントありがとうございます。かなり凝った映像づくりをしているのが分かる映画でした。少年少女を演じた二人の演技が良くて、鑑賞しているこちらも同じ時間を共有したと錯覚するほどの素晴らしい回想場面でした。
おつろくさん、ありがとうございます。森七菜の演技だけで泣けそうになりましたし、宮﨑あおいはさすがの存在感でした。木竜麻生さんも良い役どころでしたね。
そうですよね。語っているうちに、あの“間”や“空気”をもう一度確かめたくなります。年月を経て観る『秒速』は、きっと当時とは違う表情を見せてくれる気がします。
こんな話をしていたら、僕もまたアニメ版を見たくなりました。
おつろくさま
コメントありがとうございます😙
再コメントです。
誤解を恐れずに言えば、18年前のアニメ版『秒速5センチメートル』の存在は、ある意味「初恋の人」なのではないかと思っています。
まだ出会っていない「初恋の人」に会いに行くおつろくさんは、何となくタイムリープ感覚ですね。
私はアニメ公開時に観て、心の中の大切な作品になっていましたが、実写版のための復習で配信で観ました。
久々に感動はしたんですけど、『鬼滅』を観た後だったので作画の古さが気になって、同窓会で再会した「初恋の人」がおっさんになってたような、ちょっと悲しい気分になってしまいました🥲
おつろくさん、共感どうもありがとうございます。
運命の女神はきっとそういう姿ですね( ..)φメモメモ
がっぷり四つというのも面白いですφ(..)メモメモ
コメントありがとうございました。アニメ版、ぜひ鑑賞してみて下さい。隙間の多さが強調しているもの、描かないことが与えるものなど、実写版を前提とせずみていただければと思います。
おはようございます。コメント有難うございます。
私は偶々、アニメーションも観ていますが、観ていなくても楽しめるかな、と思いました。評価が別れているようですが、私は大変に琴線に響いた作品でしたね。ではでは。
コメントありがとうございます😊
鑑賞後にアニメ版観てみました。忠実に実写化されている事がわかったのと実写ならではの良さをアレンジしている点が素晴らしいと思いました👏
アニメ版63分しかないからサクッと観れますよ!こういった人物像ってのが実写とは違って見えないからキレイって印象です。
にしても実写の貴樹はなぜあんな感じにしちゃったんだろうって思いました。
共感・コメントありがとうございます。
実写化で、成人したアカリが出てきた事は、アニメとの
大きな違いでした。
新海誠監督のアニメは2007年公開なので、
その後の比重・・・現在をもっと膨らませる方が
観る側も新鮮ですね。
プラネタリウムとかは出てきましたが、とうとう2人は
会って話すことも出来なかった。
結局はアニメの最重要の泣かせどころの、13歳のタカキとアカリの
再会を山場にした点では、何も変わっていないと思います。
原作を懐かしむだけで良いのか?
もっと現在に踏み込んで、いまだに過去を引きずり
閉じこもるタカキが成長する方向へ持っていって欲しかったと
思いますね。
おつろくさま
共感ありがとうございます🙂
「チャンスの神様は前髪しかない」から通り過ぎる前に捕まえなさい…という寓話だったと憶えてましたが、ハゲで全裸にされてますねww
今日は舞台挨拶に行って、「ほっくん」ファンがきゃーきゃー泣いたり笑ったりしてる中、映画の余韻に浸って帰宅して、おつろくさんのレビューを読んで現実世界に戻りました。
松村北斗さんは空手黒帯だけあってシュッとしてカッコいいのに、今時の地味で拗らせた役が上手いです。
高畑充希さんは『国宝』に続いて、「女は男の記憶を上書き更新できるのよ」な役が似合います🤭
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。