劇場公開日 2025年10月10日

秒速5センチメートルのレビュー・感想・評価

全715件中、1~20件目を表示

4.0より濃厚になった人間ドラマ

2025年10月31日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

ドキドキ

事前にアニメ版を予習し、忘れない内に劇場へ向かいました。オリジナルの内容を思い出しながら観ていたので、大まかなストーリーを想像することができました。

今回は実写版らしく、人間ドラマが濃厚になっていました。貴樹と明里の関係が深く描かれており、お互いの心境に共感しやすかったです。特に小学校時代は、科学が好きという共通点やそれぞれの良い点を見つけて、2人が仲良くなっていく過程が細かく描かれていたのが好印象でした。

アニメ版特有の美しい風景はないものの、それを別の形で再現していたのも良かったです。中でも、星空と雪景色のシーンがすごく印象に残り、貴樹たちと一緒に眺めているような感覚でした。

気になった点としては、時系列がわかりづらかったことです。劇中で何度も場面が行ったり来たりするので、いつ頃の話なのか途中でわからなくなりました。せめて、簡単なテロップだけでも表示してほしかったなと思いました。

3話形式の物語が、一つの映画として丁寧にまとめられていました。新海監督へのリスペクトも込められた繊細な人間ドラマに感動できました。

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Ken@

5.0奇跡の美しさと思い出を

2025年10月27日
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鑑賞方法:映画館
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猿田猿太郎

3.5美しい自然の画に見惚れてしまった

2025年10月17日
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鑑賞方法:映画館

「アット・ザ・ベンチ」で初めて奥山監督の作品を見た時、夕暮れや雨上がり、自然の色彩や質感がエモくて素敵だなと思っていたので、今回の作品とすごく合いそうだなと思ったら、やはりドンピシャだった。

奥山監督は写真家としても活躍されているそうなので、カメラを趣味にしている人は特に刺さる画が多いと思う。
自然を美しく撮る人は多くいるかもしれないけれど、奥山監督の自然描写は、感情が映し出されるような気がしていて、見惚れる画が何度もあった。
16ミリフォルムに焼き付ける手法のおかげもあり、この作品がまとっている懐かしさや切なさが質感や温かみとなって表れている点も良かった。

ストーリーに関しては、簡単に言えば男女の恋愛の捉え方あるあるといった感じで、実は男性の方がロマンチストなこと多いよなーという感想。

私は泣かなかったけれど、周りの若者たちは泣いている人も多かったので、過去に似たような経験がある人や、新海誠作品のロマンチックさが好きな人、若い方には好かれそうな作品。
好きな人はすごく好きだと思う!

それにしても今年は本当に、ドラマも映画も宇宙をテーマにした作品が多くて、宇宙ブームなのか?と不思議に思った。
主演の松村さんは「夜明けのすべて」でもプラネタリウムだったし。

役者陣で目を引いたのは、中学時代の子役たち!
美少年と美少女すぎてずっと眩しかった。
中学生であんな遅くあの距離をひとりで…とか、色々思うところはあったけれど、ロマンチック雰囲気でリアルさねじ伏せを受け入れるかどうかは好みだなと思った。

綺麗な画をたくさん見せてもらった点は大満足だったけれど、話の内容的には可もなく不可もなくといった作品だった。

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AZU

4.0思い出を糧に現実を生きる女性と、思い出を抱きしめて現実を彷徨う男性の物語

2025年10月11日
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「君の名は。」「すずめの戸締まり」の新海誠監督による、2007年公開の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を、「SixTONES」の松村北斗主演で実写映画化。

いつだって永遠にロマンチストなのは男性の方。
より早く現実に目覚めるのは女性の方。
恐らくこれは、生物学的な構造の違いからくるのかもしれない。
女性は身をもって痛みを感じ、我が子を産み、守らなければならない存在だから。

観客に年配の男性が多かったのが少し意外だったが、
実はその年代層こそが、この作品の一番のターゲットなのかもしれない🤫

SixTONESの松村北斗さんは、不思議な俳優だ。
人気グループの歌手であり、バラエティでその素の姿も知られているのに、
スクリーンの中ではまるで別人。
いい意味で、しっかりと“役を生きている”。
だからこそ、素の彼のイメージを重ねることがない。

そして、永遠の高校生・森七菜さん。
いくつになっても、あの透明な魂で演じられるのが素晴らしい。
久しぶりにスクリーンで見た宮崎あおいさんの、年齢不詳気味な美しさにもいい意味で困惑した。
4人のお子さんのお母さんとは思えないほどの清らかさ。
吉岡秀隆さんも、年齢を重ねてさらに深みを増していて素敵だった。
若い時代の主演お二人も瑞々しく、とてもよかった。
本屋の又吉直樹さんには思わず笑った😎

挿入歌の山崎まさよしさん「One more time, One more chance」。
あまりに名曲すぎて“それだけで押されると嫌だな”と思っていたけれど、
ちょうどよいタイミングと適切な分量で流れていて心地よかった。
そして、エンドロールが米津玄師なのがグッときた。

平たく言えば、
思い出を糧に現実を生きる女性と、
思い出を抱きしめて現実を彷徨う男性の物語。
この現実感の差があるからこそ、恋愛が生まれるのかもしれない。

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ななやお

4.5監督のセンスが存分に発揮され「映像美✖️俳優陣」の化学反応が大きく光る恋愛映画。

2025年10月12日
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本作は、1991年から端を発した“過去”と、2008年の現在を行き来する恋愛映画です。
特筆すべきは、こだわり抜いた映像表現でしょう。
どのシーンも、写真家としても活躍する奥山由之監督のセンスの良さが全面に出ています。そして、最新のデジタルで撮影しつつも、その映像データを16ミリのフィルムに焼き付けることで、全体的に温かみのあるような「質感」も上手く表現しています。
役者陣も全員が上手く演じ切っていて、「映像美✖️俳優陣」の化学反応が大きく光る恋愛映画になっていました。
中でも子役の演技は驚くほど自然でしたが、撮影前にそのキャスト本人が持つ話し方などのクセを知ってから、それらを脚本に入れ込むといったような作り込みによる成果なのでしょう。
米津玄師の主題歌「1991」も主人公の心情を上手く表現していて合っていました。
様々な才能が集結して完成した、一度は見ておきたい作品です。

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細野真宏

4.0人生のスピードは過ぎ去ってみれば儚くて短いと、深い余韻が残る作品

2025年10月9日
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泣ける

悲しい

癒される

似たような経験をしている、していないに関わらず、新海誠監督のアニメ作品「秒速5センチメートル(2007)」は、各カット、シーンは、誰しもが心の奥底にもっているような、いつかどこかで見たような景色や心象風景が積み重ねられています。

なぜか懐かしく、自然と涙が溢れてくるような新海監督の視点。それは劇中で描かれる時間と距離が、観る人によって、観る世代によって異なる“記憶”と結びつく作品だったからではないでしょうか。

そして、印象的なセリフや音、映像美とともに、山崎まさよしさんによる主題歌「One more time, One more chance」がさらに作品を特別なものにしました。日々の生活の中で、初めてなのにふとデジャヴ(既視感)に襲われたり、特別な人の姿を雑踏の中に探し求めてしまう人は少なくないのではないかと思います。今回の実写版の劇中でも言及される、山崎主演の映画「月とキャベツ」(1996)を観ていれば、人生における出会いと別れの寓話がさらに沁みてくるに違いありません。

もちろんアニメ作品の熱狂的なファンの中には違和感を覚える人もいるかもしれませんが、主人公のセンチメンタル、大切な想いや思い出が、まるで桜の花びらが落ちる“秒速5センチメートル”の間の一瞬の物語であったのではないかとも思えるほど、人生のスピードは過ぎ去ってみれば儚くて短いと、深い余韻が残る作品に仕上がっています。

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和田隆

5.0苦手だったのに

2025年11月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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庚

5.0めちゃくちゃ良かった!

2025年11月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

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ことぶき

4.0二人の交わらない線に残る「余韻」。

2025年11月12日
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鑑賞方法:映画館

原作のアニメは、三部構成でそれぞれ独立した作品の印象があった。本作はアニメの内容を尊重しながら、現在のおとなになった貴樹と明里を重点的に描くことで、半ば忘れていたこども時代の二人の交流の記憶を鮮やかに蘇らせているのが良い。1本の映画としてとてもまとまっており、貴樹と明里の心情も丁寧に描かれていて、二人にとってあの時代が今どんな意味を持っているのかみたいなことがよく伝わる。あの時代に置いて来てしまった大事な思いを再発見するのがテーマになっていると感じた。
小中学校時代の貴樹と明里の交際には切実さがある。二人とも孤独感を抱えていたため、相手を素直に受け入れ、お互いになくてはならない存在になっていった。貴樹は、明里がいたから自分らしくいられると思い、明里も貴樹と「好きなもの」を共有し生き生きと過ごすことができた。貴樹が転校した明里に会いに行くシーンは、なかなか動かない列車に切実さが極まっていく。再会した桜の木の前で、その美しさに感動して二人の気持ちも極まる。相手への「好き」という気持ちと、将来への期待と不安をも共有する。二人はその場で小惑星の接近に因んだある「約束」をするが、どうしようもない別れはあまりに切ない。
高校時代はアニメを踏襲しているが、あまり重要なパートにはなっていないようだ。貴樹の心情が分かりにくい。彼に好意を寄せる花苗に優しくするが、心を開かない不誠実な人物に誤解される。花苗の姉の美鳥先生が後に貴樹と再会して重要な役割を果たすので、その人物紹介という意味があるように思った。
おとなになった貴樹と明里が、近い距離にいながら会えそうで会えない場面はとても良くできている。美鳥先生と小川館長が間に入ってとても面白い展開になっていた。あの時の「約束」を意識しながら、明里は行かない、貴樹は行くという選択をした。その異なった決断について、二人の境遇や心情の違いが伝わり、アニメにはない良い結末であった。迷える貴樹は自分の進むべき道を見出し、しっかり者の明里はずっと貴樹にエールを送りながら別の道に踏み出す。こども時代からおとなの現在までが一つにつながったドラマが完成していて、とても満足感があり余韻の残る作品でした。

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ガバチョ

4.0夜桜の散り際の如き美しさ

2025年11月12日
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泣ける

この映画は、まるで散り際の夜桜を茫然と、でも感動して観ているようだった。

言葉では言い尽くせない、この世で一番の儚さと美しさが絶妙なバランスでミックスされている不思議なカンジ。

人生は厳しく、時は容赦なく過ぎ去ってゆく。でも、だからこそ一瞬一瞬がとても大切。そんな当たり前の事を想い出させる映画。

映画の途中で、気がつくと自分の昔のことを想い出して胸が締め付けれていました。

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Partagas

3.5オリジナルとは違うドラマに

2025年11月12日
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悲しい

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かぜ

4.0いつもどこかに、あの頃の気配を探している

2025年11月12日
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鑑賞方法:映画館

アニメのストーリーをすっかり忘れていた。おかげで、思惑通りにドキドキしながら、そして二人の行く末を見届けた。あれでいいのだよ。男と女は出会いと別れを繰り返す。そしてすこしずつ人に優しくなっていくのだよ。
まるで貴樹の人生のロードムービーのよう。距離をとって人と関わらなかった人生。他人から見れば穏やかに見えて、実は他人に気を許すことなく過ごしてきた。なのに、東京や種子島や栃木やらいろんな場所で彩りのある時間を過ごしている。その時間は何かに(いやはっきりと明里に)縛られてきた人生でもあった。それは無駄だったのか、尊い宝物だったのか。貴樹に出会ったきた女性たちにとっても、その出会いは宝物か無駄か。まあ、たいていの人間はそんな例えようのない人生を過ごしてきているよ。だから、刺さるのだよ。それまで出会いががどっちだろうが、今現在の貴樹を、今現在の僕を、作り上げてきたもの。誰かが言っていた、「人生に無駄はない。それを無駄にする人がいるだけだ」と。

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栗太郎

5.0表情と声

2025年11月12日
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鑑賞方法:映画館

台詞の無い場面の表情
キャストの声が余白を埋めている所に心を持っていかれる

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茶瓶

5.0種子島のシーンが、美してせつなくて、森七菜さんが素晴らしかった。 ...

2025年11月11日
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種子島のシーンが、美してせつなくて、森七菜さんが素晴らしかった。
全体的に、BGMのないシーンが多く、そのおかげでとくに小学生時代、高校生時代のシーンは、会話が本当にナチュラルで、まるでアドリブでやっているかのようだった。
見終わった時、年齢に関係なく、一歩踏み出そう、と思える映画かな。

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白シュナ

4.0これは映画ではなく、確かにどこかにある現実

2025年11月10日
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苦笑する大学生

4.0大好きな新海誠作品実写版とても楽しみにしていました 人と人が巡り合...

2025年11月10日
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大好きな新海誠作品実写版とても楽しみにしていました

人と人が巡り合う奇跡、言葉の儚さなどたくさんの尊いを感じました。

小学校で出会って惹かれあった、貴樹くん明里ちゃん、
たくさんの経験をして、関わる人や状況に応じて、社交辞令をしたり自分の気持ちを隠したりする事が上手な大人と違って、とてもまっすぐで純粋な気持ちの伝え合いがとても素敵でした。今は顔を見ずにメールで伝えたりsnsで簡単に繋がれる時代だからこそ、自分の気持ちを直接言葉で伝える機会がどんどんなくなってしまってるなーと。

好きな人に好きなときに好きって言えること奇跡なんだなと、改めて感じることができる素敵な映画でした。

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里

2.5映像が綺麗、それに尽きる

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

難しい

斬新

映像が綺麗、それに尽きる

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みう

4.0こころの栄養になる滋味深い作品

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

以前、新海誠監督の『雲の向こう、約束の場所』を鑑賞した際は、情景や行間から伝わる世界観を充分に理解しきれずに終わってしまいました。
​そのため、『言の葉の庭』より旧作は未鑑賞でしたが、新海監督作品の映像美はかねてより認識していたため、今回実写版でその映像がどのように表現されるのかを楽しみにしていました。

​鑑賞後の感想としては映像、キャスト、そしてストーリーがよく、心に残る作品でした。

​特に印象に残ったのはストーリー展開です。
観客として無意識のうちに予定調和な展開を想像していた自分に気づかされ、ハッとさせられました。
また、主人公である貴樹(松村北斗さん)の性格に対しても、明里との会話シーンでは「もっと気の利いた言葉をかけてほしい」と俗な感情を抱きましたが、それこそが物語に対する自身の願望の押し付けであったのだと、作中で反省させられました。

​価値観の違うものに触れることで自分の価値観を知るんだなときづきましたし、「世界は自身の認知を超えて遥かに広い」ということを再認識させてくれる作品でした。面白かったです。

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ぽん

2.0アニメ版の「喪失感」は殆ど感じません

2025年11月9日
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ホンダ

5.0大変に良かった

2025年11月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

美しくも切なく、しかし希望のある物語でした。
心に抱える大きなしこりのようなものと人はどのように付き合っていくべきなのか、いかにして前に進んでいくべきなのか…という問題の、ひとつの答えな気がしました。
また、人と人の縁の大切さも改めて感じさせてもらいました。
心に温かい何かが残る映画だと思います。

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たかやん
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