「死者二人のどこかぎこちない独特の空気感、ゆっくりした流れが救いを生み出す。が、作中の「名作アニメ」が微妙。」SPIRIT WORLD スピリットワールド ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
死者二人のどこかぎこちない独特の空気感、ゆっくりした流れが救いを生み出す。が、作中の「名作アニメ」が微妙。
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日本公演後に突然亡くなったフランス人シャンソン歌手が、死後に日本をさまよう。
同じく亡くなったばかりの彼女のファンだった日本人と出会い、ともに行動することになる、
名優カトリーヌ・ドヌーヴ主演!で日本ロケ敢行!自らシャンソンも歌唱。
日本・シンガポール・フランスの合作。
ビッグバジェットでも大作でもない小品なのに出演する、彼女の挑戦的な姿勢に感心しきり、光栄です。
そして、堺正章、竹野内豊と共演!この人選も意外ですが、特に堺正章の堂々とて、ひょうひょうとしたぬくもりのある演技と、ドヌーヴとのどこかぎこちないやり取り、たたずまいが、独特の空気感を作っていて、観ていて救われる感じがした。
また、近年出演作が続く風吹ジュンも優しくて、アイドル歌手出身の経歴も生かしてか、好演です。
日本の描写も、大きな違和感はなくてよかった。
ただし、一点、作中に登場するアニメのレベルが微妙で気になる。
古いアニメという設定だからか?
また、ラスト、ドヌーヴは堺正章に「さあ行きましょう」と手を差し伸べられてましたが、「この世の未練が断ち切れた」なんて描写は一切ないのに昇天できるの???という疑問は残りすっきりせず残念でした。
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