劇場公開日 2024年12月20日

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「メタル愛に溢れた最高のコメディ!」ヘヴィ・トリップII 俺たち北欧メタル危機一発! 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0メタル愛に溢れた最高のコメディ!

2025年2月8日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

幸せ

シモキタエキマエシネマにて鑑賞。22年より開業のこちらのミニシアター、スクリーンは1つのみ、しかもカフェの奥にあるという、ちょっと特殊な映画館です。カフェ、映画館ともに凄く綺麗で、シートも座り心地が良く、とても快適でした。注意点としては、スクリーンから客席がかなり近いので、座席は前過ぎると観づらいかもしれません。

前作に引き続き、おバカ四人組のロードムービー。いや、逃走劇か(笑)脱獄し、逃げまわりながら、罪に罪を重ねて、それでもヴァッケン(実在するメタルフェス)を目指す!メタルファンならヴァッケンに出演することがどれだけヤバいのか分かるので、ヴァッケンに出て一発逆転だ!のノリに胸が熱くなります。

今作はコメディでありながら、メンバー同士の衝突を描いたヒューマンドラマでもあります。商業主義に迎合し、地位とお金を手に入れるか、それとも己の信念を貫き通すのか…メンバー間の葛藤はバンドをやってた人でなくともきっと共感出来るはず。

そして、前作に続きメタルネタの宝庫であります。デイブ・ムステインネタはツボでした(笑)指六本てwいや、気持ちはわかるけどさwそっくりさんも似すぎて最高!横顔の時点で「え!?マジ!?本人…!?」と思ってたら、おい(笑)レミーの帽子は胸熱ですね!あんなん渡されたらやる気になっちゃいます。

さらにさらに!BABYMETALですよ!しかもセリフありで、クシュトラックスの価値観を揺るがす重要な役です。BABYMETALがデビュー当時、メタルファンから散々叩かれまくって、それでもパワフルなライブパフォーマンスや秀逸なメタルナンバーに認めざるを得なくなったあの現象を再現しています。

コメディ全開の前作よりドラマパートを増やした今作ですが、十分笑えたし、本当にメタル愛、音楽愛に溢れた最高の映画だと思います!

……でも、こいつらにお似合いのフェスはチェコのObscene Extremeだと思う(笑)あそこならゲロ吐き散らしても歓迎してくれそうだしね!

吹雪まんじゅう