「【”インペイルド・レクタム(直腸陥没)来たりてヘヴィメタル!君はあの超低音デスヴォイスに耐えられるか!”刑務所に収監、脱獄した彼らに伸びる悪魔の誘いと、追う凶暴な女看守を描いたおバカムービー再降誕。】」ヘヴィ・トリップII 俺たち北欧メタル危機一発! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”インペイルド・レクタム(直腸陥没)来たりてヘヴィメタル!君はあの超低音デスヴォイスに耐えられるか!”刑務所に収監、脱獄した彼らに伸びる悪魔の誘いと、追う凶暴な女看守を描いたおバカムービー再降誕。】
ー イヤア、マサカの”ヘヴィ・トリップ”の第二作である。ビックリ!だーが、愛知県では現在一館しか上映していないので、イオンシネマで一月三日に掛かるまで待とうと思ったが、ヤッパリ気になるので、わざわざ大都会まで行って観て来たんだよーん。ー
■前作の行いにより、刑務所に収監中のインペイルド・レクタムのトゥロ、ロット、クシュトラックス、オウラの4人。
そんな彼らの所に、商業主義&パクリ大得意のプロデューサー、フィストがやって来てドイツのフェス、ヴァッケンへの出演を5万ユーロで依頼する。トナカイ農家のロットの父が脳溢血で倒れピンチの中、彼らは脱獄を決意するのであーる。。
◆感想<Caution!内容に触れています。どーでも良いけど、一応ね!!>
・冒頭のフィヨルドに叩きつけられる大波の中、流れる曲が無茶苦茶格好良い。そこから、イキナリ刑務所内で演奏するインペイルド・レクタム。キビシイ女看守ドッケンが監視する中、彼らはダンス・ミュージックを演奏し始め、囚人たちは手に手を取って踊り出す。
だーが、ドッケンが居なくなった途端に、怒涛のデスヴォイスヘビーメタルを演奏する4人組。ドッケンが戻って来てバシバシにヤラレルも”サビまでもう少しだったな。”だと。クスクス。
・で、彼らはドッケンから鍵を盗んでロットがそれを呑み込んで、脱獄する。相変わらずおバカな脱獄シーンである。クスクス。
・今作では、商業主義に染まったプロデューサーフィストと、彼がプロデュースする商業主義に染まってしまった有名ヘヴィメタルバンド“ブラッド・モーター”がじゃじゃーんと登場するが、ブラッド・モーターのボーカル、ロブの超絶低音ヴォイスが凄い。
なんたって、声を発する度にガスを吸っているのだが、何じゃらほい?と思ったらヘリウムガスだそうである。それで、あの超絶低音ヴォイスかーい。クスクス。
■フィストの誘いをキッパリ断るクシュトラックス(元、図書館員で刑務所でもヘヴィメタルの本を貸し出している。)がヤッパリ格好良い!と思ったら、ナント日本の女性メタルダンスユニット「BABYMETAL」の演奏を聴いて、気にいっちゃったみたいで足でリズムを取っているシーンも可笑しい。
- 「BABYMETAL」のムッチャ格好良い演奏シーンが観れてとても嬉しい。世界に認められたジャパニーズガールズメタルバンドだからね!今作の監督が彼女たちの大ファンで、直に出演交渉をしたそうである。-
・彼らを執拗に追って来る女看守ドッケンもどこか可笑しい。愛車を盗まれて延々とインペイルド・レクタムの4人組を追って来る姿。
<そして、何だかんだ在りながらも、ブラッド・モーターのボーカル、ロブはヘリウムガスを吸わずにフィストに何を言っているのか分からないがモーレツに抗議し、超絶低音ヴォイス周波で、フィストを溶かし(何じゃそりゃ!)インペイルド・レクタムは解散の危機を乗り越えて、自分達の硬骨のメタルを貫くのであーる。
今作は、インペイルド・レクタムが商業主義の誘いをキッパリと断り(ホントは色々有って、解散しそうになったけど。)リアルなヘヴィメタル道を進む姿をコミカルに描いた作品である。>
■尚、お兄さん、私を含めたオジサン(一名、ギターケース持参!)は随所で笑っていたが、後ろの席のおねーさん二人は、一切笑いなく俯いて劇場を出て行った事を敢えて記載する次第であーる。