劇場公開日 2024年12月20日

「長いクソに巻かれるな!正攻法でパワーアップ!! アート性と商業性の間で揺れ動くアーティスト達の物議を醸す象徴としてのBABYMETALか」ヘヴィ・トリップII 俺たち北欧メタル危機一発! とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5長いクソに巻かれるな!正攻法でパワーアップ!! アート性と商業性の間で揺れ動くアーティスト達の物議を醸す象徴としてのBABYMETALか

2024年12月20日
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祝・初来日!脱獄したアイツらが、ヘヴィ・トリッパー達の聖地シネマート新宿に上陸!! この"ドキュメンタリー"(?)を観た勢いのまま劇中衣装でキャラクターの設定を守って(??)、ライブまであって(??!)、インペイルド・レクタムとしての異様な舞台挨拶だったな(褒め言葉です)…楽しかった。この遠く離れた極東の島国である日本ファンとの強い絆を体現するようなイベントだった。パンフレット購入者全員サイン会では握手までしてくれて(みんな大きなガッシリした手!)、気さくな人柄に魅せられて増々このシリーズが大好きになった。HEAVIEST TRIPが待ち切れない!!! ここ日本では正月映画の定番として3作縛りに囚われず息の長いシリーズとしてまだまだ続いていってほしい感すらある。
売れたいなら長いクソに巻かれろ!肝心の内容としては、音楽に限らず表現と向き合う者の永遠不変のテーマ!! そして、そのテーマを象徴する存在としての、我ら日本代表=BABYMETAL!!! つまり、音楽産業の商業主義と、それを前にしたときの主人公トゥロのエゴと葛藤。本当にしたいものか売れるものかの板挟み。『ハイスクール・ミュージカル2』や『あの頃ペニー・レインと』の劇中バンドであるスティルウォーターを思い出した。クソは漏らしたほうがいい、ゲボは吐き出したほうがいい、仲間は大事に見捨てないほうがいい。ボーカリストを救うのがギタリストの役割?
小細工なし正攻法パワーアップ!前作と同じ方程式に、けどその程度などをパワーアップさせるという続編として正しい方向に舵を切っている。それに2作目で、紹介パートが要らない分も、追いかけられ逃げながらのハチャメチャ珍道中ロードムービーが始まるのも前作より断然早い。前作の無自覚ゆえの素材のままな瞬発力のある破壊力に比べると、作品の衝撃は個人的に本作のほうが少し弱い気もしてしまったが、それでも前作1本目が気に入った人なら楽しめること請け合い!!!!

2 Die 4

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とぽとぽ