劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッションのレビュー・感想・評価
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全員、他人を優先
少年時代のウルトラマン
遅ればせながら観てきました
正直これほどボロ泣きするとは…
ご都合主義的な展開は、まあ指摘されている通り
でも、天災震災に遭遇し、向き合った人々に
こうであって欲しいという矜持を感じました
フィクションという設定の中で、リアリティやノンフィクション的な矛盾を求めるよりも
人々のひたむきな、救いたいと思う献身さの想いの表現にダイナミズムもともなって、震えました
少年のころ興奮したウルトラマンのように
正しい心と行動、演出に
ただただ感動しました
助けたい思いだけでは助けられない
今作は特に様々な視点からこの思いが強く伝わったので胸にグッとくるものがあった
助けたいから島人を思いやり別の助かる方法を模索した牧志さん
助けたいから冷静に判断し南地区に停船判断をした知花さん
助けたいから北地区の島人を心配し最善の行動をした麦生さん
助けたいから自分は動けるからと助ける順序を自分たちで判断し海に飛び込んだ島人たち
助けたいから東京のできることを一番に考えた都知事
助けたいから最後まで目の前にある命を諦めなかった喜多見さん
助けたいから遠い場所から全員が助かる方法を考えることをやめなかった音羽さん
助けたい思いだけでは助けられない
だから決して考えることをやめてはいけないのだと。
安全な場所にいる私たちが考えることをやめてはいけない
そういった音羽さんの言葉がぶっ刺さりました
そして平和が一番、これに尽きます
王道、絶望的状況が怖すぎて泣いた
もし本当に自然災害に追い詰められたら人間が出来ることは何も無い。
ただ一言「逆境」と言うにはあまりにも怖過ぎて、初めて映画を見て恐怖心から涙が出ました。
オペ特化の優秀な医療チームが居たとしても抗うことの出来ない命の消耗。
命を燃やして命を救う姿がかっこよすぎてまた涙が出そうになる。
先の展開が予想できる王道ストーリーでも、俳優達がとても優れた演技力でどんどん作品にのめり込ませてくれる。
もし自身が島民の立場だったら…?
そう考えながらぜひ映画を楽しんでください!
全ての災害対策関係者と離島医療に関わる関係者に捧げる物語
こんなにも東京МERって面白かったのかと感じた。
CGはほどほど、構成は容易に想像できたが、それでも面白かった。特に最後の方に続いた医療シーンや恐怖を感じながらも噴火する島に近づくシーンは感動した。
最初はなぜ北見チーフが南海МERに行く事になったか分からなかったが、納得できた。半年間で出動ほぼなしは確かに難しい状況だと自分も感じた。
ネタバレになるので触れないが、しかしそれでもМERは有事に役立つと証明された映画だったと思う。
МERが向かう現場は危険が多く、彼らの安全を守るために行かせたくない東京の政治家達、音羽さんの問いかけ、南海チームの決断をすごく良かった。
それぞれにはそれぞれの役目がありその葛藤の中で自らにできることを為す。それがこの大噴火という有事の中でも尊かった。さらに自衛隊や警察消防、海保、医療関係者等の多くの人達によって日本の安全が多守られていると感じた。特に自衛隊の協力には驚いた。ミリオタの人もあれを見たら歓喜すると思う。Cー2輸送機を見て感動したのはこれが初めて笑
それらを踏まえて最後に感じたのは離島医療の難しさとその尊さだ。エンドロールには撮影で参考にしたであろう多くの離島医療の現実と重要性が描かれた写真が写っていた。東京、札幌、広島といった大都市にしか住んだことのない自分には知らない世界だが、同じ日本人が助けを求めて都市の自分達ともある程度は同じ医療を受けられる体制を整えていくことは必要なことだろうと感じた。またその地方で医療業務に従事されている彼らの任務はとても高尚であり称賛されるべきだと感じた。
安心して見てられるエンターテインメント
予定調和。松がった事は起きない。でもドキドキさせられるし、感情が揺さぶられる。噴石が飛んでくるような状況で、島民を助けに行く。行けばほどほどの困難に直面し、最後に噴石にも当たる。まぁでもいいじゃん。楽しめるんだから。
泣けてくる
テレビ映画の最高峰
ドラマも前作も観てませんが、評判を聞いて拝見。
予告を見ていた段階では、さほど興味なかったのですが、実際に拝見するとこれはこれでかなり熱いドラマでしたね。
キャスト陣の熱演もよかったですし、夏休みに公開されるTVドラマの映画版らしく、ストレートで分かりやすい展開も嫌いではないです。
やはり鈴木亮平さんは彼がいるだけで安心感を与えるキャラクターを魅力あふれる形で演じ切ってますし、
脇を固める俳優陣も豪華。押し寄せる困難の波状攻撃もたまりません。ラストはややお約束の展開になりますが、きちんと作り込まれた作品でした。
映画的な喜びに溢れてる作品とは言いませんが、テレビドラマの劇場版としては、かなりクオリティの高い作品だったのではないでしょうか?
Nankai MER
いいね いつ見ても感動します。 現実死者数ゼロはあり得ないと思います。ドラマだからハッピーエンドに導けるのです。しかし、命の尊厳さや儚さを描かれ我が心が震える。何度も泣けました。
救命救急24時の主演であった江口洋介氏…役が固定されるのでこのシリーズでの医者役は卒業しますと言っていたことを思い出します。終盤災害で重体になりますが死ななくて良かった。MERでも再出演も望めるかもです。
事件は現場で起きています
MER(mobile emergency room)は、救急車両内のオペ室を指す。患者のいる現場へMERが搭載された車両で向かい、すぐに処置ができる仕組みである。東京から始まったこのMERは、全国的に広がりをみせ、南海にまで到達した。南海MERは、沖縄から鹿児島までの離島を、MER車両を載せた船で周遊し、通報を受けて各島へ上陸する形をとる。南海MERは結成から半年間、通報を受けることなく、成果を上げられずにいた。チーム解体への話が挙がった最中、鹿児島県のある島で大規模噴火が起こる。経験の少ない南海チームはこの窮地を乗り越え、チームを存続させることができるのか。
前作は未鑑賞。周囲の評価が高かったため鑑賞した。
結果として、本作は医療系映画として非常によく出来ていた。
まず、鈴木亮平が演じる喜多見ドクターの存在感が光る。東京で培った能力を発揮し、チームを牽引する姿が頼もしい。無機質に、かつ的確に指示を出し続けるところに優秀なリーダー性と現場のリアリティを感じることができる。
それと相反する形で牧志ドクターの存在がある。普段は、船で釣りをしたり、島民と踊ったり、ゆるい印象があるが、現場に向かったときのギャップがすごい。島民の細かな情報を把握していたり、大事なところで勇敢な判断をすることができる。
そんな2人を軸にストーリーは進行していく。東京MERに憧れて、やっとの思いで南海MERに就任し、チームを存続させたいもの、東京MERでの経験を南海チームに伝えたいもの、それぞれが懸命に努力する。
そして、ドクターを中心にそれぞれが最善と思う行動を続ける。それは、それらをサポートするものや避難する島民の心に伝播する。結果として、ストーリーは最高の結果をもって終幕する。
医療系映画は久しぶりに観たが、私はこういったリアルな医療シーンを観ているときに常に思うことがある。それは、彼らが自分と同じ人間とは思えないということである。ひとつの判断が人間の生死に関わるというプレッシャーは想像できない。こういったレベルに到達するのにどれほどの努力があったのか。医療を支える方々には本当に頭が下がる思いである。本作は、そんなことを改めて考えさせてくれる良作であった。
なぜ、こうも高評価なのかという疑問
私がこのレビューをポストした直前で、映画.comでの評価は4.3/5.0と非常に高い。
公開直後に4点を超える高い点数をつけても、公開を経るにつれ徐々に点数は下がり、多くは最終的には3点台に落ち着くもののだ。それが本作では公開3週目で未だに4.3点なのだ。
おそらくは、観客は映画の出来栄えが突出したものとは思っていないと思う。それでもなにか名伏し難い感情が観客に沸き起こって、本作を高評価にしているのではないかと思う。
脚本は、来年に「劇場版 全領域異常解決室」(こちらもテレビドラマの映画化)が公開予定の黒岩勉。
批判的に見ると、主人公らが超人過ぎるし、登場人物の行動判断も無謀と思える場面も多い。実際に山が噴火し溶岩が流れる場所に出動命令を出す人間はいないし、いたとして公人として復活出来ぬほどの非難を受けると思う。
観客はそのような無謀を応援しているのではないだろう。医者が患者を一方的に救う物語ではなく、互いが互いを思いやり全力を尽くす姿に、現実にはあり得ぬ物語であっても、それでも人はこうあってほしいという思いがそこに重なっているのだろう。
スクリーン入口横には、「トカラ列島での地震と無関係」という趣旨の張り紙があったが(公式サイトにも掲載されている)、観客はそれでもタイミンクからしてその公開時期の偶然に何かを感じているはずだ。
舞台となった諏訪之瀬島は実際にトカラ列島にあり、人口79人と映画の設定と一致する。
トカラ列島は先の大規模地震から回復しているとはいえない。十島村のホームページを見ると、まだ義援金などの応援を必要としているようだ。
本作のヒットが十島村の復興に役立って欲しいと思う。
おもしろかったです。
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