「MERを観た後、明日も仕事に向かえる気がした。」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション にこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 MERを観た後、明日も仕事に向かえる気がした。

2025年8月7日
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鑑賞方法:映画館

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 2025年夏、日本の医療ドラマ映画がまた新たな金字塔を打ち立てた。
 『TOKYO MER 南海ミッション』は、前作を超えるスケールと濃密な人間ドラマ、そして命に向き合う者たちの“決断”を描き切った感動作だ。

 【南海の地で、新たな試練】
 物語は、MERのチーフ・喜多見(鈴木亮平)が、南海MERへ出向するところから始まる。舞台は地震と津波のリスクを抱える島嶼部。
 しかしMERの理念は変わらない——「死者を出さない」。
 この信念のもと、地方の医療格差、災害医療の限界、偏見や行政の壁を乗り越えていく姿には、ただのフィクション以上のリアリティがある。

【医療従事者への“静かなエール”】
 本作のテーマは明快だ。
「どんな小さな判断も、誰かの命を救っている」
「報われない努力も、必ず誰かが見ている」
「あきらめない姿勢が、周囲を動かす」
 これらのメッセージは、現実の医療現場で日々葛藤しながら働く看護師・医師・救命士にとって、深く刺さるはずだ。

【MERの“背中”が、私たちに教えてくれること】
 緊迫した災害シーン、判断を迫られる緊急オペ、揺れる人間関係——だがこの映画の本当の価値は「背中」にある。
 喜多見の姿勢、夏梅の覚悟、音羽の静かな支援。
「自分には無理かも」と思っているすべての人へ、「それでも動くことに意味がある」と語りかけてくる。
【 大人こそ観るべき“ヒーロー映画”】
 特撮やSFのヒーローものとは一線を画す。
 この映画が描くのは「普通の人が、他者のために動く姿」であり、それは誰もがヒーローになれるという“可能性の証明”だ。

にこ
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