「これぞホンモノの音楽映画!」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞホンモノの音楽映画!
間違いなくティモシー・シャラメの代表作になると感じた作品。
音楽・音響が素晴らしくDolby Atmosシアターで鑑賞して本当に良かったと思う。
無名のロバート・アレン・ジマーマンが、ボブ・ディランになって
フォークの枠を超えていくストーリーで、わずか数年間しか描いていないものの
なんと濃密、なんたるスピード、なんたるライブ感、
久しぶりにどっぷり没入できた映画体験。
もうひたすら音楽を奏でるディラン(ティモシー・シャラメ)。
しかもティモシー・シャラメが演奏&歌唱しているところも見どころ&聴きどころ。
作曲風景も素晴らしくカッコいい。まるで名曲誕生に立ち会っているかのよう。
そしてバイク🏍️に乗るティモシーもかっこいいし、バイクが奏でるエンジン音も最高。
それだけじゃなくて全編にわたる音響へのこだわりを感じる作品でもあると思う。
脇を固める女性俳優も何と魅力的なことか。
ジョーン・バエズ役のモニカ・バルバロ。ビジュアルが美しいのみならず演奏&歌唱もステキだ。
シルヴィ・ルッソ役のエル・ファニング。表情の演技が実にせつなくて儚げで美しい。
私の大好きなエル・ファニングを久しぶりにスクリーンで観ることができて幸せ。
SEARCHLIGHT PICTURES作品というだけあって、パンフレットが実に充実していて満足。
オススメ。
とにかくティモシー・シャラメのディランは、ディランそのもの。
是非ともアカデミー賞の主演男優賞を獲ってほしい、心からそう思う。
コメントありがとうございます。
歌詞に同じ文言の繰り返しが少なく、ポンポン出て来る所が並外れてるんでしょうね、ディラン。親しまれてる点で言えば、小説よりやはり歌でしょうからね、ノーベル文学賞。
共感ありがとうございます。
とにかく観易い、ポンポン時系列が進んでテロップ説明とかほとんど入らないのが、マンゴールド流ですかね。
アルバムジャケットの再現シーンも楽しい。