今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
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さっちゃんはね~同大軽音本当ダヨ…
母校がロケ地ということで拝見
見慣れた風景(法文坂や人工芝の広場→昔は円形広場でロウソク持っての学祭が懐かしい〜)がかなり出てきてました
内容はと言うと、母子家庭の2人姉妹と横浜→関大の男が繰り広げる刹那いラブストーリー
可能性としては低いけど、あり得ないことは無いし、選曲にスピッツを採用したのもGOOD
僕だったらさっちゃんだったけど、それでは…
観てのお楽しみです
雨の日の庭に水まきしているような
なんとなく映画館に入ったので誰が原作とか監督とか俳優とか知らずに鑑賞しました。いい映画だと思いました。「いい映画」というジャンルはないけれど「いい映画」という映画を制作したのですね。
映画は鑑賞者とのコミュニケーションでもあります。日常の人間関係と同じです。監督さんは「この人変わった人」。観たときはよくわからない。後で考えると「こうかもしれない」というわからせ方が多用されていて、しかもそれがとても変わった人のそれなのでわかったあとも私の気持ちの中には入ってこない。でもなぜ?という不思議な感覚で、表題に書いた、雨の日の水やりをする人、と会話しているような感覚が多くを占めます。
「雨降っているのに水やるの?」
「うん、いつもこの子達に私がお水あげているから」
「そうか、まぁ別に悪いことではないけど・・・マイルールなのね」
いくつかありましたが、意外なドンデンみたいなところがあるのですが、「におわせ」の貼り方が知的すぎて私は驚くどころか、眼の前を急に何かが猛スピードで飛び去り遠くのほうで落下したのが見えてそれが鳥だったみたいな、驚きも感動も意外性もすべて置いていかれた感じ。家に帰ったら家族が突然なんの相談も匂わせもなくベンツを買って駐車場に置いてあるみたいな。「なにこれ・・・」あ、もしかして買ったんだ・・・、それで時間の経過とともに、「ちょっとまってこれいくら?・・・・・え!支払いどうすんのよ!」のような「判断」を利用した伏線みたいなものは私的には素直な感覚を超えているためか、感動という感情が湧いてきません。
理由はわかりませんが、この映画の3人の主要キャストさん、シーンによって「別人」になっています。人間にはいろいろな面があってとか出来事で違う面を見せるとか成長するんだとか、という変化ではなく、監督のせいなのか俳優のせいなのかは私にはわかりませんが、ただ「別人」です。そのせいだと思うのですが、登場人物に対する共感が長続きしません。日常でもそうですよね、会うたびになにげに違う感覚を醸す人とあまり仲良くはしたくないです、そういうこの人なんだろう感が出てくると怖いというか距離を取りたいというか、可愛いから美しいからと言うのはマイナスの感情的要素になってしまう。あ、この人はあの人ね、と話の流れでわかった上に、だがしかし同じ人とは思えない。いきなり登場人物が一人増えたみたいな驚きが勝ります。天才俳優でない限り様々な場面で状況で、「同じ人間」をわからせるように演じるというのが難しいのはわかりますが、登場時の要素が微塵もないということはなにか監督が変な方向にいじりすぎなのか、表現者の理解の問題なのか、こうなってしまった理由はもちろん専門家でもない私にはわかりません。
シーンを逆に考えたらわかると思いますが、後半の自宅シーンが先にあって、回想として大学生活を持ってきたら・・・ほら、何があったにせよ関連の感じられない別人でしょう?
出来事で人が変わるというのはこういうのではないと私は思います。
一所懸命思い出して書いています。
帰りのエレベーターで、自分から人に強烈にぶつかっているのにぶつかっといて「なんでどかね〜んだよ」的不快な顔をあらわにする今どき超カワイイ女子を目の当たりにして生の感情がくるくるしたら、私の中からこの映画はきれいに上書きされて消えてました。
伊東さんの喋りっぱなしの場面は凄く良かった
「ナミビアの砂漠」を観てもあまりピンと来なかったので、河合優実さんの出ているこの映画は避けていたけれど、予定の合間に時間があったので観てきました。
そういう訳で、全然期待をしていなかったのですが、結果として目茶苦茶に良い映画だと思いました。
事前情報なしで観たのも幸いしました。
とにかく主役の萩原利久さんが良いです。
また河合さんも良かった。こういう感情を内面に一枚抑えた役の方が、この人の演技は生きると思う。「愛なのに」での素晴らしい演技を思い出しました。
主要人物の伊東蒼さん、黒崎煌代さんも良い。特に伊東さんの喋りっぱなしの長回しの場面は凄く良かった。
古田新太さん、安齊肇さんも良い味出していた。
映画館を出て、直ぐにもう一度観たくなりました。
まあまあ
全体的な評価だとあんまり面白くはなかった。
大九明子監督の映画は初めて観たが関わってる作品として、安達祐実さんの「捨ててよ、安達さん」がとても素晴らしかったので残念な気持ちが強かった。
しかし、登場人物の考え方だったり好きな人への想いだったりは素晴らしかった。
TikTokにも上がってるからネタバレにはならないと思うが、さっちゃんの告白シーンはとても良かったし、悲しかった。自分もそうだから共感できたが、さっちゃんは自分に自信がなく好きな人に自分のことを知ってもらいたいとか自分のことを自分がいない時にも考えてもらいたいとか、とても切なかった。
最後のネタバレ的なところは驚きだったけど、そこからエンディングまでは退屈だったな。
毎日楽しい?
いや、とても面白かった。今も昔もコミュ障は存在していて、主人公の彼のように、上手く生きられないもどかしさを抱えながら日々過ごしているのだろう。無理に馴染もうとすると疲れるし、自分が削り取られる感覚に苛まれる。学生時代ってどのような仮面をつけて生きるのか試行錯誤する時期、ともいえるのかもしれない。
そんな中でも、ほんのささやかなものでも、心通わせることのできる人間と出会え過ごせたら、それだけで世界の景色は変わる。皆んなに好かれたり、皆とよい関係でいる必要なんてなくて。自分が存在を許される他者があれば、人は生きやすくなるのだな。
人を「アレ」すること、本当にふいに訪れて育っていく。「アレ」するから人生が彩られていく。「このき」な誰かを思って、軽やかな心持ちになり、時に苦しみ、色んな感情が寄せては返し、心は豊かなものに、人間として大切なものが形成されていく。さっちゃんの独白(告白)、長台詞がすごく心に響いた。静かに温めていたもの、大切にしていたものを、手放したくない、でも離れていってしまうその感覚。心がギュッとなる。許されるなら抱きしめて頭を撫でてあげたくなる、そんな感覚になった人も少なくないんじゃないかな。伊東蒼、めちゃめちゃ良かった。
そして、河合優実演じる花の二面性。その態様が真実なのかフェイクなのか、最後の最後まで釘付けだった。脚本・演出がいいのはもちろんだが、これは確かに役者として頭ひとつ抜けているんだろうと感じさせられた。
今日の空が一番好き、そう言える日があっただろうか。そして、一日一日を大切なもの、尊いものとして過ごしていけているだろうか。人の人生は巻き戻しのできない、かけがえのない日々の積み重ね。上手く言えなくても、伝えるべきことは伝えて、大切な人と共に過ごしていければ。
青春恋愛映画の秀作
青春・恋愛だけではなかった
明日の空が良くなりますように
青春映画でもあり、人間の感情の揺れが存分に組み込まれていた作品でした。
自意識過剰な小西、お団子頭で自分の心を見せない桜田。小西の銭湯のバイト仲間のさっちゃん。
青春の1ページの抒情詩としてストーリーは進行するも、大人でもあり得る、胸に刺さるシーンが随所にありました。
同じ様な価値観の小西と桜田。
偶然の様な運命の出会い。
2人の距離は次第に近くなるものの、突然起こった出来事。桜田とすれ違う小西は多分、青春特有の妄想を描いたのだろうと思う。
桜田の突然の態度の豹変を想像するのは、不器用な性格故のもの。そうだと思いたい。
さっちゃんの小西への告白は、好きなのに振り向いてはくれない。仲が良いのに気持ちは届かない。儚さのなかで揺れ動く心情を見事に表現してました。誰しも経験がある、どうにもならないけどかなわない。儚さとその心情に胸を打つ。
そしてその告白は、今日の空より明日の空への希望を持った、さっちゃんの今までの自分へのケジメと、明日の希望への勇気の一歩だろう。
俳優陣は萩原利久、河合優実、伊藤蒼
素晴らしいお芝居でした。
連休前に観る事が出来ず、一度はもういいかなぁと思った作品。
もう一度、鑑賞が巡ってきたのは巡り合わせだったかもしれません。
明日の空が良くなりますように。
作られた感…。
ジャルジャルのコントと同じだよね…
ジャルジャルのコントと基本的に同じ構造になっている。
早とちり、思いこみ、優しくて、繊細で、ちょっとめんどくさくて、ちょっと臆病、ちょっとずれてる、そんな人びとが織りなす笑いがジャルジャルのコント。
やっぱり、自分の目と耳で、ちゃんと確認しなきゃダメだよね。
花が小西を馬鹿にしたように言う場面は、ただの小西の想像に過ぎないよね。
肝心なところを、憶測や想像で埋めてしまうから、今回のような悲劇?いやいや喜劇になってしまうのだよ。
さっちゃんも、花も、小西も、堰をきったようにしゃべるしゃべる。超長台詞。くどくさえ感じてしまったし、違和感がどうしても拭えなかった。
貯めにためたものを一気に吐き出すというのは、あまりよくないとおもうのだよね。
でも、よくないことだから、コントとしても、シリアスな作品としても面白いのだけどね。
なんか、引っかかるのだよね。すっきりしないというか。大丈夫じゃないよねあの二人。
今の時代と少々の未来を担う3人
物語自体は有り触れたものである。既視感たっぷりで辟易しそうな大学生の話だ。長いタイトルの創作物って大抵そうなんだよなという、ネガティブな印象は抱いていた。
が、「マドリ」以降、作品を重ねるごとに確実に自らの世界を広げてきた大九明子、ほんの数年前まで誰も知らなかったであろう存在なのに、当代では唯一無二の存在感を放つ河合優実。そして疑いなく「空白」「さがす」を経て本作で次代を担うトップランナーに躍り出た伊東蒼。この3人が集う映画である。物語自体が凡庸でも、映画としてはハズレであるわけがない。
見終わった途端、「う~~ん!」と唸らされた。期待値を超える見事な出来栄えだった。ストーリーとしてまたまた結局〇んでしまう伊東蒼と激昂し嘆く古田新太という、どこかで見たような(笑)構図もあったのだが、それはご愛嬌としよう。特に中盤の伊東蒼の一人語りのシーンは圧巻の極みであり、近代の日本映画史に残る名演技ではないだろうか。ちょっと褒める言葉が浮かばない。ごめんなさいをしたい。
現在のところ今年の日本映画トップクラスの感触を得ている。伊東蒼は今年の助演女優として高い評価を得る。それぐらいはわかる。彼女と、彼女を含めた3人はホンモノだ。
わかる人にはわかる世界
「博多弁、大阪弁入り混じって見所」
君は突然段ボールを知っているか
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」松岡茉優、のんと組んで傑作を残してきた大九明子監督が河合優実と組むとなったら見逃せないよねと無理して映画館に駆け込む。
”バカなヤングはとってもアクティブ それを横目で舌打ちひとつ by 電気グルーヴ「N.O.」”な生きづらい人たちの悪戦苦闘と独白という今までの大九作品のスタイルに加えて命と喪失というテーマが加わるヘビーで強烈な傑作でした。
そして、「さがす」で凄さを知っているつもりでしたが、ごめん、伊東蒼を舐めてました。あの告白シーンはもちろん、銭湯での切ないシーンも素晴らしかったです。
あと、明らかにイスラエルの蛮行への抗議だと分かる「STOP GENOCIDE」のデモが登場します。そのデモに登場人物があるリアクションをするんだけど、そこに大九監督の立ち位置が示されていて嬉しかったな。
もうひとつだけ触れると、この映画は河合優実と突然段ボールの両方好きな方は必見です!
この映画に出会えてよかった
うーん
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