「好き嫌いの話なので評価せず」劇場版総集編 ガールズバンドクライ 前編 青春狂走曲 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
好き嫌いの話なので評価せず
本作の制作陣ツートップは、ご存じのとおり『ラブライブ!サンシャイン!!』と同じ組み合わせ。ただ個人的にはこの時点で少しだけ微妙さを予感していました。それは、あくまで自分の『好み(趣味)』に起因する部分です。
まず1つ目は、楽曲の方向性が自分の趣味と異なること。特にボーカル?シンガー?のニナのキーンと耳に刺さる声質がどうにも合いません。そこに、鑑賞した映画館の音響設備が世代落ちしているのか、その“キンキン”が増幅されてノイジーになってしまう状況でした。ここは映画館側に何とかしてほしい部分です。
2つ目はストーリー展開です。これは『サンシャイン!!』の際にも感じた点ですが、脚本のシーン構成(あるいは演出)が微妙。どうしても不自然に思える箇所が散見されました(酒井監督の趣味性+一部花田脚本にも疑問あり)。
そもそもストーリーが「ロックだぜ!」的な内容(ネタ・設定)というのも少々マンネリで、すでにやり尽くされたテーマという印象です。後述する『マイゴ』『ムジカ』とどうしても比較してしまいます。
さらに、実在メンバーがそのままキャラクターを演じるという構成も、作品の魅力の一つでありつつ、演技面ではやや硬さを感じる場面もありました。とはいえ、中の人の努力が伝わる部分もあり、全体としては丁寧に演じられていた印象です。
総じて言えば、酒井監督の“料理の味付け”が、自分の口には合わなかった、という事になります。
ではナゼ鑑賞したのか。実は「自宅の iMac で配信を観るより、設備の整った大画面の映画館で観た方が印象が良い?」と思ったためです(いわゆる“映え”という意味で。サンシャイン!! もそうでしたし)。確かに音も迫力があり、大きなスクリーンでの見応えは十分でした。その代わり、CGの粗も目立ってしまいましたが。
そして何より、ようやく周囲が落ち着いて映画館にも行ける様になったこと自体が嬉しかった、という個人的な事情もあります。
余談ですが、上記の印象には、後発の『マイゴ』『ムジカ』のクオリティの影響もあったかもしれません。個人的には、楽曲も『マイゴ』(燈の頼りなげな歌声がわりと好みですw)の方が趣味に合っています。
あ、でも Aqours の楽曲は好きなんですけどね……w
というわけで、ファンの方には申し訳ありませんが、個人的には少々厳しい印象となりました。
また、作品そのものとは関係ありませんが、上映中にスマホをいじる者や、外で買ってきたペットボトルの炭酸飲料のフタを開ける者がいて、そうした連中に水を差されたのも不運でした。
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