「「正しい」じゃなくて「間違ってない」!!」劇場版総集編 ガールズバンドクライ 前編 青春狂走曲 コブさんの映画レビュー(感想・評価)
「正しい」じゃなくて「間違ってない」!!
相変わらず面白い。未視聴の方も、この総集編映画からぜひ追ってほしい。入口として十分に機能するし、シリーズの魅力が凝縮されている。
物語は総集編かつ前編ゆえ詳細は割愛するが、見返してもやはり強い。葛藤や迷いが音楽へと変換され、カタルシスとして返ってくる構成が心地よい。感情のうねりを“曲”で実感させる語り口は、このシリーズの持ち味だ。
そして劇場でこそ光るのが音。テレビでは意識していなかったギターが、ボーカル・仁奈の声に負けない存在感で前に出てくる。ミックスの押し引きが明確になり、フレーズの切れ味と余韻まで聴き取れるのが気持ちいい。
進行とともにドラム、ベース、キーボードと音が重なり、全員がそろった瞬間のセッションは、家庭のスピーカーでは届かなかった“立ち上がり”と“厚み”で胸を打ち、まさに鳥肌もの。音数が増えるほどに風景が開けていく感覚は、映画館ならではだ。
「正しいかどうか」ではなく、選んだ道は「間違っていない」と証明するために歌う。彼女たちの物語は、その一音一音に宿っている。ぜひ劇場で体験してほしい。
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uzさんのコメント
2025年10月6日
劇場音響で通しで観ることで、新たな発見があるのが楽しかったです。
やはり智ちゃんのキーボードで曲が格段に華やかになったなぁ、と驚きました。
それをルパのゴリゴリしたベース音がロックに押し留める感じも。
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