「もう何もいらない未来」劇場版総集編 ガールズバンドクライ 前編 青春狂走曲 ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
もう何もいらない未来
ガールズバンドクライに人生をひっくり返された人間ですので、アニメの大ヒットやライブ開催等々、今もたくさん展開がある事が嬉しすぎるな〜と日々思ってます。
そこからの劇場版総集編で、元々このハイクオリティなアニメーションはスクリーンで観たいなと常々思っていたので楽しみに待っていました。
武道館ライブに行ってから間もないのもあってワクワクはノンストップでした。
特典は色紙でルパ智でした。
特典系でルパさん引き率がぶっちぎりなので今回もそうかなーと思ったらその通りで思わずニヤリ。
面白いというのは勿論承知の上で観に行きましたが、やっぱ面白かったです。
新規カットも入りつつ、前編にギュッと詰め込んだ内容で初見の人にもトゲが刺さるだろうなと思いましたし、このライブや豊かなアニメーションを観たかったんだ!という願いが叶って万々歳です。
最初は仁菜が東京に来るまでに桃香さん・すばるちゃん・智ちゃん・ルパさんがどう過ごしているかの新規カットがあり、そこから「もう何もいらない未来」でのOPが流れるのですが、もうここでウルッときました。
1人で走っていた仁菜に4人が合流して未来に向かって走り出す瞬間にヤベーってなりましたし、すばるちゃんが仁菜にダッシュハグをかましていてもう泣きました。
OPの疾走感もたる事ながら、アニメーションもガンガン動きまくっており、円形のステージで圧巻のパフォーマンスをぶちかましてくれるトゲトゲがカッコ良すぎました。
「雑踏、僕らの街」で感じた確かな衝撃を再度喰らえるとは思わず大感動でした。
本編は1〜7話をなぞるような形で進んでいき、仁菜は家族の確執がありつつも、路上ライブで憧れの桃香さんと出会い、ガラスをぶち破るような衝撃を喰らっており、自分も同じタイミングで喰らったのでこれこれ〜ってなりました。
桃香さんとの出会いから仁菜がガラッと明るくなり、バンドマンたちに中指も立ててみたり、吉野家の美人な店員さんに向かってニコニコ笑顔で中指を立てたシーンはやっぱり好きですね。
コロコロ変わる表情も大好きですし、桃香さんが北海道に帰る宣言をした時に引き止めようとしてくれる仁菜もやはり愛おしいです。
突然の新規カットでカラオケへ向かうシーンが入っているのですが、ドタバタ走る桃香さんがツボでした。
そこから引っ越していった桃香さんを探すためにひた走る仁菜の姿にまたウルッときてしまい、最初に出会った場所でマイクで桃香さんを呼びかけるシーンでまたまたウルウルっときてしまい、そこから桃香さんが「歌えるよな?」ってまた決め台詞で来てくれるもんですからキャー!って感じでした。
そこから繰り出される「空の箱」もやっぱ良くてでしてね…キョーコさんたちも参戦してくれるのでありがたやありがたや。
そこからヌルヌルっと2話以降のパートに移っていき、一旦同居している桃香さんをトイレで見つめるパートだったり、予備校での悪戦苦闘やひとりぼっちなことを憂う仁菜が映されながら、ライトを貰いにいったらすばるちゃんがいて、何故か顔を顰めてしまう仁菜が改めて見ると新鮮で面白いです。
一緒にご飯を食べていてもどこか壁を作ってしまい、桃香さんとも険悪な雰囲気になってしまいながらも、帰り道であんなに優しくしてくれたのに…と落ち込んで泣きじゃくってるシーンでズキューンときましたし、そこからライトを振り回して通りすがりのサラリーマンを襲撃するシーンはやっぱり面白かったです。
家に帰ってライトをつけれずに再び泣いてしまうのも愛おしくてたまらないですし、良いところでやっぱ来てくれる桃香さんとすばるちゃんが頼もしいこと頼もしいこと。
せっかく来てくれたのにすばるちゃんのくるぶしに手痛い一撃を与える仁菜は狂犬すぎます笑
おんおん泣くのも可愛くてしゃーなかったです。
3話パートでは初手ハトとシンクロしながら作曲をする仁菜が可愛いですし、すばるちゃんがめっちゃ歩み寄ってくれたからこそ打ち解ける事もできたし、3人合わせて鳴らした音の爽快感というのが映像に映っていてやはり痺れました。
そこから新川崎(仮)としてのライブをお披露目パートになり、仁菜が衣装として何を着ていくか悩む新規カットも良かったです。
超ファンシーな衣装で呼び出される仁菜がカッとなって歌う「声なき魚」は圧巻ですし、大スクリーンで味わうライブパフォーマンスも最高最強でした。
今回の総集編では4話パートはかなりカットされており、安和天童さんのくだりなんかはガッツリカットされていたので、すばるちゃんの葛藤なんかは最低限になっていましたが、本筋とは少し逸れたところにある話だったので致し方ないかなと思いました。
是非とも気になった方は本編を観て欲しいですね。
5話パートでは仁菜と桃香さんがやっかみあったり、ダイヤモンドダストにかつての親友がボーカルとして入っていたりと、激動の回ながらも、仁菜の頑固さ、桃香さんの弱い部分、すばるちゃんの安心感と新川崎(仮)の面々の個性全開になっていたなと思いました。
新規カットは少しでしたがライブハウスにヒナがやってきているパートはおおっ!となりました。
そこからの「視界の隅 朽ちる音」の破壊力はやはり凄まじかったです。
トゲの楽曲の中でもより大好きな1曲ですし、ザ・ロックバンドといった疾走感やパフォーマンスに磨きのかかったライブなのが最高で、かねてより大スクリーンで観たかったので大感謝です。
6話パートで吉野家の綺麗な店員さんこと智ちゃんとルパさんと手を組みバンドとして一歩踏み出す展開は激アツですし、その熱に対してどこか一歩引いてしまっている桃香さんから感じれる不穏な雰囲気なのも次の話に繋がってくるんですからワクワクドキドキですね。
7話パートでは桃香さんがお世話になったミネさんの元へ向かいライブをするという回で、車でのすったもんだは面白いですし、智ちゃんやルパさんの過去も明かされたりと、多くない情報の中からたくさん気になるものが出てくるのもとても良かったです。
そこからの桃香さんの脱退宣言、直後に飲み屋でエグいくらい酔っ払ってるので本当に同じ人か?とも思えますが、それに対して悩みに悩む仁菜は成長しているなーと思えましたし、JKのお膝元からばぁ〜する桃香さんはだらしなくて好きです。
そこからのライブハウスでのバンド名決定がお客のTシャツから取ったものなのも良いですし、自分語りを止めにヒップアタックするルパさんのフランクさも好きです。
そして繰り出されるガールズバンドクライ始まりの一曲「名もなき何もかも」での弾けるようなステージは爽やかだった「視界の隅 朽ちる音」とはまた違う迫力があり超カッコよかったです。
そして終わってから言い放つ「予備校辞めます」宣言で仁菜と桃香さんの睨み合いで終わっていくというこれまた気になるじゃない!ってところで終わるのも乙でした。
EDは「命をくれよ」で疾走感がありながらも歌詞がズシっとくるタイプの楽曲で、背景でロケットに乗ってたり宇宙人に連れ去られたりしている面々が面白かったです。
そして繋がる後編はバンド継続問題などなどたくさんありますが、どういった総集編になるのか今からワクワクが止まりません。
愛すべき作品をまた違った視点で観れて本当に良かったです。
後編も小指立てながら超楽しみにしてます。
鑑賞日 10/3
鑑賞時間 18:20〜20:50(舞台挨拶あり)
武道館参戦&ルパ智色紙、羨ましいです。
(自分はルパ桃香でした。すばるがいないのは2週目集客のためか…)
家でじっくり比較鑑賞したのかというくらいの詳細情報に感謝。
『視界の隅 朽ちる音』は前半で一番好きなのでテンション上がりました。
後半はBAY CAMPが一番楽しみですが、最後に追加してくれないかと期待してます。
個人的には『運命の華』フルか、『雑踏、僕等の街』をやってほしい。
映画チケットがいつでも1,500円!
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