劇場版総集編 ガールズバンドクライ 前編 青春狂走曲のレビュー・感想・評価
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これくらい、素直に怒りたい
総集編という形で一気に見せてもらえると、「仁菜がいっつも切れてるな」という印象になるのだけど、だからこそこの作品の反骨精神みたいなものがより強く伝わる形になっていた。この作品は劇場向きだろうなとテレビシリーズ見てる時も思っていたのだけど、一気に駆け抜けていく映画という枠組みの方が作品の魅力を伝えられるんじゃないかと感じていた。あとはシンプルに良い音響環境で鑑賞した方が絶対にいいというのもあって待望の劇場版である。
ライブハウスでのライブシーンなんかは、やっぱり劇場で見ると臨場感が全然違う。映画館の暗闇とスクリーンの中の観客席の暗闇がリンクして、映画館全体がライブハウスになったような体感を味わえる。
仁菜は怒ってばっかりなんだけど、この社会には理不尽なものがたくさんあって、いろんなものに対して「仕方ない」と受け流さないで立ち向かうその姿勢は、本当に見ていて気持ちいい。あんな風に素直に怒れないですよ、僕は。
少し残念とは思いながらも、間違いなく良い作品。
あれをめんどくさいですますのは相当お人好しだな
良いところ
ライブシーン
思ったよりもちゃんと演技できてる1人を除いて
3Dモデルが不自然じゃない動き
?なところ
都合いいイベント起きすぎ
人ができすぎ
人物配置がストーリーに都合が良すぎる
ヒロインの性格がどうにも嫌悪感が払拭できない。正論モンスターだの言ってるが、あれは自分が正しいじゃなくて他人が間違ってるという攻撃性の発露にしか見えなかった。他者の善意が伝わらない、じゃなくて他者の気持ちよさを自分の気持ち良さが上回らないと許せない、っていう幼児性みたいなもの。素直でもなんでもなく他者を引きずり下ろしたいだけの嫉妬の塊。見てて薄ら寒い。あれを見てるといじめ自体はクソだし父親はゴミだがそれでも友達との絶交はどっちに原因があったか察するにあまりある。
正論とは一定の正しさはあるから感情で反論するしかなくなるが、感情論を正しい正しいって連呼することではない。4人で作って抜けた側がどんな状態であれ、自分が気に食わないから否定ってどこに正当性がある。ただの感情論ですって最初から貫いとけばまだしも、正誤の問題にした時点でこいつは正義の側に立ちたいだけ快楽論者。見返してやるもいいけど、正しいかどうかは自分の内面の問題で他者に押し付けるな。
川崎の映画館で見たので、場面の大半が見たことある場所で親近感は沸く。最初のストリートライブのシーンは元からいた2人がいい人すぎて。テレビ版は見てないけど機材貸すは演奏のフォローするは、でその後は出番なし。お前それはさすがに人としてどうよ、と思う。衝動的で無礼で攻撃的なって完全に教育間違ってるな。
ライブシーンは動きに違和感ないし曲や演奏もいい。けど一曲ずつしかやらんのはなんかモヤモヤするフルじゃなくても20分の持ち時間な3〜4曲はやるだろ、せめて2曲。なんだからやったっぽいシーン入れないと不自然。
でもまあ後編も見るかくらいには満足した。後編見るか。
〜3次元→2次元の試みは興味深い〜
全く知らないアニメ、しかしTVアニメシリーズの総集編ということなので知らなくても見られるだろうということ、あと好きなアニメの番宣(コラボ)に参加してくださった作品ということでその個人的な御礼も兼ねて鑑賞。こちらは女の子たちによるロックバンド活動の物語(で宜しいでしょうか?)。
ヒロイン含めた最終的なバンドメンバー全員が一応それなりに人見知り、という設定らしい。特にヒロインの井芹仁菜は距離を詰めてこようとする相手に拒否反応を示したり、せっかくもらった照明器具を武器に、絡んできた男性に八つ当たりするなど、扱いにくい人オーラ全開。物語の主軸に、「怒り」「中指立ててけ」があるようで、心に抱く怒りのエネルギーをそのままロックに昇華させて自己表現、ということを常々感じさせながら物語は進行していく。
ヒロインが何故そんなに怒ってる、周りに牙を剥くのか、高校を辞めた理由等の背景が描かれながら、徐々にロックバンド活動を本格化させる主人公たち。遂に、川崎に出てきた目的の1つである、大学受験用の予備校を辞める宣言をしたところで今作は終わる。
他の方も指摘してるが、特に主人公はなかなか感情移入しにくいキャラ設定と思われ、TVアニメで週毎に少しずつ話を展開するよりこうして映画で一気に話を流してくれると嫌でも逃げられなくて、物語に没入しやすいなと思った。
流れる数々の楽曲はどれもなかなか良いなと思い、鑑賞後いくつかチェックした。曲が良いと思えれば、作品そのものにも入りやすいと思う。声を担当する3次元(表現なんて言えば良いんだ?)の方々は既に武道館LIVEを達成してるとか。
最後に気になったところ。個人的嗜好で申し訳ない。
・特に井芹仁菜の全身から度々ほとばしるもの、あれは怒りを表現してるのかな?場の空気が悪くなるサイン。火山が噴火する前兆のような表現。一瞬、変身ものかと錯覚しそうになった。アニメの根幹にかかるところなので、好き嫌いの問題かもしれない。
・ゲームのようなキャラの動き(LIVE中のモーションキャプチャーではなく日常の動き)のアニメーション、海外含めた他の制作会社のアニメもこのタイプのアニメーションは個人的にあまり好きではなかったので終始気になってしまった。
以上は完全主観と嗜好によるもの。物語そのものは面白いと思いました。アニメーションが違ってたらもっと高得点にしたかった。四捨五入で星4って印象。
とはいえ、バンドを組んでからアニメーション化する、というこの試みはとても面白く、今後も類似ケース出てきたらと期待したい。
めんどくさい奴
テレビアニメ「ガールズバンドクライ」の全13話を再構成し、新規カットを追加した劇場版総集編2部作の前編。
イジメで不登校になり高校を中退し、大学入学のため熊本から単身で上京した17歳の井芹仁菜は。着いた日の夜、憧れのバンド・ダイヤモンドダストのボーカル・河原木桃香の路上ライブが有ることを知り、聴きに行き、音楽に目覚めた。仁菜の歌声を気に入った桃香は、ドラムの安和すばると3人でバンドを組んだ。その後、キーボードの海老塚智、ベースのルパが合流し、5人組バンドとなった。初ライブの際、バンド名を決めてなくて、仁菜が観客のTシャツの字を気に入り、トゲナシトゲアリ、と名付た。それぞれ何らかの悩みを持つ5人が自分たちの立ち位置を探しはじめ・・・さてどうなる、という話。
3Dっぽいアニメで絵が綺麗だった。
劇中の主人公たちによるバンドと連動するリアルバンド・トゲナシトゲアリの5人が声優を務めてるらしい。まだあまり多くの曲は聴いてないが悪くはなかったかな。
これは後編に期待かも。
仁菜はすぐふてくされるし、めんどくさい奴だなぁ、と思って観てた。
あの、背中からトゲが流れてるのはなんだったんだろう?興奮した時の印?
なかなか面白かった。
安心して見られる。
いま、テレビアニメ見直しているけど、Tシャツの柄作ってあるみたい。不登校、嘘つき、脱退はいいね。
仁菜、ますますめんどくさくなってる。
他のカールズバンドよりリアルで血が通っている気がした。
後半が楽しみです。
完全3Dじゃないのも良い。
上京物語とそれを彩る楽曲を楽しめた🎸⚡️
Youtubeで第1話を観て、脚本が良く続きが気になり観に行きました。色々な感情がぐちゃぐちゃに入り混じる主人公が、面倒臭いと感じる事がありますが、持ち前の爆発力から期待感もありました。歌も引き込まれ、劇場で自然と体が動きました。上京して出会いとやる事が見付かって行く様が着実で良かったですし、崇拝していたダイダスがまさかのいじめっ子と同一化?融合?して、コノヤローとなり共感しました。曲被りは「はじまりのうた」(2013)を思い出しました。迷いを断ち切る様は前編ラストに相応しかったです。演奏者と自分以外暗くなる演出が好きです。往年のNANAから恋愛要素を抜いたものが好きかなと言う方には、お勧めできます。トゲナシトゲアリの音源を集めて毎日聴いているので、後編も楽しみです。
真っ直ぐで曲がったバンドの物語
アニメ未視聴、曲だけ聴いていました。
曲だけでもとても自分自身に刺さるものが多く、見るのを敢えて避けていた作品。
でも、今の自分の気持ちにケリを付けたいのもあり見に行きました。
結果、見に行って良かったと心底感じました。
仁菜の不器用で曲がったようで真っ直ぐな姿に心を打たれ、何回か泣きそうになることも度々でした。
個人的に特に仁菜と桃香の出会いと、「空の箱」を歌うシーンは涙が止まらず……
実際のアニメは見ていないのでなんとも言えないですが、完成度高いアニメなんだなと。総集編との事ですが違和感なくテンポよい話の流れで気づいたらあっという間でした。アニメの方もちゃんと見てみようと思います。
誰かに吐き出したり、まず思いを伝えるって本当に難しい。自分には出来ない事だから、仁菜が言葉や歌で伝えてくれたと自分勝手に感じ、有難いなと思ったりもしています。
ほぼ自分語りの感想文で良くないかと思いますが感情を揺さぶられたので思いきって投稿します。
どの曲も全部良く、演奏もThe バンドで聴いて心地よかったです。映画館で見るとより一層演奏の音をよりしっかり聴けるので、映画館で観て良かったです。
次の総集編や、新作映画もあるようなので彼女らの事をこれからも見届けたいと思います。
小指立てて。
熱いロック魂!
ゆっくり、ハマっていく。
TVアニメ視聴済みです。既に5回はTVシリーズを観て、曲も全て追っかけているほどのファンですが、正直初見では微妙、という方がいてもしょうがない作品かなと思います。自分もそうでした。
初見時の感想は、何かよくわかんないけど闇を抱えた主人公たちが生業として本気で音楽をやっていく─というのがテーマに思いましたが、肝心の音楽が微妙。レベルは非常に高いのですが、歌詞が詰まりすぎていて、結局どういう曲だったのかが分かりにくいという部分が大きいと思います。加えて、ボカロみたいな曲を人間に歌わせてみようという挑戦が制作陣にあったらしく、ここが万人受けしない点のひとつでしょう。それでも聴き込んでいくとこのバンドにしかない持ち味に気付けたりしていつの間にか抜け出せなくなっているのですが。
また、「どうしてこんなことで衝突が生まれているのか分かりにくい」という問題があります。MyGoやAveMusicaでもそうでしたが、キャラクターの掘り下げが起こる前に衝突し、それを境にキャラについて分かっていくという段階を踏みます。特にMyGoは秀逸で、1つの事件が原因で衝突し、1つの事件によって全て解決する、というストーリーになっているため非常に明快でした。ところがガルクラでは「若さが原因でぶつかっているだけでは」とも取れるシーンが非常に多いです。間違いではないですが、丁寧に紐解いて行くと決してそうではなく、人の嫌な部分が本当に嫌な形で表れているだけです。「お前は上手く行こうが行かまいが必ず後悔する」というセリフがありますが、簡単には行かない人間の嫌な部分を丁寧に描いているからこそだと思います。(合理的な人には向いてない作品かもしれません)
Mygo、musicaで散々やり尽くされた内容と仰る方がいますが、それについては少し違うと思います。あちらは学生という立場がある以上、全員が全員「売れなきゃ終わり。」という焦燥感はありません。数ある選択肢を失ってまで音楽をやるとはどういうことか?という、最近のバンドアニメの中では音楽に対して最も真摯であると思います。
これから1周目の方や、1周目で微妙だったけどまだ未練があるという方は是非「初見ではハマらんかも」というのを念頭に置いてください。もう一回すべてを理解した上で見ると大変面白いです。特に劇伴と新規曲は最高でした。
なるほど、人気があるのも納得
好き嫌いの話なので評価せず
本作の制作陣ツートップは、ご存じのとおり『ラブライブ!サンシャイン!!』と同じ組み合わせ。ただ個人的にはこの時点で少しだけ微妙さを予感していました。それは、あくまで自分の『好み(趣味)』に起因する部分です。
まず1つ目は、楽曲の方向性が自分の趣味と異なること。特にボーカル?シンガー?のニナのキーンと耳に刺さる声質がどうにも合いません。そこに、鑑賞した映画館の音響設備が世代落ちしているのか、その“キンキン”が増幅されてノイジーになってしまう状況でした。ここは映画館側に何とかしてほしい部分です。
2つ目はストーリー展開です。これは『サンシャイン!!』の際にも感じた点ですが、脚本のシーン構成(あるいは演出)が微妙。どうしても不自然に思える箇所が散見されました(酒井監督の趣味性+一部花田脚本にも疑問あり)。
そもそもストーリーが「ロックだぜ!」的な内容(ネタ・設定)というのも少々マンネリで、すでにやり尽くされたテーマという印象です。後述する『マイゴ』『ムジカ』とどうしても比較してしまいます。
さらに、実在メンバーがそのままキャラクターを演じるという構成も、作品の魅力の一つでありつつ、演技面ではやや硬さを感じる場面もありました。とはいえ、中の人の努力が伝わる部分もあり、全体としては丁寧に演じられていた印象です。
総じて言えば、酒井監督の“料理の味付け”が、自分の口には合わなかった、という事になります。
ではナゼ鑑賞したのか。実は「自宅の iMac で配信を観るより、設備の整った大画面の映画館で観た方が印象が良い?」と思ったためです(いわゆる“映え”という意味で。サンシャイン!! もそうでしたし)。確かに音も迫力があり、大きなスクリーンでの見応えは十分でした。その代わり、CGの粗も目立ってしまいましたが。
そして何より、ようやく周囲が落ち着いて映画館にも行ける様になったこと自体が嬉しかった、という個人的な事情もあります。
余談ですが、上記の印象には、後発の『マイゴ』『ムジカ』のクオリティの影響もあったかもしれません。個人的には、楽曲も『マイゴ』(燈の頼りなげな歌声がわりと好みですw)の方が趣味に合っています。
あ、でも Aqours の楽曲は好きなんですけどね……w
というわけで、ファンの方には申し訳ありませんが、個人的には少々厳しい印象となりました。
また、作品そのものとは関係ありませんが、上映中にスマホをいじる者や、外で買ってきたペットボトルの炭酸飲料のフタを開ける者がいて、そうした連中に水を差されたのも不運でした。
見ないでしまっていたら悔やまれる作品
非常に感情を揺さぶられる作品でした。バンドって、こんな風にメンバーが集まって、こんな風にメンバー個人やメンバー間での悩みや葛藤があって、それでもこんな風に音楽に向かっていくのか、と擬似体験をしているように見入ってしまいました。良いことばかりではないのはもちろんとはいえ、自分でも実体験できていたらどんな人生であっただろうかと引き込まれてしまう作品でした。
バンドというものに特に興味ない方でも、鑑賞して心を動かされる要素がいろいろあるので、ぜひ見ていただきたい作品です。個人的には、もし見ないでしまっていたら人生での損失だったと思ったくらいでした。
(他の作品と比べてどうだったかという視点でのレビューは極力控えていましたが、少しでも多く知られてほしい作品と思いましたので、今回は例外とさせてください。)
興行収入が何十億円級の他作品が複数上映中の時期での公開のためか、本作品はそこまで大きく話題になってはいないようにも感じますが、作品の出来としてはそれらをしのいでいると思います。何か良い映画を見たいということがあれば、ぜひ候補に入れていただきたい作品です。
★5を差し上げて良い作品かと思っていますが、いちおう劇場版としてはまだ完結していなく、後編を見届けるまでは、満点の1歩手前で保留とさせていただきます。
ライブシーンをもっと欲しかったなぁ
行ける人は川崎の映画館でご鑑賞を
近年の同ジャンルの総集編映画(ぼざろやMygo)に比べると、かなり...
バンドアニメは数あれど、私的には最高峰
制作スタッフが動機でアニメを見る時代になってもいいと思う
日本のアニメ作品の視聴動機のほとんどは原作ありきで決めてると思います。
それくらいでしか面白さを推し量る事が出来ませんから。
ではオリジナルアニメとなると、これはもう監督(制作会社)のネームバリューになるかと思います。
監督なら宮崎さん、細田さん、新海さん、庵野さんくらいでしょうか。
逆を言うと、上記監督さん以外の制作スタッフは皆さんほとんど眼中に入れてないのではないでしょうか?
さてさて、ではこの作品の主な制作スタッフはどなたなんでしょう?
監督…酒井和男
脚本…花田十輝
この組み合わせで作られたアニメ作品がもう1つ。
「ラブライブ!サンシャイン!!」
ご存じの方はなるほどねとなるはずです。
ガールズバンドクライと同じ、熱い熱い青春群像劇なのです。
ラブライブサンシャインは思いっきり陽の熱。
対するガールズバンドクライは陰が発する熱。
このコンビは若者が発する熱をアニメに落とし込むのが得意なのでしょう。
さらに花田さんはアニメ界でも屈指の脚本家さんです。
最近だと、響け!ユーフォニアムやメダリストなんかも彼の作品です。
女の子の熱意と地方感を描かせたら天下一品ではないでしょうか?
話を戻してガールズバンドクライ。
ストーリーパートがあってキャラクターの情がMAXになった所で音楽パートに切り替わるという、これもまたラブライブで培った酒井監督の真骨頂ですね。
この切り替わりが別監督さんが作った昨今のラブライブシリーズではあまりスムーズではないと思っていたのですが、酒井監督はガールズバンドクライでこれを見事に調和してくれています。
あそこでなんで歌を歌うの?っていうミュージカル的な演出に違和感を感じる人であっても、そこはたぶん酒井監督が練りに練ったであろう演出でほとんど違和感を感じないのではないでしょうか?
というかむしろ最大の武器は音楽パートですね。
これを聴きたいからという動機だけでも見に行く価値は十分にあると思いますよ。
だがそんな動機であってもストーリーに引き込ませるこの制作スタッフの策略に見事はまってしまいますがね。
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