「椅子を蹴って退席する観客も」敵 お茶と同情さんの映画レビュー(感想・評価)
椅子を蹴って退席する観客も
見るに耐えなかったのか、途中で席を立ち、帰って来なかった方が居たが。
長塚京三演じる、リタイアした教授のリアルな振る舞いが、観客の心に突き刺さったのだろう。
自分の体が臭いんじゃないかと気になり出して、石鹸を付けた手でせっせと身体を洗うシーを延々と見せられるなど、その真剣さが滑稽でいかにも面白いのだが。
観客がざわついたのはそこではなく、ブラックユーモアな筒井康隆をあまり知らない僕のような者でも、その面白さを十分に味わえた傑作です。
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