カッティ 刃物と水道管のレビュー・感想・評価
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コレは駄作かと思いきや…
スタートで心が折れそうになったが徐々に展開が変わり
終わってみれば観て正解だった。
発展していくインド。
いろいろ考えさせられたしアツくもさせられた。
細かいことは抜きにして面白かった。
カッティ刃物と水道管
最初刑務所から逃げるシーン斬新だけど怖い。
主役と囚人いつ入れ替わったの?
ダンスがノリノリで楽しかった。
囚人と老人ホームのおじいちゃん達土地を守ろうと自分達の命を絶ちきろうとしたけどそれは悲しいのでやめてほしい。涙
題名にある水道管の中に青白いおじいちゃん達不気味だけど好き。
あまり上映されてないのが残念。
約3時間はそんなに長く感じなかった。
ほんとインド映画の引き出しの多さには驚かされる
2024年劇場鑑賞294本目。
タイトルなんじゃ水道管ってと思っていたら主人公が水道管で殴り始めまして、ああそういうこと?と納得しかけたらそうじゃなかったです。あんまり書くとネタバレになるので避けますが、2014年に作られた映画ながらインドの田舎の話なので全く古さを感じないというか、今でもこんな話あるんだろうな、と。まぁさすがにあんなめちゃくちゃする企業はないと思いますが。なんで企業が集まったらあんなアウトレイジみたいな感じになるんだよ!あんなに作ってまだ観たことない話作れるんだなと毎回インド映画には感心させられます。
インド映画では人気俳優にスーパースターとか帝王とか二つ名がつくのですが、この主演のヴィジャイは若大将だそうです。いやちょっときついな(笑)
劇中ヒロインが恋人が死んでハエになって復讐を遂げたという話をするのですが、その映画マッキーという映画の話で、そのヒロインを演じていた人がこの映画のヒロインという遊びが良かったです。
農民に捧ぐ、作品らしい…
期待してたけど、あんま良くなかった…
農民に捧ぐ、ってテロップが表示されるけど、
たぶんインドの社会問題になっているのか、農民と土地の話が絡んできます。
差別したり馬鹿にするわけじゃないんですが、言いにくい事を正直に書かせて頂くと、
出てくるのが年老いた農民の方ばかりで映画に華がない、農民や土地の話に興味がなく退屈…
そんな感じで、なんか地味で、あんま…でした。
主要キャストは、主演はヴィジャイさんヒロインはサマンタさんで『火花 Theri』と同じなんだけど…
インド映画の底力を感じる一作
2024年に見たインド映画としては「ジガルタンダ・ダブルエックス」が忘れられませんが、本作もなかなかの逸品。
とりわけ、脱獄囚が社会的な課題に気づき、その手腕を発揮するという、本来のキャラクターの立ち位置を逆転していく発想は「ジガルタンダ・ダブルエックス」にも似たものがあり、エンタメを権力と戦うための武器として活用してるインド映画人の強かさを感じます。
2014年公開 タミル語映画
「カッティ」ねぇ。意味わからんね。
「刃物と水道管」かぁ。全く意味不明の組み合わせ。
普通スルーするよ。見向きもしない。でも昨日インド映画だと気付いた。
評価も良い。上映期間短いし、来週は最終電車が不安な深夜上映、急いで見に行きました。
いきなり誰かが脱獄。脱獄心理を知っている脱獄常習囚のカディルに聞く。脱獄するに決まっている。その先で銃撃された男と出会う。二人は瓜二つ。
悪人カディルは入れ替わりを考える。
空港でカディルから逃れようとアンキタが指した先にハエ。マッキー〜〜‼️
アンキタ役のサマンタは映画「マッキー」のヒロインだったのね。
空港でのダンスシーンもすごく良かった。
カディルは詐欺やスリ師だが、カッティ(刃物)と呼ばれるだけあって、 めっぽう強くキレのあるアクションをする。途中水道管っぽい物で戦っていた。でもあれだけでタイトルにはならない。インターバルを挟んでも、まだあまりストーリーの変化がない。でも全体の3分の2ぐらい経った所で、いっきに映画が変わる。急に社会派映画に。
環境問題、水問題、農村vs都会etc。でも嫌味もなくストーリー上でスッと受け入れられ進む。カディルはここで難解な展開や言葉を、切れ味鋭いカッティ(刃物)の如く切って解決していく。そして水道管って人が入れる程の大きな管だったんですね。
最終的な活躍はカディルがいたから。でもジーヴァのここまでの頑張りがあってからこそ。二人の英雄が村を救った。
アンキタはカディルが釈放されるまで待ってくれる。恩赦があるといいな。
刑務所から脱走した詐欺師と小さな村の村民が巨大企業に立ち向かって行く胸熱なインド映画。 本年度ベスト!!
出だしでチャラい映画の雰囲気はあるものの終わってみれば詐欺師が悪から善に変化する胸熱な作品だった!
刑務所を脱走した詐欺師のカディル。
夜中の街で銃撃事件に遭遇。
撃たれたのは老人ホームを営むジーヴァは瀕死の重傷。
この2人の男の顔が瓜二つ。
詐欺師のカディルが自分の所持品をジーヴァと入れ替えジーヴァを脱走犯人に仕立て上げる展開。
街でジーヴァと間違えられたカディル。
ジーヴァの老人ホームに連れて行かれ、ジーヴァのある活動を知ることになり巨大企業に立ち向かって行くストーリー。
刑務所から脱走する時、刑務所の見取り図が立体的に浮き出るシーンがカッコ良い!
後にある街の見取り図も立体的になるんだけどカディルが考えた作戦がサブタイトルにもなってるけど凄過ぎた!
お金の事しか考えていなかったカディルが大企業に立ち向かい、次第に村を守ろうとする姿が熱い!
カディルが村の実態を世の中に解って欲しいと取った行動も凄い!
マスコミの前での演説の内容に引き込まれる!
そしてその番組をテレビで見ているジーヴァの姿が印象に残る。
カディルがメッチヤ強い(笑)
50人相手に1人(助っ人あり)で戦うシーンが面白い!
アソコで何でコインを使うのか?
気になるところ(笑)
そして頭も良い!
何で法律に詳しいの?
終盤の絶対絶命のシーンも伏線が回収されてスッキリ。
カディルのラストの取った行動に涙が止まらない(笑)
老人ホームの老人達。
家族から見放されて施設に来てるんだけど皆さん良い人でした( ´∀`)
ダンスにアクション満載の感動作
ダンスにアクションにそっくりさん入れ替わり事件、そして農村守れの大団円。
いや~良い映画でした。
しかし…エンドロールが無音。事故じゃないよね?
エンドロールにBGMは意外と必要なんだな。
歌あり踊りあり笑いあり涙あり感動あり、やっぱインド映画良いっ
鑑賞割引券の期限が迫って観に来た2014年作のリバイバル上映だけど、やたっ、大当たり。
「カッティ」歌あり踊りあり、笑いあり涙あり、そして大感動あり、やっぱインド映画良いわ〜🇮🇳
24-123
都市と農村、
大企業と民衆、
社会活動家と詐欺師、
2つの異なる価値観と存在が入り混じり、
ストーリーに奥行きのある良作でした。
チカラを持たな農民が、老人が、
社会を動かす、
民衆の心を掴む。
罪への贖罪にしては立派すぎる。
農民に捧ぐ
経済成長著しいインド社会の闇に切り込んだ快作。アクションシーンやダンスシーンは、さすがド派手で、インド映画らしい。それよりも、街と村の格差が、半端ない。立ち上がる農民達の絆が、素晴らしい。インド映画でダンスシーンが多い理由を知ると、ますますこの映画の価値が高まる。
全国で大々的に上映されるべき映画
インド映画にしては地味な副題だな、と思ったら後半なるほどこの副題しか考えられないことがわかる。
悪人が思いがけない境遇に置かれることでそれまでの生き方を変えざるを得なくなるという構図は「ジカルタンダ・ダブルX」にも見られたように、主人公に対する見方が前半と後半で180度変わる。
インド映画「TOILET」を見て知ったことだが「インドにおいては携帯電話を持つ人口のほうが、衛生的なトイレを使える人口をはるかに上回っている」という事実に衝撃を受けたが、あれだけ人口が多くてハイテク化が進んでいてもいまだに取り残されている地域が多い。都市部と地方の格差というのは思った以上にあり、特に地方の農業従事者が企業の横暴によっていかに苦境に置かれているかは是非本編を見て欲しい。(欲を言えばパンフレットにもこのあたりの補足がもっと欲しかったところ)
都市と地方、企業と農民の対立などの社会問題をエンタメと絡めてしっかり描く演出が見事。地方出身者や農業従事者はより刺さりそうな内容である。
前半、個人的に某インド映画のオマージュと思われるヒロインの台詞にはクスッときてしまった。
何故公開館がこんなに少ないのか。これは全国で大々的に上映されるべき映画だろう・・・上映館が少ないのが悔やまれる。
ところでアメリカの大手コーラ会社って・・・あれだよね、どうかんがえてもコカコーr・・・おやこんな時間に誰か来たようだ(ry
「荒唐無稽」と言うなかれ!
この映画を見てインド警察のあまりの無能と無法ぶりに「荒唐無稽」と思う向きもあるかもしれない。ハナシを進めるために盛ったんだろうと。刑務官も同様、脱獄18回の脱獄王に刑務所全体のブループリント見せるなんて正気の沙汰とは思えない。だがインド映画を見続けているとこれらが至って通常運転であることが分かる。インドの司法は有名無実。金と権力にものを言わせればどうとでもなる世界がそこら中に広がっている。
日本人が想像しやすいそれに似た社会はたぶん昔の西部劇とかマカロニウェスタンの世界だろう。保安官が有力者に金で買われ、農民や小さな牧場主達が何かと搾取される中、早撃ちの風来坊が現れて悪漢を全部倒してくれる、みたいな。この世界観、わりと南インドのアクション映画が踏襲していたりする。インドの主人公は銃ではなくもっと素朴な武器で戦うのだが。
これはウェスタンであるとはっきりうたっているのが現在公開中の『ジガルタンダ・ダブルX』。話題作なので見た人もいると思うが実は『カッティ』との共通点を挙げる人も多いのだ。
例えば世論を盛り上げて自分達の味方につけるために映像を利用するところ。
世論の支援が必要なのは、権力者に簒奪されようとしている自分達の土地を守るため。
まあこの二点以外はほとんど似通ったところのない作品ではありますが、もうひとつ、ウェスタンにインスパイアされているというのも共通点なんですよ。
『ダブルX』の場合は言うまでもなくクリント・イーストウッドの『夕陽のガンマン』ですが、『カッティ』はもっと古い。古すぎて今では知る人ぞ知るの映画になってしまった感もありますが、かつては西部劇不朽の名作と言われれば真っ先にこれがあげられたものでしたよ、『シェーン』。「カムバック、シェーン」という有名な台詞で一世を風靡したらしい。
物語といえば上に書いた通り。未亡人であるヒロインの幼い息子君の「僕たちとこの土地を守って」という願いをかなえるように現れた主人公が、ラストに観客全員の期待であったヒロインと結ばれることを拒んで立ち去っていくのが有名な台詞につながります。叫ぶのは息子君ですけど、それはヒロインと観客全員の気持ちの代弁でもある。
たぶん『カッティ』はこれに触発されている。或いはその後鬼のように作られた類似の作品群にかもしれないけれど。
でも祝祭的なパレードで終わりにすることもできたのに『カッティ』がそれを選ばなかったのは、どちらが人の心に残るかをよく考えた結果なのだろうなと思います。10年前とはいえ現代の作品なので『シェーン』のように直接的な訴えができないのがより切ないのです。
ハッピーエンドを望んでいた観客の期待を裏切ることによって心に僅かな傷を残す。その傷の痛みが余韻となっていつまでも残る作品。それが『カッティ』。もちろん不朽の名作です。
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