「これは農民一揆?テロ?」カッティ 刃物と水道管 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
これは農民一揆?テロ?
カッティ刃物と水道管
詐欺師カッティが刑務所から脱獄中に、
夜分に交通事故で意識不明となった社会活動家シーヴァという人物を病院に救急搬送したら、
自分にそっくりなので所持品も入れ替え人物も入れ替え、経歴も入れ替わり物語が始まる。
1人2役をビジャイと言うタミル語映画界のスターが主演した。
面立ち演技も可愛いく、踊りもアクションも軽快でコメディぽく前半カッティの部分は進んで行く。
カッティが成り変わったシーヴァの村に行くと場面は一変して、彼の社会活動家による村民からの尊敬と信頼と期待がひしひと伝わり身が引き締まる。
それでも根っからの詐欺師のカッティは何かに付けてシーヴァに委託される大金を搾取することに常に注視して、何度も着手してしまうが返還する羽目になる。
そして、その一つである賞金を授与される会場でシーヴァがどのような社会貢献をしたかの来歴をスクリーンで短時間鑑賞を後援者と共に振り返り、会場は賞賛の拍手と涙で帰宅する。
その夜、シーヴァの偉大さを知り、詐欺師カッティは同じ顔を持ち多くの人達から尊敬されるシーヴァとなり、意識不明のシーヴァ意思と村民達の期待を引き継ぐ決意をすることとなる。
まさに、カッティではなく詐欺師シーヴァとして村民を排斥する経団連や地方警察、地方行政の不当を全国メディアに発信させ、都市と農村の共存を実感させるための水道管でストラキを敢行をする。
カッティは、実は脱獄の名手で、平面図を見ただけで図面にない立体3D図に再構築ができ能力があり地図を見ただけで水道配管も見える。
シーヴァは地下水脈を衛星探索で発見する科学者でもあったようだ。
こうした2人の水脈は繋がって、会った瞬間から通じ合って、2人の意図は理解し得たのだ。
詳細は割愛して、映画を観てください。
お見事、悪事を善用し、悪行を庶民の賛意で示唆し、そして法で解決するタミルドタバタ活劇でした。
何だか、ガンジーの塩の行進を思い起こします。
そしたら、脱獄犯カッティはどうなるのか?
( ̄∇ ̄)
カッティ 刃物と水道管
「マスター 先生が来る!」などで日本でも注目を集めるインド・タミル語映画界のスター、ビジャイが主演を務めた、2014年の作品。
詐欺師と社会活動家という全く異なる2人の人物を、ビジャイが1人2役で演じた。
コルカタの刑務所から脱獄した詐欺師の通称「カッティ(刃物)」ことカディルは、海外への逃亡を企てるが、空港で出会った女性アンキタに一目ぼれし、出国を止めてしまう。
その夜、街を歩いていたカディルは、自分と瓜二つのジーヴァという男と出会う。
悪知恵を働かせたカディルは、シーヴァを自分の身代わりにして追手に捕まえさせる。
自由の身になったカディルだったが、ジーヴァが地方の農民が直面する問題に取り組んでいたことを知ると、次第に心に変化が起き、ジーヴァの活動を引き継いで農民たちの先頭に立って大企業と対峙していく。
監督は、本作の後、2018年に「サルカール 1票の革命」でもビジャイとタッグを組んだA・R・ムルガダース。
共演に「マッキー」「ランガスタラム」のサマンタ、「プレーム兄貴、王になる」のニール・ニティン・ムケーシュら。
カッティ 刃物と水道管
Kaththi
2014/インド
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