「この作品の恐怖は派手な恐怖シーンの演出ではなく、「何かがおかしい…...」スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 ホンマサさんの映画レビュー(感想・評価)
この作品の恐怖は派手な恐怖シーンの演出ではなく、「何かがおかしい…...
この作品の恐怖は派手な恐怖シーンの演出ではなく、「何かがおかしい…」という小さな違和感が積み重なっていくこと。
招かれた家族の中で感じる不自然な沈黙や行動、そして次第に強まる支配や狂気。観客もまた“断れない不気味さ”に引き込まれていきます。
クライマックスでは、息子アントが父への憎しみを爆発させ、石で顔を殴り続ける衝撃のシーンが印象的。
この暴力は単なる残虐さではなく、長年積み重なった抑圧や異常な家庭環境がもたらす破裂を象徴しています。
ラストに至るまで「言葉にできない不安」が観客を支配し続けるのが、この作品の最大の怖さ。
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