「マカヴォイ、アドリブ入ってそう」スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
マカヴォイ、アドリブ入ってそう
演技派マカヴォイが最初っからノリノリでトバしてくる! こっちのことはまるでおかまいなしにズカズカくるマッチョっぷりセクハラっぷり連発の、いや〜な感じで笑わせてくれる。一方、頼りにならない小倉一郎(旧名)ふうの弱々夫スクート・マクネイリーを差し置いて、果敢に敵に立ち向かう妻マッケンジー・デイビスもさすがターミネーターとやり合った女だと思わせる!
登場人物のキャラと役者がしっかりマッチしていて、細かいネタふりや仕掛けの見せ方もうまい。後半はブラムハウスっぽさが出てくるが、もともと本作は昨年本邦公開されたばかりのデンマーク・オランダ映画・胸騒ぎのリメイクとのこと。元ネタは見逃してしまったがけっこうな胸クソ作品とのことで、そちらも興味が湧いてきた。
日本語副題の異常な家族というのはさすがにどうかと思ったのと、ド田舎の下品な英国人はスバル・アウトバック、都会の意識高い系米国人はテスラ・モデル3という描き分けは、米国新政権の顔ぶれを見るに今後は通用しないイメージになりそう。
コメントする