「戦慄の家族旅行」スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 とうきさんの映画レビュー(感想・評価)
戦慄の家族旅行
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怖かったです。
しかし、良いサスペンスでした。
似たテーマの映画は他にもあると思うが、この作品は、猟奇的な殺人の残虐性、グロさに焦点を当てるのではなく、一般人である被害者家族の視点を通して、徐々に異常性が明らかになり、最終的に絶体絶命の状況からどう逃れるのかが物語の主軸となっています。そしてどうして殺人者はこの家族を選んだのか、そういう伏線もしっかり張っていた。
もし自分が同じような状況に遭遇したら、恐怖で怯え、冷静に対処することはできないだろう。作中の親たちも本当はただの一般人でとても怖かったはずですが、子供を守るために勇敢に立ち向かう姿から、「親」という存在の力強さを改めて感じました。
非常に恐ろしい話ですが、最後にちゃんと救いがあったのが本当に良かったです。それは単に家族が殺人者から逃げ延びたというだけでなく、ずっと捕らわれの身で苦しみ続け、最後には暴走してしまったアントが、ようやく涙を流せたことも含めての救いだと感じた。そのラストカットがとても大事で、物語の終止符として素晴らしかったと思う。
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