「良質なスリラー」スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 すーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
良質なスリラー
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旅先で知り合った友人一家の自宅に招かれて楽しい休暇、のはずがその一家が実は…という、巻き込まれ型スリラー。
予想通りばっちり怖がらせてくれて、楽しかったです。
ジェイムズ・マカヴォイが嬉々としてサイコ野郎を演じていますが、本当に彼は上手いですね。
アレ?この人、いい人だけどちょっと変?でも、話は面白いし、職業○○だし、たぶん信用していいよね?
と、観客もミスリードされます。
不安症っぽい娘と、若干過保護な母親の設定がストーリーに生きているのもよい。
欧米人はやたらと家族ぐるみの付き合いを好んだり、笑顔を貼り付けて綺麗事を言う文化ですが、犯人がその虚をついて主人公一家をじわじわ追い詰めるのもなかなかない視点で面白かったです。
日本人から見ると、そんなに簡単に他人を信用していいの?偽善的すぎない?って違和感があるのですが、この映画を作った人も同じように思ってるのかもしれませんね。
この先ネタバレ
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犯人の動機が最後まで謎のままだったのがちょっと残念。
起承転結、の、転から結にいたるまでが長い。
スマホを使えばいいんじゃない?と何度も思いましたが、あの辺境の地は電波もwifiもないという設定なんでしたっけ?
(見逃したのかも)
元となったデンマーク映画「胸騒ぎ」(未見)は鬱エンディングらしいですが、こちらは勧善懲悪で決着をつけていたのでリメイクにあたり改変したのかもしれません。
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