ぼくらのふしだらのレビュー・感想・評価
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女だって時間停止できるんだからっ!
2025年作品
地元ではフォーラム仙台のみ上映
公開期間1月24日から30日まで短期間上映
監督は『青鬼』の小林大介
今回は脚本も
粗筋
時間を止める能力を手に入れた女子高生結城美菜実はマイペースでテストができるようになり成績アップ
その代償として発作的に淫乱になってしまう
ブラックな話
登場するキャラに共感できるかどうかを重要視する残念なレビュアーには向いていない
僕はそういうタイプではない
AKB時代の田野優花と今回の彼女とでは全くの別人
女子高生役だが割と歳をいっている
かれしちゃんにしてもカレンダー発売時のインタビューでのアホっぽい喋り方ではない
顔はかれしちゃんだが全体的な雰囲気はアホっぽくない
芝居に打ち込んでいるんだなあと感心してしまう
田野優花はヌードにはなりません
でも十分です
ちひろさんの有村架純もどうせやるならこのくらいはやってほしかった
配役
生徒会副会長の結城美菜実に田野優花
美菜実に時間を止める能力を与える人ではない存在のササヤキにかれしちゃん
美菜実の幼馴染で死ぬ事で時間を巻き戻すことができる能力を持つ鏑木信一に植村颯太
生徒会会長の安斎ちかに木村葉月
ちかの友人の柏原に石川翔鈴
担任教師の久保田に岩永ひひお
美菜実の父親に中村公隆
吉本ばななの『キッチン』が好きな新しい担任教師の金井茜にもりゆうり
ちかの母親に荒井まい
男子生徒に小幡哲士
主人公の欲望と業が急速にバランスを失っていく
予告編もエロ映画全開の内容に思えるし、本編も冒頭から主人公の女子高生の自慰で始まるという破廉恥さなのですが。
そんな印象で観始めていくと、エロ場面はむしろ控え目になっていき、主人公の欲望と業が急速にバランスを失っていく姿が描写されていきます。
ちなみに完全に着衣(セーラー服)で、裸は一切出ません。
サスペンスと言えばサスペンスだけれど、私としては、現代を生きる人間のほとんどが病んでいることを寓話的に描いているように思えました。
無間地獄を予感させるラストも悪くなかったと思いました。
力の反作用。
誰にも共感出来ない
高校3年生の結城美菜実は、母が亡くなり、酒におぼれDVの父親から逃げるために希望の大学に合格し実家から離れようとし、そのためには勉強する時間が必要だった。ある日、そんな彼女の前に謎の女・ササヤキが現れ、時間を止める能力を与えた。しかし、その代償として今の彼女には不必要な性欲も与えた。美菜実は時間を停止させるたびに太腿に現れる性欲のカウンターが上がっていき、性欲を鎮めるために幼なじみの真一を利用したり、オナ○ーを繰り返した。テストの際、時間を止め、その間に満足いく解答を記入し、成績もトップを取り、クラスでも注目を集め、希望する大学の推薦ももらえそうになった。しかし、父親が母の残した遺産を使い果たし、大学進学の余裕が無くなり、怒った彼女は・・・さてどうなる、という話。
美菜実が時間を止めてその間にテスト問題を解き、成績トップになるところまでは面白かったし、オナ○ーの演技もまぁ悪くはなかったと思う。ただ、性欲が増すというのが不必要な事かは、どうなんだろう。
父親を憎んだからといって殺すか?だんだんホラーになっていき、ロープを使って安斎を殺そうとするシーンなど、なにをやってんだか。
段々と、えっ!ってなってきて、ストーリーとしては尻すぼみだった。
美菜実役の元AKB48の田野優花を全く知らなかったし、そんなに可愛くもなく、何で主役だったのだろう?安斎役の木村葉月や安斎の友達役の石川翔鈴の方が遥かに綺麗だし可愛かった。
もうちょっと見せ方あったんじゃなかろうか
G行為
ディオ様みたいな感じで時間停止する能力を持った子が性欲と絡めてうんたらかんたらといった感じの内容で漫画版を先に読みましたがいい具合のエロさで良かったです。
実写版はそこはかなり抑えられていましたが、PG12ですしまぁこんなもんかとはなりました。
「青鬼」の監督にこの題材を任せるというのも不思議なもんだなぁともなりました。
序盤から自慰行為を我慢できないJKが突然現れた天使か悪魔に時間停止の能力をもらい、それを使うと性欲カウンターがもりもり溜まっていくというとんでもない代償のおかげで学校生活が一転二転していくといった作品で、主人公の性格だったりが歪んでいくみたいな人怖な感じなんですが全体的にワンパンチ足りない作りなのがもったいないところです。
時間停止を見せる最初のシーンが普通の日常で使うので、そこで?という疑問が強く残ってしまいましたし、カンニングをするタイミングで教師に普通にバレてしまったりとなんだか能力の強さと使用タイミングとが噛み合っておらずチグハグになってしまっていたなと実写の映像ではより思ってしまいました。
原作では父親との確執がしっかり描かれているんですが、今作では要所要所に突如登場するので一端のアクションでしかなく、能力はこう使うんだというのも分かりにくさの方が勝ってしまったりとややこしさに拍車をかけているようでした。
先生を脅すシーンなんかも時間停止はともかく、包丁は一体どこから?というのに気を取られてしまい、卑しい大人を滅するシーンのはずなのにバトル漫画向けの能力だなぁというのがどうしても残ってしまいました。
後半は嫉妬に狂って幼馴染の子を自殺させようとするといういよいよ暴走しだすので大丈夫かな〜と思いましたが、そこから急転して不登校だった幼馴染の子が同じ世界線をループしていた事が明かされ、何度も何度も性行為と性行為未遂をした上での世界線という事が明かされるのですが、割と唐突だったのでそこをもう少し深掘り、そして伏線なんかを張っておいてほしかったなと思いました。
終わり方も短いセリフでゾクゾクっとするものでしたが、そこまでのカタルシスがどうしても足らない気がしてちょっとした意外性というところで終わってしまった気がしました。
74分でしたが気持ち長めだったかなぁと思いました。
漫画を読み進める感じで読むのがちょうどいいテイストだなというのが結論です。
鑑賞日 1/6
鑑賞時間 18:15〜19:35
座席 F-4
何を述べたいかはっきりさせるのが大変か/2024年の映画事情等
今年1本目(合計1,543本目/今月(2025年1月度)1本目)。
少し遅くの起動になりましたね。
さて、こちらの作品です。
一応、性的に不穏当な発言や描写があるので一般指定ではないですが、ことさらその部分を強調させるような表現になってなかったのが良かったところです。
一方でストーリーを追いかけるのが容易ではなく(細切れに出てきたり時間ずらし描写などあるため)、結構これは苦労するんじゃないかなと思います。おそらく時間は、現在と過去の2軸だと思います(その間を行き来することはしていない?)。
80分ほどでさくっと見たいという方にはおすすめ以上ですが、やはりその時間でまとめあげるのに失敗したか、何を言いたいかいまいちはっきりしない部分も多々あります。典型的に「2度3度見ることが想定されている作品」でしょうね。その点では、そういった作品は過去ありましたが、不愉快にさせるような発言がほぼなかったので、そこは安心といったところでしょうか。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/事務管理と無権代理)
事務管理(697)の管理人にはあらゆる代理権が与えられているのではないので、対外的に第三者を巻き込む構成にすると(本人の追認がない限り)無権代理(か、条件を満たす場合、表見代理)にしかなりません。
※ 表見代理を、有権代理よりに解釈する立場と無権代理よりに解釈する立場があり、ここでは前者の立場にたったものです(判例もなく、学説上の争いがあるところ)。
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※ 2024年に気になった映画等
・ ライド・オン → ジャッキーチェンが出てくるカンフー映画…と思いきや、飛んでくるのはカンフーのパンチキックではなく、なぜか(中国)民法用語というこれまた変わった映画。それでも何とかみていると「善意取得」という語が…。これ、理解できる方いるんでしょうか…(日本民法では即時取得(192)に似る部分もあるが、制度がかなり異なる)。
・ もしも徳川家康が総理大臣~ → 憲法/行政法(公法)の関係で解釈が成立しない映画はかなり評価が落ちます(0.5評価。詳しくは同評価参考のこと)。
・ コンクリート・ユートピア → 時期が悪かった(石川・能登震災とかぶった)部分はありましょうが、この映画の真に述べる趣旨を理解するには、韓国の住宅の賃貸借システム(チョンセ権等)まで理解していなければならず、その観点では厳しかったかなぁ。
(5月だったか6月だったかの「ビニールハウス」も同様)
・ オッペンハイマー → 賞も取った有名作品ですが、裏で述べられている「当時のアメリカ行政手続法の不備を論じる」ことまで読み取るのは結構しんどい印象です。
映像化には難しい題材
ザ・ワールド
希望する大学の推薦入学を勝ち取りたいJKが、時間を止める能力を手に入れて巻き起こる話。
生徒会副会長になった陰キャメガネっ子が、ある日1Pに勤しんでいると謎の女が現れて、1番欲している時間を止める能力を授けてくれたけれど、力を使うと代償として1番不要な性欲が増していくという設定で展開していく。
あらすじ紹介には父親から逃げるためみたいなことが記されているけれど、原作がそうなんですかね…本作ではその様子は明確には描かれていませんが。
そのタイミングで時間を止めたのならカンニングした方が手っ取り早いし、その後もなんだか能力の使い方下手くそ過ぎません?なんて思ったり、そんな何の証拠にもならないもの突きつけられて豹変とか、元々クソな性格ですかね?なんて思っていたら…。
これは力が彼女をそうさせたというよりも、もともとそういう「片鱗」があったと言う感じで、ロードローラーや無駄無駄ラッシュはないけれど、あのお方的人間性がみえてきてとても面白かった。
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