「音楽映画というにふわさしい作品」シンペイ 歌こそすべて hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽映画というにふわさしい作品
がんばって早起きして観に行って良かった〜
おそらく小学校の音楽の本で目にしたことはあったのかも知れませんが、
若い頃は、歌詞のほうばかりに目がいって、
作曲家というお仕事をあまり認識しておりませんでした。
でも、“雨降りお月”や“シャボン玉”、“カチューシャの唄”など、
知っている曲がたくさんあり、
こちらの作品で、その作曲“中山晋平”を知ることができて良かったです。
また、“雨降りお月”は、亡き母との思い出のひとつでもあり、
小さく口ずさんでしまいながら、思い出がリンクしウルっとしてしまいました。
そういう歌と思い出の関係性、大切さを思いました。
そして、音楽映画だけあって、シンペイさんの曲はもちろんなのですが、
その他の音楽も本当にとても良かったです。
松島須磨子と鼻にシリコン云々のくだりや、神社での逢瀬のシーンとか、
なんだかシリアスとコミカルが混じったような音楽が、
その場の空気の微妙な感じを上手く表現されていて、
他のシーンでもそうだったのですが、
こちらの感情をそのシーンの中に、スルッと持っていてくれました。
また、演者のみなさんも、違和感なく、全てにおいてバランスよく、
シンペイさんへと周りの人たちへのリスペクトを感じる、愛のある良い作品でした。
シンペイさんは、良い妻に恵まれましたね。
志田未来さんの敏子さんも、中越典子さんの喜代三さんもカッコよかったです。
こういう シンプルで心に染みる日本の映画が、もっと観たいです。
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