「話題の映像が良く、テリー・ガーも愛らしくナタキンが美しいが、主人公の男がムカついて嫌い」ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
話題の映像が良く、テリー・ガーも愛らしくナタキンが美しいが、主人公の男がムカついて嫌い
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やっと観ました。40年経ってしまった。
巨額な費用が投じられたという全編セット撮影とデジタルエフェクト、ネオンサイン溢れる画面。
奥行きが狭く、描き割とミニチュアモデルの背景。
そこから表現される虚飾の町の閉塞感が息苦しい。
主人公のカップルも、それぞれ新たな出会いから、この街を出るように促される。
しかし、結局よりを戻して、家に帰る。
これは、間違いなくバッド・エンドだ。
ショーウィンドウの出会い、二人のダンス、綱渡り、中古車のオーケストラ。
良いシーンがたくさんあるのに、主人公の男がどうしても許せない。
ナタキンを誘い出すも、元カノが気になって、ナタキンを捨てる身勝手さ。
暫くほっといた女が別の男の所に行くのが許せなくなって、押しかけて、上半身裸のままの女を無理やりかついで連れ戻す。
昔の西部劇じゃあるまいし。
「テルマ&ルイーズ」の10年前だから仕方ないのかな?
女はいよいよボラボラ行きの飛行機に。
いまさらながらに歌って引き留めようとする男がほんとうにイヤ。
ここで引き返さなくて本当に良かったと観ていたら、まさか、ラストで大逆転。
ここは絶対、男の妄想だった、というオチだと信じてたが、まさかの現実!
「私が間違ってた・・・」ナゼ!?
これを現代風に作り直すと「ラ・ラ・ランド」になる。
なるほど。
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