傘少女 精霊たちの物語のレビュー・感想・評価
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美麗な絵が織りなす人と器物の人情譚
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主人公である傘の付喪神の少女・青黛は物に触れたり人前に現れることが出来ない。しかし付喪神を見ることが出来る修復師の少年・墨陽とともに旅をすることで、人と付喪神の様々な絆の形を目にする。それら器物の物語には必ず持ち主の死が付きまとうが、悪意や恨みよりも優しさや思いやりが強く印象に残る。
絵が美麗で観ていて飽きない。特に、墨陽が丁寧に簪や笛などの器物を修復する様子は、緻密な絵の表現も相まってとても生き生きしている。実在の工芸品が元ネタになっているのも知的好奇心が満たされて良いと思った。
ていうか、墨陽…死んだのか…!?かなり悲しい終わり方。
あれだけ重要文化財が収まってる宝物殿に管理者2人しかいなかったんか!
などと色々気になるところもあるが満足度は高かった。
続きがあって、青黛の力で墨陽が還ってこないかなと思う。
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