この夏の星を見るのレビュー・感想・評価
全40件中、21~40件目を表示
ストーリーや演出は素晴らしいのだが......
公開一ヶ月後に駆け込みで観てきました。
おそらく重複してる感想もあると思いますが、個人的にはとても惜しい作品でした。
分かってはいましたが前半冒頭以外は、ほぼほぼマスク着用が常でしたのでただでさえ暗い星空の下のシーンが多いのにマスクをしている為、主要キャスト以外誰が誰だか分かりませんでした。
リアリティを追求するのは理解できるのですが。
あと上映館が少なすぎて田舎だと車で1時間位かかる劇場まで行かなければならないので、観客は共感できる世代は見当たらずオッサンや大人率高めでした。
ほんとストーリーや演出効果は最高だったので残念過ぎました。
早瀬憩ちゃんとかマスクなしでもっと観たかった......。
コロナでも文化部でも、星の下で心はひとつ(本当に?)
好きそうな映画と思ったし、つまらないわけではないけれど、好きというほど心が動かず。すでに高評価のレビューはたくさんあるので、あらすじなどは省いて理由を考えてみる。
アサ(桜田ひよりさん)が宇宙飛行士に憧れ、高校で天文部に入ってISS(国際宇宙ステーション)を観測する話はワクワクした。
スターキャッチコンテストの場面のアサはもはや顧問の先生を軽く越え、イベントMCのような統率力、推進力。
のほほんとした不思議な包容力と、知性とリーダーシップを兼ねそろえるアサを嫌みなく演じられるのは、桜田さんあってのことだと思う。
それが後半、せっかくISSを観測するのにリクの転校話がテーマになり、主軸がブレてしまった印象。アサのポテンシャルを生かし、恋心は秘めた感じで描く程度がよかったんじゃないかな。
一方、3つの地方(茨城、東京、長崎)の同時進行で描かれる中高生たちは、何か違う世界線の話を無理に同居させている印象。
元サッカー部や旅館の子どもが天文に興味を持つ経緯はちょっとご都合主義で、最初から天文部の設定でもよかったのではないかな。そのほうが、何かNHK教育テレビのような雰囲気にも合っていたと思うし。
何より、天文部なのに元運動部のイケメンを揃えて恋バナにもっていこうとすることに違和感。こういう映画こそ、眼鏡をかけた地味な男子に活躍の場を与えるべきでしょ(偏見?)。この点、映画「君は放課後インソムニア」に出てくる天文部のほうが共感できた。
オンラインでつないで天体を見るというアイディアは良いし、映像はきれい。細かいことは気にせず雰囲気を楽しめばいいのかもしれません。
しかし、コロナで失われた青春を救済するための「奇跡」だったり、オンラインの謎の一体感だったりが、天体観測の良さを減らしてしまった感はあります。
*加筆修正しました。
みんなが言うように大傑作ということは分かった……が
Twitter上で「今年イチ」「人生ベスト級」との意見を多数見かけ鑑賞。原作は未読です。
テイストとしてはゼロ年代の大傑作『夜のピクニック』て似ている。学生たちのひとつのイベントを舞台装置とした群像劇。
見初めて、確かにこれは心が揺り動かされるというシーンはいくつもあり、特に本作の登場人物たちの大目標となる「スターキャッチ」のシーンは本当に素晴らしい限りです。確かにこれは大好きという人が多い映画だと思います。私も大変好みです。
しかし、この映画の欠点と思える点が、この「スターキャッチ」のシーンがクライマックスではなく全体の三分の二のあたりに置かれていることです。
いわゆる三幕構成としての第二ターニングポイントの部分でメインの主人公といえる人物たちに係る悲劇的なシーンが置かれているのですが、
これは本作にとっての明確な役割上の敵対者である『コロナ』とは別の要因によって引き起こされる悲劇なのです。
言ってしまえばこの悲劇とは「主人公の思い人の転校」ということになるのですが、これは(劇中コロナが原因の離婚が理由とは説明されるが)コロナ自体とは全く別の障害です。
「転校してしまう同級生のために頑張る!!」というのは過去数多くの映像作品で観た展開であり、
正直、「スターキャッチ」のシーンまでにあった本作の魅力的な部分が極端に減じたように感じました。
また「スターキャッチ」のシーンとクライマックスにおける「ISSキャッチ」のシーンは、我々素人からしたら難易度の差が分かりにくいのもあります。
鑑賞者からしたらどちらも望遠鏡を覗き込み、目標にセットするという画に違いはありません。
同じ展開を二度やってるようにも見えてしまいます。
ここもなかなか上手いとは言えないように感じます。
なんにせよ、「離れている場所にいるみんなでひとつの目標を狙う」という感動的な「スターキャッチ」のシーンがクライマックスではなく、似たようなシーンである「ISSキャッチ」のシーンを繰り返している(ように感じる)のは本作の明確な弱点であるように感じました。
「スターキャッチ」のシーンをクライマックスにすれば『青春映画としては』より感動的になったのではないかと感じます。
また全体に漂う悲劇的な雰囲気。
コロナは若者の青春を奪ったという雰囲気。
もしこれを徹底するための第二ターニングポイント以降なのだとしたら、もう少しはっきりと『大人達の罪』を描くべきと感じます。
主人公たちの身に降りかかる悲劇、主人公たちから様々な物を『奪った』のは間違いなく『大人』です。
本作の画面上に登場する大人たちは皆『善き人』です。
離婚した親、旅館に嫌がらせした大人。
こういった『悪』を明確に描写し、なんらかの映画的な決着を彼らにつけさせるのであれば、『スターキャッチ』以降の展開も無駄ではないように描けると思います。
少なくとも製作者たちも「大人が若者たちから青春を奪った」という自覚は作品内からも見受けられたので、そこの色を強くする方向性もあったのではないかと思いました。
結論として、
とても魅力的な作品ではあると思いますが、後半部に関して蛇足感を覚えるような点がありました。
刺さる人にとっては確かに人生ベスト級と言わしめるほどの力がある一作ではあると思います。
良作です!!
コロナ禍の時代。自分にできることを探しながらネットで繋がりを広げていく若者たち。理不尽に負けまいと抗う彼らの姿からは、悲壮感だけでなく清々しさすら感じられます。
このサイトを何とはなしに眺めていて気になりました。
コロナ禍、行動が制限される中で活動を続けた高校生のお話。
面白そうなので、早速観にいくことに。・_・シマシタ
" 今 何ができる? "
という、このキーワード。
コロナ禍の始まりの頃の、この問いかけに込められた意味は
「否定的な」ものだったに違い無いと思うのです。
そうつぶやいたメインヒロインは「溪本亜紗(桜田ひより)」。
幼少期よりの憧れの女性宇宙飛行士に追いつき追い越すこと
を目標に、天文部へと入部していました。
同じ日に、部の入部希望者への説明会で顔を合わせたもう一人の
登場人物が、「飯塚凛久(水沢林太郎)」。
彼は、自作の望遠鏡を作ってある人に星を見せるのが夢でした。
そんな中、2020年の2月に始まったコロナ禍の時代。
高校2年に進級し、天文部の活動をもっと活発にやっていきたいと
願う溪本亜紗たち。
それを阻むのはコロナ禍による活動制限。
合宿は出来ない。
対面での活動も時間制限あり。 …うーん
" 今 何ならできる? "
コロナ禍の渦中にあっても、出来ることは何かあるハズ。
当初の問いかけと似たようなこの問いに込められた意味は、
出来ることを見つけ出そうとする「肯定的な」ものでした。
" 集合合宿が無理でもオンライン合宿なら "
" オンライン開催でならスターキャッチのコンテストができる "
" 呼びかければ全国の学校からの参加もできる "
広がる夢。
悪化するコロナ禍の状況。
変化する仲間たちの事情。
無事に「第一回スターキャッチ・オンライン大会」は
開催することができるのか?
と、そのようなお話です。
コロナ禍にあってもボジティブに活動できることを模索する
主人公たちには、ただ拍手を送りたいです。
途中途中に組み込まれてくる「コロナ禍の悪化状況」の映像には
何度も現実に引き戻されながらも、作品全体を通して感じられた
のは、前向きな姿勢でした。
鑑賞後は、「達成感の共有」ができたような気すらします。・_・
観て良かった。
満足です。
◇あれこれ
■ポジティブシンキング
コロナ禍という、真っ暗に思われる時代にあっても
" 今だから出来る事もある "
" コロナ禍でなければ無かった出会い "
そういったポジティブなものを描き出したストーリーでした。
オンライン大会に登場した高校生や中学生たち。
その存在感も素晴らしかったです。眩しいくらいに。
天文部長の女性の存在感も良かった。
「あ、いそう」な感じが十分に感じられて好印象です。
■人って逞しい
そしてまた同時に、若さって逞しい。
そして、同じ目的を持つものが集まる事で、それは一層逞しくなる。
そんな想いを改めて感じました。
ただ、鑑賞していて分かりにくかったのが一点。
茨城・長崎・東京と、ストーリーの展開にしたがって登場人物が増えて
いく訳なのですが、キャラの見分けが付きにくくて混乱も少々。
みんなマスクをしているので、人の区別がわかりにくかったようにも
感じました。 ※ マスクした顔って同じに見えてしまう…
■スターキャッチ
うわ。この競技、難しそう。 ・△・;;
星の名前は当然のこと、現在その星が全天のどこにあるのかとか
それを頭にたたき込んだうえで、望遠鏡で捕まえにいく。
今から始めようか …などと思うには、ウン十年遅い気が… @~@
ただ、寝転がって星空を眺めるのは好きかも。
標高1000メートル位の高原で眺めると、頭上には満点の星空☆です。
星が見えすぎて、いつも見ている星が探せなくなるほど。
素晴らしい眺めです。
※ レビュー書きながら途中まで「スターシューティング」大会と
覚え違いをしていたのは私です。@△@
星を破壊するデススターになってしまう…(SW)
◇最後に
同じコロナ禍の時代を描いた話なのに、ふと比較してしまう作品が。
「 あんのこと 」
生まれ育った環境が違ったら、「あん」にも誰かと手を取りあって、共に
笑いあえる未来もあったのかも。
そう思うとなんとも切なさが込み上げてきてしまいます。
たとえ綺麗事のようなお話に思えたとしても、この作品の描くような
希望の持てる未来が、どんな時どんな人にもあると信じたいです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
星の煌めきのごとく、美しき彼ら
通常スクリーンで鑑賞。
原作は読了済み。
本当に、コロナによっていろいろなものが変わってしまったと感じる。日常が制限され、思いどおりにいかなくなった当時のもどかしさを思い出して、なんだか泣けてしまった。
大人でさえこうなのだから、思春期真っ只中の彼らにとってのコロナ禍の日々は想像するに余りある。精彩を欠き、青春の輝きからは程遠く、とても悩ましいものだっただろう。
とあるきっかけから、今しか無い彼らの青春が徐々に色づき始める。人との直接的な接触が憚られる時節に、距離を超越してオンラインで繋がった仲間と2020年の夏を迎え撃つ。
原作では殆ど描かれていなかったスターキャッチコンテストだが、巧みなアングルやカット割りを駆使した躍動感溢れるシーンになっており見応え抜群。映像化の勝利と言えよう。
手づくりの望遠鏡で星を導入しようと、楽しみながらも真剣に取り組む彼らの姿は、まるで失ったものを取り戻そうとしているみたいで、その切実さに涙が流れて止まらなかった。
彼らを全力で支える大人たちの姿にも目頭が熱くなった。生徒たち抜きのリモート会議でのセリフにグッと来た。
もうあんな日々は二度とごめんだが、コロナ禍が齎したものは決して「負」だけだったわけではないと信じたい。
多くの制限がある中で何が出来るかを模索し、やりたいことや「好き」を諦めなかった彼らの姿は、星の煌めきの如く美しかった。この夏、多くの人に観ていただきたい一本である。
[余談]
原作からの改変でとても良いと思えたのは、円華の親友・小春がスターキャッチコンテストへ参加する部分である。
原作を読みながら予想していて外れた展開を、映画で描いてくれていたのを勝手に私信のように感じて嬉しかった。
特別な一年
7月7日の夜にこの映画を観たんです。
七夕っぽい映画って言うと『7月7日、晴れ』くらいしか思いつかないんだけど、この映画でベガとアルタイルの名前を聞けたから、ほんのちょっぴり七夕気分を味わえました。
コロナ禍の若者に対して、おっさんの私は当時、青春に制限がかかって可哀想だと思っていたんです。
けれど、この映画を観たら青春はコロナなんかに負けないんじゃないかと思えてきたの。
そう思わせてくれた最大の要因はスターキャッチのシーンが良かったからなんですよね。
あのシーン、想像以上の躍動感で若者たちが活き活きとして見えたの。
それに表情も良かった、マスクをしていても充実した良い表情をしているのが伝わってくるんです。
もちろん、この映画はフィクションなんだけど、あの当時の状況でも数多くのこうした青春が存在したのだろうと思わせてくれました。
コロナ禍で制限が有ったのは間違いないのだけど、熱中できる物に出会えてしまえば、たとえどんな状況であっても若い頃の一年はやはり特別な一年になるんだろうなと思います。
あの星に君を見る
桜田ひよりに加え、注目の黒川想矢、早瀬憩、星乃あんなを見たくて鑑賞。
原作を軽くチェックすると、上下巻かつキャラが多く、住んでるところもバラバラで、纏まるか不安だったが…
冒頭、あのアップに対して桜田ひより肌キレイ過ぎ。
本作は群像劇ではあるものの、彼女の大きく澄んだ瞳と跳ねるような声が牽引していたのは間違いない。
駆け足ではあるがタイトル前の青春感で既に涙腺が…
その後は渋谷と五島のキャラや事情も見せつつ、コロナ禍での閉塞感や不自由さを描いていく。
真宙が参加する動機が薄いし、土浦の1年生や五島の小山など活かしきれていないキャラも多い。
天音がアルビレオに拘った理由など不明点もある。
円華と小春がわざわざマスク外してハグしたりコロナ禍の中で引っ掛かる描写も散見された。
輿の立ち位置もコロナ事情を見せる以上の意味はない。
しかし、損得でなく“好き”と“楽しい”だけで突っ走れる、あの頃ならではの鮮やかな熱量には胸が震えた。
地味になりそうなコンテストも、カメラワークやカット割り、躍動感のある台詞回しで飽きない。
ただ、クライマックスをISSにするならバランス的にはちょっと長いし盛り上げすぎた印象。
そのため、ナスミスや凛久の家庭の事情などが最初蛇足に感じてしまった。
規模は大きくなったのに話は亜紗と凛久のみに収束してしまった点もやや残念。
雲が晴れる際の演出なんかはサスガにやり過ぎだし。
でもキャラは凛久の姉や教師など大人も含めみんな好き。
天音と森村先生のサムズアップなど、短いカットで関係性を描写していたのも非常に巧み。
「コロナが無ければ出会えなかった」し、考えて動いたからこそそれを捉えることが出来た。
これはコンテストやISSのキャッチにも繋がっていて見事。
締め方も素晴らしく、こんなに青春濃度の高い作品は久しぶりです。
良い題材だが、飲み会のようなハイテンションだな(笑)
原作未読。コロナ禍でオンラインを通じて、皆が天体望遠鏡で星を観察する喜びを分かち合えることは、大変素晴らしいことだと思います。
しかし、個人的には気持ちがあまりのってこなかったです。土星や木星のコスプレまでする必要があったのか。ISSに向かって、皆が「よいお年を」とはしゃぐ辺り、飲み会のようなハイテンションで、ズレを感じました。
終盤からは、盛り上がってきたかなと思います。ラストの笛を吹く場面は、淡い恋を絡ませて、マスクからの解放感を感じ、後味は良かったです。
すべてのキャラが愛おしくて、まるで天体図にある星座のようなつながりを見せてくれる
2025.7.7 MOVIX京都
2025年の日本えい日本映画(126分、G)
原作は辻村深月の同名小説
コロナ禍に青春を奪われた高校生たちが天文学でつながる様子を描いた青春映画
監督は山元環
脚本は森野マッシュ
物語は、2014年の夏に、牛久市で行われた天文学イベントに出席する中学生の亜紗(桜田ひより)が描かれて始まる
ISSに搭乗予定の宇宙飛行士・花井うみか(堀田茜)の言葉に感銘を受けた亜紗は、高校に入るなり天文学部に駆け込んだ
そこにはナスミス望遠鏡を作りたい飯塚(水沢林太郎)もいて、部長の晴菜(河村花)たちとともに、スターキャッチコンテストに臨むことになった
顧問の綿引先生(岡部たかし)の指導の元、高校1年を過ごした亜紗たちだったが、翌年はコロナ禍の到来によって、クラブ活動も制限されるようになっていた
一方その頃、東京に住む中学生の安藤(黒川想矢)は進学先のサッカー部が廃部になってしまい、路頭に迷っていた
クラスメイトの天音(星乃あんな)は何とかして彼を理科部に入れようとアプローチするものの、安藤は全く興味が持てなかった
だが、サッカー部の先輩・柳(秋谷郁甫)がサッカーを辞めて物理に入れ込んでいることを知り、徐々に興味を持ち始める
さらにその頃、長崎の五島に住む円華(中野有紗)の旅館はコロナの風評被害に遭っていて、それが原因で幼馴染の小春(早川憩)と距離を取らざるを得なくなっていた
吹奏楽部にも居づらくなった円華だったが、東京から離島留学制度で来ていた野球部の武藤(和田庵)が心配して声を掛けてきた
武藤は天文台の観測ショーに彼女を招待し、友人の小山(蒼井旬)、東京から戻れなくなっている輿(萩原護)とともに参加することになった
物語は、亜紗が安藤から電話を受けるところから動き出す
安藤は「スターキャッチは中学生でも参加できますか?」と聞き、亜紗は反射的に「できる」と答えた
亜紗は綿貫先生に事後報告をして、「オンラインでスターキャッチコンテストをしよう」と提案するのである
映画は、亜紗たちが本格的にオンライン開催に向けて動き出し、行けなかった修学旅行先の長崎に向けて発信する様子が描かれていく
その発信は天文台の館長・才津(近藤芳正)を経て、円華たちの元へと届いた
そして、茨城、東京、長崎の3つの都市の4つの学校が、オンラインでつながることになったのである
映画は、コロナ禍に青春を奪われた子どもたちを描いていて、今だとあれはなんだったんだろうと言う感じに思えるのだが、当時を生きた人にとっては、これほど苦しい時代もなかったと思う
普通の高校生たちがしてきたことをさせてあげたいと思う大人もいて、子どもたちの発案を無碍にしたりもしない
そう言った優しさもある一方で、友だちを気遣ったり、寄り添ったり、時には恋の応援もしたりするのが初々しくもある
それぞれが学んできたことを誰かに伝えていって、それが伝播して誰かの勇気になったりもする
社会に迎合することなく、その中で抗い続けた人に向けてのエールにも思え、あの時間は無駄ではなかったことを思い起こせるのではないだろうか
個人的には普通と呼ばれる青春時代を過ごしたと思うものの、普通だったが故に何も残っていないなあと思ったりもする
覚えていることが「中学の修学旅行は雨でどこにも行けずに3日間体育館で過ごした」とか、「高校の修学旅行は雪でバスが動かず生まれて初めて新幹線に乗った」とかだったりする
ある意味、ハプニングの方が思い出になりやすく、そこで何を思い、何をしたのかと言うことが大事で、その時の経験は社会に出ても役に立つのだと思う
見えないものを見ようとする努力、知恵、起点、人とのつながりというものは「普通」では生まれづらいものだ
そう言った意味においては、貴重でかけがえのない時間を過ごせたのではないかと、羨ましくも思えるのである
いずれにせよ、優しい世界が描かれていて、真剣にあの時を生きた人々の面影が残っている作品だった
コロナ禍の総括と言うのは難しいものだと思うが、個人的には「会うはずもない遠くの人と会う機会を作り、親しい人が遠くに行っても近くに感じられる世界を作った」と言うふうに思っている
一期一会の先にある世界は、その瞬間を生きた人たちの行動によって未来につながるもので、そう言ったものを強制的に促進させたものでもあったと思う
オンラインのスターキャッチを見ていると、オンラインの先にある人を信じていないと成立していない競技だと思えた
自分のチームを勝たせるためにジャッジをすることもできるイベントだが、不思議と誰もがそんなことを思いもしない
このような価値観が人間不信で満ちていた時間にも失われなかったのはすごいと思うし、アルビレオで負けた天音が言う「これは勝ち負けではない」と言う言葉は素敵だった
様々なドラマが展開され、近くにいながらも分かり合えないもどかしさなどもあるのだが、映画では何気ないセリフの中に「思いやっている人が見ている景色」と言うものがたくさん出てくる
同じようにあの時代を生きているのに何かを埋められなかった人にとっても、それが何なのかがわかる映画だったのかな、と感じた
何て爽やか!星を観て素敵な出会いを勝ち取る~ そして青春がコロナを吹っ飛ばす!
今日は R7.7.7 七夕ですね (*´ω`*) ラッキ-フィーバ-!
そんな中 今日は、「この夏の星を見る」を観ましたよ
原作: 辻村深月さん。毎回 映画化は楽しみにしております。
今作は2023年に出版された物ですね。
あの コロナ禍が世界を襲った2020年~2023年 緊急事態宣言。この間に入学したり卒業したりした学生は制限された学校生活の中で勉強や色んな事を学んだんだと思う。
友達の顔をまともに知らない人。オンラインでしか会ってない人多かったでしょう。一緒にスポ-ツも出来なくて・・・。
そんな学生たちの胸に詰まった想いを 辻村さんが皆に問いかけて、そして縛られた世界から解放させてあげたい願いを この作品から感じ得ました。
-------------- 感じた事
溪本亜紗役:桜田ひよりさんが あどけない可愛さ炸裂で、
いつまででも学生演じれるのがスゴイかな。
皆で星空を観て、その想いを繋ぐ・・・
僅か数分間しか観れない ある星を、皆でオンラインでリレ-式に繋いで
” 見えた~” って言葉とその思いが素晴らしい。
コロナで会えなくても、卒業しても、引っ越ししても・・・
皆がバラバラに成っちゃっても、夜空は世界で繋がってて。
~ 君が観ている星を、 僕も観ているよ ~ って
言えたなら 何て素敵なんだと思う!
茨城県、長崎県五島列島、そして東京・・・
ナスミス式望遠鏡を必死に作り上げる学生。
そして オンライン スタ-キャッチコンテスト!
この発想いいね。
閉じこもった社会の中で 外は安全だった。
天文台で星座観測や プラレタリュ-ムは観れないけど
集まった皆で綺麗な星空を観ながら 七夕の話は とっても良かった。
毎年 七夕は、 梅雨の時期で曇ってて雨の日が多くって。
でも今年は 梅雨が明けたから きっと星空は綺麗だろう。
主題歌「灯星」、「スタ-ライト」:haruka nakamura+suis from ヨルシカ
とっても素敵な曲と魅力ある歌で 映画を締めくくります。
ちょっと目立たない宣伝チラシが残念だったけど
今居る素敵な友人と一緒に
劇場へ どうぞ!
マスク越しに星を見る
観た後そのことしか考えられず、日常生活に支障を来たす映画。数年に一度あるけど、また出会ってしまった。
「スターキャッチ」
星を望遠鏡で捕まえるということ。
それが周りの大事な人とのコミュニケーションに重ねられている、と思う。(印象的に、上にいる人と下にいる人の会話が2回繰り返される。)
時に雲に覆われもするけれど、繰り返しの練習、繊細な心遣いで見れば、必ずキャッチに成功する。
それはつまり、マスクをしてても相手の顔は、心は必ず見えてくるということ。
ほぼ全編マスクで撮られたこの映画が、それを実証してもいる。
クライマックス、ほんのささやかな、なのに妨げられてきた主人公の想いが爆発して伝播していく時、猛烈なエモーションが画面に溢れ、抑えが効かず、震えながら、どうかするくらい泣いてしまった。
劇中歌でエモーション全開にする演出と、エンドロールの本編切り取りショット、そして高木正勝を思わせるharuka nakamuraの音楽は、細田守『時をかける少女』と『おおかみこどもの雨と雪』。
次々願いを込めて叫ばれる「良いお年を!」は大林宣彦『この空の花』。
想いが強烈に伝播していく様は『ちはやふる』。
学生たちの群像劇(しかも野球部と吹奏楽部!)は『桐島、部活やめるってよ』。
青春映画のエッセンスをぎゅっと詰め込んだ大大大傑作。すごい、本当にすごい。
少し飽きるくらいまで観ないと、ずっと思い返して仕事が手につかないので、まだ何回でも観にいくはず。
【”コロナ禍に覆われた地球。けれども大空の星々は変わらずに私達の上で輝き続ける。”今作は、突然のコロナ禍の中、天文観測を通じて知り合った全国の天文部員の学生達の交流の物語である。】
■2020年。突然のコロナ禍に襲われ、思うような学校生活が送れない生徒達が、天文観測を通じて、生き甲斐や友情や恋を育んで行く物語。
茨木の高校の天文部員であるアサ(桜田ひより)は、”何でうちらの代なのかな・・。”と落胆と閉塞感の中、教師から指定された星を天体望遠鏡でいち早く見つける”スターキャッチコンテスト”をオンラインで開催する事を決意する。
参加者は、長崎の五島列島、東京に広がり、コロナ禍に翻弄されながらも”一夏の交流”を深めていくのである。
◆感想
・今作の原作である小説は、中日新聞の夕刊で2021~22年に連載されたモノである。学生たちが落胆と閉塞感の中、天文学を通じて光を見つけていく群像劇である。当時、帰宅後に読んでいた事を思い出す。
・劇中では、野球部が廃部になってしまった青年が、女子生徒に天文学部に誘われて、逡巡しつつその魅力に嵌って行く姿や、五島列島の民宿を営む家の女子高生は、当時多くの田舎で散見された”東京から人を入れるな!”という嫌がらせに逢ったり、東京に下宿していた友人と会えなくなったりする。
いづれも、当時実際に在った事を想起させる。
だが、五島列島の女子学生の母は”皆、コロナが怖いだけなのよ。”と懐深い対応をするのである。
■今作が、一番刺さるのは、コロナ禍の時に学生時代を過ごした人ではないかな、と思う。大人もナカナカ大変であったが、学生たちは一生に一度の貴重な時期に人によってはクラスメイトの素顔を観た事がない人が居たり、修学旅行に行けなかったり、あらゆる思い出に残る行事が出来なかったのであるから。
・劇中の先生の台詞で”僕は失われたとか、奪われたとか言う言葉は使いたくないんです。”というモノがあったが、今作に登場する学生さん達は、苦労しながらも”スターキャッチコンテスト”にオンラインで参加する中で、確かに成長をして行くのであり、その過程が心に響くのである。
特に、五島列島の男子学生が女子学生に船に乗り込む時に友人が気を利かせて”行ってこいよ。”と送り出した時に”お前の事が好きだ。”とマスクを外して素顔で告白するシーンは、可なり沁みたな。
<今作は、突然のコロナ禍の中、天文観測を通じて知り合った全国の天文部員の高校生の交流の物語なのである。あの大変な時に青春時代を頑張って送った若者達に、”君らの未来に幸あれ!”と思った作品でもある。>
日常生活や人間関係を侵食していた異常な世界のこと
全く期待していなかったけれど、とても良い映画でした。
星空が物語のキーポイントなので、ぜひ映画館の大きい画面で観ることをお奨めします。
学園物ではありますが、恋愛要素は薄いです。
茨城、東京、五島列島の物語が、関連があるようなないような感じで、重層的に展開していくのが面白い。
コロナのパンデミックの最悪期を描いていることで、非日常が、私達の日常生活や人間関係を侵食していた異常な世界のことを思い出させてくれました。
行動することの勇気
コロナ禍。日々報道される感染者数、三密回避、孤食、濃厚接触者‥。経験したあの時期をじわじわ思い出しつつ、なんだか異次元の世界で今と繋がっていない感覚もある。
なんでもできるはずの青春時代を、コロナのために、あきらめたり、傷ついたり、悔しい思いを抱える若者たちが、WEBを通じてつながり、輝きや活力を取り戻していく物語。
コロナを理由に行動が制限されているように見えるけど、「なんでもできる」と思える状況でも、何かと理由をつけて行動できないことが多いのが現実。スターキャッチを企画する主人公を始め、勇気を持って友達に声を掛けたり、電話をかけたり、天文台に出掛けたりする中学生や高校生たち。なーんか、行動する勇気がキラキラ輝いてました。
スターキャッチコンテスト、実際にあるんですね!映画の中でも、茨城、五島、東京のみんなが、合図で一斉に望遠鏡グルグル回しながら星を見つける場面、エネルギーがあふれてて、サイコーでした^_^
天文部の青春映画
天文部という部活や同好会がある学校は少ないだろう。私も高校の頃自分で作ろうとしたが上手くいかなかった。だいたいにおいて活動内容は地味だろう。夜に輝く星を観測するという性質上、活動時間が未成年が制限されやすい夜が殆どということで、他の部活動とかなり異なる点もある。
そうした天文部の、コロナ下で活動が制限された高校生の部活動に捧げた青春映画がこの作品。
映画内でコロナのパンデミック時の様子が描写されていたが、ほんの3年ほど前までのことが、自分の中ではもうだいぶ過去になっている感覚になっていたことに気づかされた。
そうしたコロナ下での中高校生の青春模様とでもいうような話が展開していくが、NHKのドラマっぽい雰囲気をなんとなく感じた。
女生徒が多い感じだが、実際の天文部も意外と女生徒の方が多いらしい。高校の天文部の全国的な活動というと、「しし座流星群全国高校生同時観測会」というものが昔あって、「星のかけらを探しに行こう」という曲がテーマ曲になったりしていたことがあったが、そのことを思い出した。
天文マニアとして無粋な突っ込みをすると、ナスミス式として造っていた望遠鏡の口径は三十センチ以上はありそうで、あの口径の反射望遠鏡の主鏡は完成品だと十万円前後はするだろう。最初業者に鏡筒の製作を依頼していたようだが、それを加味すると全体で三十万は下らない結構高額な望遠鏡になりそう。光学系は寄付で無償という設定かもしれないけど。結構金のある部活動だな、と思ってしまった。
あと、望遠鏡を覗く位置が全く変わらない(動く必要が無い)のはクーデ式の方だが作る難易度も上がるので部活動で扱わなかったのだろう。と思う。
天文部が舞台となるドラマやアニメ、漫画は意外と多い。星空にロマンを感じる人が多いからだろうか。メディアに取り上げられることがあると、天文部員が増加するという現象があるようだ。
この映画で、天文部に部員が増えたりするかもしれない。
コロナ禍だからこそ経験し得た青春がある
コロナ禍の中で、全国3か所の4チームが、「手作りの望遠鏡で星を捉える競技会」に参加することになる経緯が丁寧に描かれる。
競技会を主催することになる茨城県土浦市の高校生チームや、入部しようと思っていたサッカー部がなくなってしまった男子を中心とする東京都渋谷区の中学生チームのエピソードも面白いのだが、ここでは、コロナ禍だからこそ、この競技会に参加することになった長崎県五島市の高校生チームが、存在感を放っている。
中でも、元々は親友同士だった2人の女子が、コロナのせいで一度は疎遠となりながらも、やはり、コロナのおかげで関係を修復することになる様子には、心に響くものがあった。
競技会が終わった頃には、この五島市のチームを巡るエピソードが印象的なせいか、主役のはずだった土浦市のチームの影が薄くなってしまっていて、何だか物足りなさを感じてしまう。
ところが、物語は、ここで終わりではなく、土浦市のチームの男子が香川に引っ越すことになると、ようやくとこのチームの面々が主役らしくなってくる。
ただ、どうして望遠鏡でISSを捉えることが、転校する男子に対する「はなむけ」になるのかが、今一つ納得することができず、それが、全国的な競技会(イベント)として実施されるに至っても、どこか釈然としないものを感じざるを得なかった。
やがて、転校する男子が、天文部に入った時に、「望遠鏡で星を追いかけることの限界を極めたい」といった目標を掲げていたことが分かって、事後的に、ISSを追跡した理由が理解できたのだが、この目標は、別にサプライズでも何でもないので、もっと早い時期に明らかにするべきだったと思えてならない。
いずれにしても、この映画は、コロナ禍の青春を肯定的に描ているという点において、画期的であるに違いない。
とかく、ネガティブな側面のみが強調されがちなコロナ禍だが、コロナ禍だからこそ、リモートによる全国レベルの競技会を開催できたというポジティブな側面も確かにあった訳で、観終わった後には、「決して悪いことばかりではなかったんだ」と、少し温かい気持ちになることができた。
星空のカルタ
どちらかと言うと地味目な作品です。
最初の30分くらいまではそこそこ退屈気味になってしまいました。
複数の学校のエピソードをランダムに描いて行くのでどの子がどこの学校の子か?みんなマスクしているし、話について行くのにこんがらがりましたね、最初は。
でも話が進むにつれ徐々につかむことはできました。
スターキャッチ大会の描きはなかなか熱かったと思います。要するに星を使ったカルタのような競技?ですね。やってみたくなりましたよ。
でも主役の学校の描きは少々演出が過ぎているというか、芝居くさい演出だなとは思いました。
例えばアサとリクの最初の出会いとか、雨の夜にずぶ濡れで学校に来たアサとか、ん~~?あの演出はちょっといまいちやな、ホラー転換するんかと思ったわw
ISSキャッチの曇天からの一瞬晴天とかも、ちょっとわざとらしく思いましたね。
コロナ禍を背景にした物語だと、やはり自分自身の体験も重ねて見てしまいますね。当時、私は基礎疾患のある高齢の母親と2人暮らしで、やはり母のことを思うと人混みや人との接触はできるだけ避け、1人で過ごすことがほとんどでしたね。この物語でいうと五島列島のクラリネット吹いてたあの子の言い分、よくわかります。
全体的におとなしい作品ではありましたが、コロナ禍で失ったものや得たものに思いを馳せる一本でもありますね。
やさしい作品だと思います
同じ星を見てる。
2020年3月のコロナ感染拡大時期、茨城県立砂浦高校の天文部主催で行われるイベント「オンラインスターキャッチコンテスト」の話。
砂浦高校で毎年恒例の“スターキャッチコンテスト”、感染拡大で開催が微妙ななか…、都内へ転校した中学生のサッカー男子からのイベント参加希望の電話で「オンラインスターキャッチコンテスト」の開催を決めた砂浦高校と、五島列島で民宿経営絡みでギクシャクする幼馴染みの女子高生と野球部男子達もスターキャッチの情報を知り参加することに…。
群像劇で見せる始まるストーリーに戸惑うもイベント主催側の学校と参加希望の学校で繋がり…、手作り望遠鏡で出題された星へピントを合わせ、そのスピードで得点を争う競技。
このイベントって作品のみ?実際にあるなら素敵よね!コロナ禍で制限のあるなかの楽しいイベントって感じで、砂浦高校の天文部の陽気さ明るさで微笑んで見れる。
その中にある学生同士の恋愛、コロナ禍のせいで変わる関係性と見せるけれど、イベントで見る星、追ったISSを見てると何故か泣けてきた。
少し前からの推し桜田ひよりさんと早瀨憩さんを本作で見れたのも嬉しい!
灯星
完成披露試写会に当選したのでありがたく鑑賞。
コロナ禍を描くといったところでは直近で観た「フロントライン」と地続きの世界だなとリンクを感じたのでそこんとこにも注目して鑑賞。
いや〜素晴らしすぎました。
当方学生時代はコロナと完全にぶつかっており、コロナ黎明期は完全に無気力になっていながらも、映画を観たい欲で無事復活したもんですから、今作の登場人物のよつにスターキャッチコンテストで目的を見出して動き出す少年少女を観ているともうグッと来るものばかりでした。
宇宙に憧れた少女・亜紗がラジオで聴いた月との距離を聴いて感銘を受け、高校で天文部に入部するまでの流れがとてもスムーズかつ、その天文部で共鳴し合う凛久とガッチリ握手するシーンから、「この映画めっちゃ好きなやつだ」とハートを掴まれました。
そこからそれぞれの夢を描きつつ、凛久は目標の観測機を作ろうと奮起し、今作のスターキャッチコンテストも登場したりと、イメージしていた天文部よりもアクティブな感じにどんどん引き込まれていきました。
順風満帆な活動だと思ったところにコロナが到来。
あの時は右も左も分からない、すぐに収束するだろうと思っていましたが、拡大はあっという間で学校が休校にもなってしまいましたし、再開後も仕切りがあったり黙食があったりと学校生活は思ったよりも窮屈なものになってしまったのはよく覚えています。
劇中でもスターキャッチコンテストの合宿が中止になったりと余波が押し寄せてくるんですが、東京の中学生からの連絡をきっかけにしてオンラインスターキャッチコンテストを開催しよう!と一歩踏み出す瞬間からもう拍手したくなりました。
茨城・東京・長崎の3ヶ所を中継しての大掛かりなスターキャッチコンテストで、望遠鏡の設計や星についての勉強だったりとを同時進行で味わえますし、スターキャッチコンテストの本番もスポーツばりに動くのでアクションが大きくて楽しいですし、小さな星を見つけた時の達成感を共有できたのもとても良かったです。
望遠鏡をぐるっと回したり、上にガット向けてみたりと従来やらないやり方なのも好きでした。
そこからコロナが拡大していき距離ができてしまった中で、再び集まるきっかけを見つけて、亜紗の目標と凛久の目標を合致させて再び走り出すというのも好きな展開で激アツでした。
フィクションだからこそできる素晴らしい展開の連続に、登場人物の感情もたくさん溢れていたりとで、観ていてとにかく嬉しい楽しいが詰まっていたのも良かったです。
コロナ禍が設定というのもあってマスクをしなければならない状態ではあるんですが、映画で役者の顔を隠し続けるというのはかなり勇気のいる事だと思うんですが、今作はそれをしっかりやりきっており、コロナ禍という舞台に説得力を持たせていますし、あの時あの場所でのマスクをつけてた時の記憶が鮮明に蘇ってくるのも共感できてよかったです。
蒸し暑い時期のマスクはキツかったなとか、誰もいない場所ではマスクを外して開放感味わっていたなとかたくさんありました。
映像面は東映アニメーションが関わっているのもあってとても鮮やかな星空があったり、五島列島の自然の美しさ、東京の眩いまでの光、茨城での日常だったりが余す事なく映されていてその映像美を味わうという点でも凄いところまでいっているなと思いました。
役者陣はもう最高すぎました。
新進気鋭の面々が集合して、青春の瑞々しさは溢れまくっていましたし、感情表現の一つ一つが繊細なまでに描かれていてキューってなりましたし、何より目標に向かってひた走る熱い姿に心打たれました。
脇を固める面々もこれまた強いので安心感もありありで最高でした。
上映後の舞台挨拶では山本監督、桜田さん、黒川くん、星乃さんがご登壇され、撮影の裏側や長崎と茨城との中継もあったりとほっこり楽しい時間を過ごせました。
コロナ禍だからこそ留まるのではなく、夢や希望を見つけて進み出す青春ど直球な展開はやはりあの時代を生き抜いた人間だからこそ強く共感できるものがありました。
ぜひこの夏、大スクリーンで観ていただきたい作品です。
鑑賞日 6/22
鑑賞時間 13:00〜15:50
(※上映後舞台挨拶あり)
全40件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。