この夏の星を見るのレビュー・感想・評価
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星を捕まえるということ
コロナ禍によって人と人との繋がりは失われた
かけがえのない時間を過ごし大切な思い出を刻むはずだった学生たちは突如としてその思いを断ち切られた
彼らにとってはスターキャッチという行動を通して星を捉える という行為そのものが思い出を、そこにあるはずだった経験を 取り戻すことを象徴していたように思う
例えネットワーク上の繋がりであったとしても感情や想いを共有することは出来る
その思いを望遠鏡に乗せ皆が同じ空を見上げ同じ星をキャッチする
そしてそこにあるのはある種の復讐でもある
彼らにとっての1年はただ過ぎ去っていくものではない
失われたなどという言葉で片付けられ、社会情勢の流れの中で覆い隠されて行くそこには確かに存在した感情も経験も出会いも、渦巻くあらゆるものがあった
だがこの作品で描かれる学生たちはそれを仕方ないでは済まさなかった
ISSをキャッチするという目標を掴もうとする時溢れ出た「この1年間にも意味はあったと思える」という言葉には悔しいという気持ち、どうにもならないという鬱屈
そしてそれでも自分たちの手で捕まえた出会いや想いを可哀想な世代という言葉で終わらせないという反骨心がある
そこに詰め込まれた躍動する感情
人物一人一人の表情、言葉、細やかな描写、表現
全てが混ざり合いそれを具現化していた
とても繊細で大胆で残酷でそれでも美しい
唐突として降りかかる不条理の中でそれでもその瞬間にできること、やりたいこと、やるべきこと
それらを教えてくれるとても大切で意義深い作品だった
もちろん国宝は、素晴らしかったけど
もちろん国宝は、素晴らしかったけど
この映画が
今のところ、私の鑑賞した映画の中で2025年の1番です。
コロナ禍の学生もの
どうせ
お涙ちょうだいだろうと
なんとなく想像して映画館に
行きましたが
全然違いました。
なんか凄く晴れやかというか
気持ちが明るくなるというか
勇気が湧いてくるというか
とにかくいい映画でした。
TAMA映画賞のグランプリとかになってくるのでは
ないでしょうか?
コロナ禍
失くしたとか
奪われたとか
生徒たちにそういった気持ちに
なってほしくないと先生が言う場面が
いいな~と思いました。
どんな状況でも、できることって
あるわけで。
私たちは、コロナ禍だから出会えたと。
否定では、なく
肯定ってアイデアの源で。
学生たちが自分たちで
考えて動きだすところや
それを後押しする先生の
関係性や
躍動感があったり
離れていても
繋がれる今という時代の可能性みたいな
ものも感じたり
若い監督だからできる映画だなと。
とにかくいい映画でした。
おすすめします。
最後に
愛知県 刈谷日劇様
ありがとうございました。
半分、映画館で鑑賞できることを
あきらめていましたが
おかげさまで素晴らしい映画を
映画館で鑑賞できました。
前にWinnyでもお世話に
なりました。
天文青春スポ根映画!?
趣味のアイドルライブ鑑賞のために東京に行った際、帰りの夜行バスまで時間を持て余したので、映画館に行って鑑賞しました。上映スケジュールが待ち時間潰すのにちょうど良いという理由で観た作品なので、内容はあまり詳しくは知りませんでした。
結論ですが、これめちゃくちゃ面白かったです。
私は、知名度の低いマイナーな趣味やスポーツや仕事を描いた作品が好きです。大学の航空部を舞台にグライダー競技を描いたアニメ映画『ブルーサーマル』や、ウイスキー作りをテーマにしたアニメ映画『駒田蒸留所へようこそ』、林業の世界に飛び込む青年の成長を描いた『WOOD JOB!神去なあなあ日常』など、普段の生活では知ることのできないマイナーな世界にフィーチャーした作品が好きです。
本作もまた、天体観測を競技化した「スターキャッチコンテスト」に挑む中高生の青春と葛藤を描いた名作となっていました。天体観測という趣味は知名度こそあれど、野球やサッカーのようなメジャーな部活動に比べればマイナーな世界ですし、それを競技化したスターキャッチコンテストというは完全に初耳です。知名度が低い題材ゆえに、初心者にも分かりやすい説明が差し込まれたりするので、分かりやすくて良かったですね。
公開規模が小さいゆえに、私の地元で公開されていないのが非常に残念です。
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栃木県の高校生である溪本亜紗(桜田ひより)は宇宙に興味があり、高校入学のタイミングで天文学部に入部した。彼女と同じく天文学部に入部した同級生の飯塚凛久(水沢林太郎)と力を合わせて望遠鏡の設計などに励んでいたが、新型コロナウイルス感染症拡大により部活動の縮小が余儀なくされた。大人数が集まることができないため、天文学部が毎年開催していた自作望遠鏡を使って星を捕捉するタイムを競う競技「スターキャッチコンテスト」の開催も危ぶまれる事態となった。密集を避けるため、亜紗のアイデアでオンラインでスターキャッチコンテストで行うこととなる。時を同じくして、コロナ禍によって様々な葛藤を抱えた東京と長崎五島の中高生が、亜紗のコンテスト参加への呼びかけを見掛け、それぞれの思いを抱えながらスターキャッチコンテストに挑むのだった。
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青春、って感じがしましたね。最高でした。
天文部を描いた作品なんですけど、スポ根モノに近い熱い青春ドラマに感じました。コロナ禍という時代背景も物語にすごくマッチしていてよかったですね。コロナを安易に美化するのは良くないことではありますが、コロナのおかげで生まれた出会いや絆というものも、間違いなく存在したと思います。コロナという外的要因によって変わってしまう周囲と、すぐに変わることのできない自分との間に生まれたギャップ。これによって居心地の悪さを感じた若者たちが、スターキャッチコンテストという大会に向き合い、仲間と向き合うことで、新たな居場所を得る。
「最高で、二度と来ないでほしい夏」。この映画のキャッチコピーです。これほど本作のテーマを短く端的に過不足なく表現したキャッチコピーがあるでしょうか。このコピー考えた人は天才です。一杯奢らせてください。コロナという未曽有の大災害によって青春を奪われてしまった少年少女たちの、やれることを探して前に進む姿。未曽有のパンデミックで世界が変わり、自分たちも変わることを余儀なくされたコロナ禍においても、変わることなく持ち続けた信念の強さ。コロナが無ければ出会うことのなかった数奇な出会いと、それを決して美化することなく悪い部分もありのまま映し出し、しかしそれでもやっぱり最高に美しい、ひと夏の出来事。
どの登場人物にもドラマがあり、どの登場人物も物語に大きく関わってくる。桜田ひよりさん演じる溪本亜紗が主人公のように描かれていますが、間違いなく登場した少年少女の全員が主人公であり、この物語には必要不可欠な存在でした。
上映館数が少ないこととパンフレットが入荷待ちで買えなかったことだけが本作への不満点です。この素晴らしい青春映画をより多くの方に知ってほしい・観てほしいと切に願います。面白かった!オススメです!
彼らの、僕らの青春は確かにそこにある。
主人公と同じ全く同じ世代だったので、共感できる気持ちが多かった。コロナ禍で行動が制限される中、何かやりたい気持ち、確かにありました。そんな中出来ることを探してやり遂げた彼らの姿に涙を浮かべずにはいられませんでした。これはコロナ世代の救いの映画であり、あの頃、奪われたと思った青春にも、光はあって、あの悶々とした数年を生きた仲間たちがいることを認識しました。
時と空と繋がりと
作品のタイトルと、目を引くポスタービジュアルに良作の気配を感じて鑑賞。
コロナ禍最初の夏。制限、制約だらけのこの特別な夏を過ごした中高生たちの青春群像劇。
登場人物の多くが基本的に素直で、前向きで、礼儀をわきまえていて好感が持てる。
そして、ありのままの空と町と自然と若者達を様々なアングルとスピードで収めるカメラ、テンポ良い進行が作品全体に爽やかな空気をまとわせているように感じた。
一方で、コロナ感染拡大を畳みかけるように伝えるナレーションと人々のマスク姿が、彼ら彼女らが未曾有の状況下に置かれていることを観客に訴えかけてくる。
五島の澄んだ海に駆け込んでいく4人のアオハルな高校生を「感染者発生」の行政無線が、忌まわしき現実に引き戻すシーンが特に印象的だった。
作品の見開きフライヤーに書かれた「最高で、2度と来ないでほしい夏。」
作品のタイトルと同じくらい、センスに溢れた言葉だと思う。いつものように同じ場所に集まって開催できなくなったスターキャッチのイベントが、コロナ禍の中で広まったオンラインという新しい手段で、離れた場所にいる同世代と繋がって開催される。思い出したくない、でも忘れられない時を、同じ空を見つめて、合うはずもなかった仲間と繋がり、分かち合うことができた・・・。その体験の価値を、見事に言い表している。
主演の桜田ひよりの目力には引き込まれてしまった。群像劇なので、彼女一人が物語を回しているわけではないのだが、画面に映る度にその存在感が際立っているように感じた。
ほかにも黒川想矢、中野有紗、早瀬憩など、ここ2年ほどの注目作で目にしてきた若い演者たちが、ナチュラルなのに輝いて見えるのは何故だろう?若さ故?それとも演技力?これからに注目。
大人たちも、「しっかり支える」ではなく「そっと見守る」+「一緒に楽しむ」スタイルがとてもよい。宇宙飛行士の講演会の伏線回収を大人たちもさりげなく一緒にやっているところにも、そのスタイルが現れているように感じた。
観終わって、不思議な爽快感と共に、「時は移ろいゆくものだが、思い出となって記憶に留まる」という言葉が浮かんだ。
そして、星座盤を手にして夜空を見上げた子供時代を思い出した。星座盤をモチーフにしたような映像があったからかもしれない。
この作品を観て、この夏に夜空を見上げる人が増えるだろう。目立たないけど光る良作。
これ以上私たちから何にも奪わないで
コロナ禍における学生の青春を描いていて、
部活が縮小される中で、オンラインでスターキャッチコンテストを実施しようと
企画・運営をした茨城の高校生 亜紗(桜田ひより)と凛久(水沢林太郎)。
そこから派生して五島の円華(中野有紗) と小春(早瀬憩)、
東京の天音(星乃あんな)と安藤(黒川想矢)。
登場人物が多いのだが、それぞれの意思や感情がうまく紡がれていて
感情移入できたし、何よりもスターキャッチコンテストへ向かおうとする過程の描写や
実際のコンテストのシーンのカメラワークや劇伴は、非常に胸をうつ盛り上がりを演出していて
猛烈に感動できた。
それぞれの俳優はもちろん素晴らしいのだが、
特筆すべきは、やはり桜田ひよりの存在感。透明感。雨に濡れた亜紗のビジュアル、
「私、何にもできていない」と声を震わせながら発するセリフ。実に素晴らしかった。
他、綿引先生(岡部たかし)が良いキャラクターだし、亜紗に「君はどうしたい?」問い
背中を押すシーンにはグッときた。
もともと私は宇宙好きだし、本作の舞台は刺さりやすい。
ではあるものの、やはり人間ドラマとして群を抜いているし、コロナ禍で世界が変わったことも
想起させ、鬱屈した環境下で逞しく前を向く学生たちに元気をもらった。
ラストショットの有紗のセリフ「またね!」に未来への希望を感じた。
宮崎では本日8/15より公開。
リクエストを実現してくださった
宮崎キネマ館の支配人さんには感謝しかない。
観客もそこそこ入っていてうれしい。
夏の間にこの作品を鑑賞できて本当にうれしい。
あなたが最後に夢を言葉にしたのは、いつだったか覚えていますか?
宇宙飛行士の言葉で目覚めた夢を追うため、天文部に入り、夢をノートに大きく記す。
そんな序盤のシーンで、すぐに胸が苦しくなった。
いつの間にか夢を誰かに話すこともなくなった。
いや、そもそも本気でめざそうと思う夢を見ることさえ、当たり前のようになくなっていた。
その夢が実現可能かどうかとか「そんな夢を追ってもお金にならない」とか……そんなつまらない意見が頭に浮かぶ。
「大人になる」って本当に寂しいことだと、この映画を観ながら改めて思い知らされた。
映画の中の学生たちは、壮大な夢を持ち、夢を追うことを当たり前に生きている。
そして「やりたい」と思ったことを、損得や成否なんて打算的なことなど1ミリも考えずに全力でトライする。
もし今の自分が天体観測をする競技「オンラインスターキャッチコンテスト」を開催する立場あったとして……。
参加が3チームだけになってしまったら、主催者として「大失敗だ」と、そもそも始めたこと自体を後悔しただろう。
けれど、映画の中の高校生たちは、コンテストを開催する喜びと、参加する楽しさだけでただ熱中する。
そんな清らかな姿勢を見つめながら、詰まらない価値基準を持っている自分が今、どれだけいろどりの無い日常を生きているかを、この映画が痛切に気づかせてくれる。
自分たちで力を合わせて望遠鏡を制作し「マイ望遠鏡」で指定された星をキャッチする --- つまらない大人の視点で見れば「たったそれだけのこと」を、彼ら彼女たちのように、真剣に、全力で、仲間と力を合わせてチャレンジできるマインドを、自分はいつ失ってしまったのだろう。
損得なんて考えもせず、「誰かのために」「自分のために」やりたいと思うことを仲間とともに全力で取り組み、同志たちと心の底から喜び、挑戦したことを称え合う。
そんな気持ちを自分はいつから失ったのだろう。
この映画は、自分がそんなつまらない大人になっていることを痛切に気づかせてくれる素晴らしい作品だ。
コロナと対峙したのはフロントラインにいた者だけではない。
8月7日(木)
酷暑で三週間ほど映画館へ行ってなかった。配信で劇場未公開のSF映画を観たがつまらなかったのでレビューを上げなかった。そうしたら友人から「レビューがしばらく更新されてないけど体調悪いの?大丈夫?」とメールが来た。心配ありがとう。
今日、東京は久しぶりに一雨あって少し気温が下がった。TOHOシネマズ日比谷で好評続映中の「この夏の星を見る」をやっと観る。(都内で続映しているのは新宿と日比谷の2館のみだが、好評で土曜日はどちらも満席で観られなかった。原作未読)
茨城・土浦
2019年、女性宇宙飛行士に憧れている亜紗(桜田ひより)は高校に進学し天文部に入る。
大型天体望遠鏡を作りたい凛久(水沢林太郎) も天文部に入る。天文部の新人は彼ら二人のみ。意気投合してガッチリ握手。
スターキャッチコンテスト等部活に励む。
東京・渋谷
男子の数が減って廃部になったサッカー部に未練がある中学生・安藤(黒川想矢)は一人サッカーボールを蹴っている。(中学の時サッカー部だった私もコンクリートの壁に一人ボールを蹴っていた事を思い出す)。同級生中井(星乃あんな)のしつこい誘いに理科部に入る。
しかし、翌2020年コロナ禍にみまわれ、学校生活も部活も私生活もさまざまな制限を余儀なくされる。
長崎・五島
円華(中野有紗)は両親が旅館を経営して都内からの客も受け入れているため周囲からの風当たりが強い。それが原因で親友の小春(早瀬憩)とも関係が悪くなる。泣いているところを見られた野球部の同級生に誘われて天文台の星空浴に参加する。
姉が濃厚接触者になり「濃厚接触者の濃厚接触者」になってしまった小春は学校へも来られない。一人でいる小春の所へ円華が来る。ハグして仲直りをする二人。
「濃厚接触者の濃厚接触者」当時良く聞いた言葉である。「フロントライン」の医療従事者もそうだったが、いわれなき差別を受けていた。みんなまだ得体の知れないCovid-19が怖かったのだ。
この頃、中・高生は修学旅行も中止になっていた。かわいそうに。
修学旅行の時、同級生Sが安ウイスキーの大瓶を買い込んできて、夜布団の上で酒盛りを始め泥酔して布団に吐いた。皆で布団を流しで洗った。本人は眠りこけていた。卒業後、50年経っても70ジジイたちの同窓会で笑い話になる思い出だ。修学旅行さえ無いなんて。
「何なら出来るか?」亜紗は問う。
ネガティブからポジティブへの転換。前に進むことの大切さを教えてくれる。
オンラインスターキャッチコンテストを開催する。参加者を集め、望遠鏡の作り方から教える。塩ビ管を切り、中を黒く塗り手作りの天体望遠鏡で星を観測する。共同作業、目的に向かって団結する姿、皆楽しそう。
東京・長崎・茨城で中学生も高校生も同時に夏の夜空の星を追う。
オンラインスターキャッチコンテストで彼らがキャッチしたものは星だけではなかったはずだ。
そして女性宇宙飛行士が搭乗しているISS(国際宇宙ステーション)を望遠鏡で追う。
(映画的には、この間の展開が中だるみである)
「良いお年を!」ISSに向かってのメッセージは、一緒にISSを追った仲間たちにもかけられていたと思う。
ほとんどが高校生役の俳優が多いなか天文台館長近藤芳正や天文部顧問岡部たかし等脇役がしっかりしまっていた。
観終わったあと、爽快感を感じられる映画だった。
主題歌「灯星」
そして風は今日も また運んでくるんだろ
流れた時を まるで洗い流すように
やがて振り返らずに 丘の上に駆けた
あの夏の日に 帰っていくんだろう
中学生も高校生も先生も親もコロナ禍は大変だった。
2020年、あの時を生きた君たちへ。
50年後には、きっと思い出話が出来るはずだ。
おまけ
配給東映アニメに続いて桜田ひよりの瞳のアップから映画は始まるが、ひよりの肌があまりにもキレイなので一瞬アニメかと思った。
土星の輪って天体望遠鏡であんなにハッキリ見えるものなの?
脚本が残念。
元天文部なので、ワクワクしながら観に行った。
みんないい演技してたのものの、肝心の脚本が△でほんと残念。シーンごとのつながりが弱く、感情を線として観客に喚起させない。
説教くさい先生の感想とか多くがいらない。オンラインの人たちにと言って、(たぶん)映画を見ている人に向かって、よく頑張ったみたいな場面があったがいらない。こんなのあるからシーンが途切れる。
小説無視して脚本として言うが、スターキャッチ、わざわざオンラインにして、コンテストにする意味あったかな。判定とか難しいし。もともと空が明るすぎる東京では星雲とか星団は無理だろう。もしやるなら東京の明るい空に苦戦して、でも頑張ってみたいな場面あると良かったのでは。
ほんとは離れても同じ星を見ることに、意味があったんではないか。
issを望遠鏡で捉える意味がわからない。肉眼の方がずっとよく見える。せっかく作った重たい反射望遠鏡、わざわざ山の上まで持ってきて姉に見せるだけだったのか。どんなものが見えたのか。見せるだけなら教室とかでよくないか。
アサが雨が降る中学校に来て、自分の感情を先生に伝えるシーン唐突すぎる。例えばあれは転校を知らされた日の夜なのか次の日なのか。別の日なのか。
何が、何もできてないのかもわからない。それが転校とどう関係するのかも伝わらない。
全体的に、もっとシーンやセリフの意味を考え、そぎ落として、登場人物たちの感情を簡潔に伝え、丁寧につなげてほしかった。
星空の描写は素晴らしかった。難しかったですよね。
あと、コロナの息詰まる感じがどんなに人々を押しつぶしていったか、思い起こされ、胸に迫るところがところどころあった。それが救い。
青春っていいね
50過ぎ男性。劇伴のharuka nakamuraの音楽が好き、「灯星」を劇場で聞きたいという動機で見に行きました。
コロナ禍というかつてない状況の中で天文観測を通して中高生のかけがえのない時間を活写した王道な青春群像劇で、それぞれが抱えてたり直面したりする悩みや葛藤、友情、ほのかな恋愛の情(でも全然このファクターが強くないのが令和っぽいのかな)がみずみずしい映像で再構成されていて、その点がすごく良かったです。
物足りなかったかな、と思うのは、主人公の亜紗の感情が実はよくわからなかったことですね。物凄く明るくて前向きなんだけど、宇宙飛行士を目指しているわけでもなく⋯。彼女の葛藤みたいなものが、途中の凛久が抱えていた秘密との兼ね合いでしか描かれてない(だから、最後の観測のシーンでの「これ以上私達からなんにも奪わないで」というセリフも浮いて聞こえてしまった)、主人公キャラだからしょうがなかったのかな。演じている女優さんも存在感があったので、そこがもったいなかったなあ、という印象です。あと、この最後の観測のシーン、主人公が祈ると風が吹き観測できたような描き方になっていて(少なくとも自分にはそう見えました)、都合が良すぎる展開だったのは残念。多少の曇り空でも凛久が作った望遠鏡の性能が良かったから見えたとかにしてほしかった。
東京の中学生の二人は、すごくよかったです。中学生らしい機敏さと純粋さが描かれいて。サッカーやってた男の子の不貞腐れ方や先輩にころっと影響される様子もすごくわかるし、女の子が最後の最後にマスク取る演出も憎い。五島列島の女の子は、なんであんなモテたのかな(東京から五島列島に帰れない男の子が途中からモブになっていて可哀想)。
最後に、個人的には、コロナ禍が終わった2024年から振り返って、あの日々は間違いじゃなかったし、なんならまだ夢の途中だし(2020年に高校2年生なら大学生4年生くらいか)、でもあの日々の努力が今の自分とこれからの未来への意思を作ってるんだ、みたいなもっと希望と人生への展望が見えるような、そういう終わり方だと個人的には良かったけど、まあ、いち観客の無責任な感想です。
でも、そういうのがなく、余白と余韻をもたせた終わり方だからこそ、見る人に深い感動を与えるんだろうなとも思います。
「灯星」を聞きに行ったつもりが、haruka nakamuraの世界観にマッチした青春の儚さと美しさに胸がいっぱいになりました。自分の高校生活は30年以上前ですが、こういう映画を見るとその時の時間に巻き戻されたような感覚で、本当に、青春映画っていいですよね。若い人だけでなく、50代をエモい気分にさせてくれた、そんな映画でした。
「みぃ~んな、コロナが恐いだけや・・・」
この6月にコロナに罹患した ワクチンの接種をしていたのもあるのだろう、躰が怠い位のことと、風邪の症状のレベルで回復した 勿論、味覚が落ちることもなく、際立った後遺症もない
個人的には思う 「一体、あの騒ぎはなんだったのだろう?」と・・・ 確かに大勢が命を落とした そのことを鑑みれば我が発言は不謹慎だ 気分を害された方がいたら陳謝したい 単なる門外漢の独り言だと捨てておいて欲しい
あの時期、学生達や子供達に極端に偏った政策を課してしまい、しわ寄せを喰らわせてしまったこと、それが大人の一人として本当に心残りである 我が子も就職活動が儘ならず、結局意図しない先へ入社し、そして退職した・・・
今作のように、色々な大人の嫌がらせが、"星"の如く降り注いだ子供達が、こんなにも力強く、したたかに発想を得て、そしてしなやかに実行に移す "自己効力感"を得ることができた登場人物達は本当に幸せだ
そしてその殆どがそれを得ぬ儘、あの制限に絡め取られた事を不運に感じ、不条理と理不尽に苛まれて大人に成る・・・ 主人公は多分、宇宙飛行士になるだろう そして、今作に登場しない他の学生は・・・ まぁ、生きてるだけで幸せだと感じるしか許されない人生を過ごす 考えすぎないよう、訓練しましょう^^
タイトルなし(ネタバレ)
2019年、高校に進学し、天文部に入部した亜紗(あさ。桜田ひより扮演)と凛久(りく。水沢林太郎)。
年が明けた2020年は新型コロナ禍となり、次々と活動が制限されることになった。
やさしい3年生の先輩たちは、高校最後の夏をなにもないまま卒業せざるを得ないかもしれない。
亜紗が思いついた企画は、リモートによる「スターキャッチ」コンテスト。
これまでは部内の複数チームで行ってきた「スターキャッチ」。
手作りの望遠鏡で、同時に決められた天体を観測する競技。
リモート会議を通じて、全国で行えば、密にならない。
茨城県の亜紗らの呼びかけに応じたのは、東京渋谷の中学1年生・真宙(まひろ。黒川想矢扮演)らと、長崎県五島列島の円華(まどか。中野有紗扮演)らの二校。
全三校という少ない中だったが、茨城・東京・長崎それぞれに苦しくもどかしい想いを抱えていた・・・
という物語。
青春期は、とにかく、もどかしいもの。
それが、コロナ禍となれば、なおさら。
もどかしく苦しい想いが、茨城・東京・長崎の国内三箇所それぞれで描かれていきます。
青春の苦さが、巧みに表現されています。
だが、苦い苦しいだけでない、青春の爽やかさも描かれてます。
それが「スターキャッチ」コンテスト。
さっと望遠鏡を上下左右に動かし、ピントを合わせて、指定された星を捉える。
その動きは、スポーツのよう。
動的な筒先、ブレから合うピント。
映画の躍動感が溢れています。
青春映画の好編と言っていいでしょう。
で、この「スターキャッチ」がクライマックスなのですが、そのあとにもうひとつ。
「夢のかなたを追いかける」とでも副題を付けるのが相応しい展開。
「夢のかなた」にも秘密があったことが語られる終盤。
物語の語り口も上手い(ここは原作にあったのだろうけど)。
なお、エンドクレジット後も見逃さないでほしい。
未来に向かう、開かれたかなたが映し出されていますから。
ビターであるが爽やかな佳作
コロナ初期の、「フロントライン」とはまた別の側面の、お話。困難な中でも色々工夫して学生生活を充実させようする皆さんに爽やかな気分になりました。桜田ひよりとても良い。宣伝写真とかもう少し工夫するとよいかも
やっぱ清水ミチコでしたか!コロナ禍だからこそできたこと。常に前向きな気分が心地いい。
エンドクレジット見て、やっぱ清水ミチコでしたか、と。それはさておき。
コロナ禍だからこそできたこと。絆。経験。
コロナが無ければ、無かったこと。
部活が制限される中でも、全編、常に前向きでポジティブな姿勢が心地よい。
俳優は皆、必然的にマスクでの演技が多くなる中、時折見せる素顔がいい。
特に、天音役、星乃あんなの笑顔が印象的だった。
「怪物」「国宝」と大作出演が続く黒川想矢など、若手俳優陣が多数出演。
各智慧の場所を隔てた展開と、天文の競技「スターキャッチ」が面白い。
望遠鏡を一気に旋廻させる瞬間が小気味よい。
教師の熱意も無くては実現できなかったこと。
昔、中学校のプラネタリウムがある屋上で、徹夜で月食撮影・観測会に参加できたことは、とっても良い思い出です。
公開時はパスする予定でしたが、評価が高かったのでやっぱり鑑賞、レビューを信じて観て良かった!
限られた環境下で青春を満喫することのすばらしいさ
コロナ禍を迎えてしまった学生さんたちは、部活動の制限やリモート授業など辛い毎日を過ごされたことだと思います。たしか甲子園の高校野球も中止になりましたね。
そのような環境の中、天文に関心のある学生たちが、オンラインスターキャッチコンテストの開催を実施するまでのストーリー。登場人物すべての学生さんたちが、限られた条件のもと奮闘努力する姿が、壮快であったし、胸が熱くなりました。特に桜田ひよりさんが良かったですね。高校に天文学部があることと自分で天体望遠鏡を作ったりすることは驚きでした。
星を観察することはなかなか無いですが、この作品を観て、たまには星を観察してみたくなりました。天体望遠鏡は高価なので、望遠鏡を使いたいですが、望遠鏡を持つとヒッチコックの「裏窓」やブライアン・デ・パルマの「ボディダブル」の主人公になってしまいそうな自分が恐いですね。覗きは犯罪です😡⚡。
だからにヤラレタ
あまり予備知識が無かったのが正解だった。直前に受けた資格試験が好結果で、ここ何週間かのストレスからの開放感もあったのだろう。おっさんぼろぼろに泣けた。出来すぎたスジにやられたわけではない。
正直最初はひよりしゃんのノリについていけないところもあったが、アレ?ここどこ?の展開に、どんな形で落とし前をつける気か、という作劇の興味に移る。としたところでマスク登場。五島のスジも切なく、尚更どうなるのだろうと。
そのうちだんだんと無意識に息苦しくなってきたことに自分ながら驚く。様々なディテイルに、あの頃の日常生活を思い出し、本当にそうだったなぁ、いやいや劇中はかなり抑えている、本当はもっともっと、いつ終わるかわからない、ひょっとしたら終わらないのかもしれないと感じていた。他県の人とは関わらないよう、老人がいる家庭は一層気を遣う、それに三密。紛れもなくこれは現実だった。
中盤からいくつかの出来すぎな(現実離れした?)スジが展開するも、これは単なる布石だった。ラスト近く、岡部たかしのセリフ、「…だから出会えた」!これも事実だ。
オンラインのスターキャッチは創作だろうが、一気に進んだリモートワークは、「…だから進んだ」。明らかに世界は変わった。
役者では岡部たかし、やっぱり声がいい。下手な役者だと浮いてしまうような役。近藤芳正も歳が追いついてきた。そして朝倉あきはマスクがもったいなかったなあ。中野有紗に早瀬憩に黒川想矢も見せ場あった。
2020年パンデミック下の青春の日々 地上に何が起ころうとも天には星々がまたたく
私、実はかつて天文少年でした。まずはそんな天文少年の思い出話から。今から50年以上前、初秋の頃のある日、中学生だった私は私の「愛機」(親にせがんで買ってもらった6cmレンズをフィーチャーした天体望遠鏡)を自宅の玄関先の道端に持ち出して、東の中空に浮かぶ月(ほぼ満月)を観測しておりました。そしたら、たまたま道を通りかかった見ず知らずの男性3人組が私と私の愛機を見つけ、「僕らにも見せてくれる?」と声をかけてきました。私は「どうぞ」と、見たところ当時の私より10歳前後年上と思われる3人組に返事をしました。すると、まず、1人目が見て「わー、けっこう見える。クレーターもわかる」と大感動。2人目、3人目と交代しながら見ていって、皆さん、わーっと感動の嵐になりました。なんとまあ、突然の月面観測会。「もう一回」の要望もありましたので、私が時折り間に入って愛機を操作しながら、あと何周か、お兄さんたちに心ゆくまで楽しんでいただきました。大人になって思い返せば、時間帯から考えると(午後8時台だったと思います)、あのお兄さんたちは仕事帰りに一杯やった後、ほろ酔い気分で私と愛機を見つけ、アルコールの作用もあってあの大興奮状態になったのかもしれませんが(純真な中学生だった当時の私には考え及びもしない話です)、ともあれ、本当に嬉しそうに去ってゆきました。愛機を片付けて自宅に戻ると、どうも大騒ぎぶりが家の中まで聞こえていたみたいで、母が「楽しそうでよかったね」と笑っておりました(近所迷惑だったかもしれませんが)。
なんでこんな話を紹介したかというと、この映画を観ていて、やっぱり、天体観測とか星を見るとかというのはとても楽しくて素敵なことだとつくづく感じたからです。そして、それには心の浄化作用、大げさに言うと魂の浄化作用があるとも感じました。私も社会人になってからは日々の生活に追われ、空が明るい都会に住んでいることもあって封印していた趣味なのですが、再開とまではいかなくても夜空を見る機会を増やしていきたいと思いました。
天文というのは決して理系オタクのネクラな趣味ではありません(差別的に聞こえたら申し訳ありませんが)。私も社会人になってから、何かの拍子に、実は昔、天文少年でしたという人に何人か遭遇したことがありますが、タイプは千差万別でした。この映画ではサッカー少年や野球少年が星を見ることに興味を持つようになってゆく過程が描かれています。原作は未読ですが、特に、長崎•五島の野球少年たちがコロナ禍で部活が十分にできない中、夜が暗くて星空が美しい環境の下、星を見ることに興味を持ち始めるというのはなかなかいいところを突いているなあと感心しました。
そして、この映画のハイライト、スター•キャッチ•コンテストの件。キャッチすべき対象天体(星)を指定し、それをいち早く望遠鏡の視野内に捕らえたチームが得点をゲットという方式で、五島チーム、東京チーム、茨城チーム対抗で行なうのですが、始める前から周囲の光に関する環境から、五島チーム有利、東京チーム不利と思ってしまいました。私にとっては、昔とったキネヅカと言いますか、劇中に出てきたキャッチ対象の星々は観測経験のあるものばかりで、出題者の岡部たかしさん演じる高校天文部顧問の先生の出すヒントもほぼ完璧に分かりました。今じゃ、昼間会った人の名前がその晩に出てこないほどの怪しい記憶力なのですが、若い頃、夢中になったものは何十年ぶりかに聞いてもけっこう憶えているものだなと驚きました。久しぶりに初恋の人に会ったら、その人の誕生日をまだ憶えていたみたいな感じでしょうか。
例えば、岡部さんが「天上の宝石」と言えば、すぐにはくちょう座のアルビレオが頭に浮かびました。少し残念だったのはアルビレオがなぜ天上の宝石と呼ばれているかの説明がなかったことです(それでも評価は下げませんが)。アルビレオは二重星です。肉眼では一つの星ですが、望遠鏡の視野内に入れると二つの星が見え、それぞれの色がオレンジとブルー。この色の対比が美しいです。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』ではトパーズとサファイアに喩えられていたと記憶しています。
あと、岡部さんの出題にあった こと座の環状星雲M57のことですが、岡部さんが「えむごじゅうなな」と発音していて少し残念でした(それでも評価は下げませんが)。この数字の前のMはフランスの天文学者のメシエさんが全天の主な星団/星雲を通し番号を付けて「メシエカタログ」を作ったときのMで、天文ファンが読むとM57は「めしえごじゅうなな」です。十代の頃の私は少し日本語訛りが入って「めっしぇ」と発音していましたが。
脱線ついでにもう少し。天文少年の初心者は天体望遠鏡を手に入れるとまずは月面を見ます。これはけっこう楽しめます。次に火星、木星、土星等の惑星観測に進みますが、私の愛機の性能ではあまりよく見えず、面白くない。私は上記のメシエカタログにある M31 アンドロメダ座の大星雲、M42 オリオン座の大星雲等の星団/星雲巡りのほうに進んでゆきました。なかでも私がいちばん好きだったのはM45 おうし座のプレアデス星団です。和名はすばる。そう、かの清少納言が枕草子に「星はすばる」とつづり、谷村新司が歌にした あのすばる(昴)です。冬の夜空で肉眼でも星が六つ ごちゃっとかたまっているのが確認できますが、望遠鏡で見ると、星々の青白い光が星間ガスの作用で背景の夜空に滲んでいるように見え、それはそれは美しいです。たぶん肉眼でしか見たことのない清少納言さんに見せてあげたいくらいです。
さて、この映画の話。茨城、東京、五島の三拠点を舞台にした青春群像劇ですが、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった頃、ウイルスがいちばん不気味だった2020年のお話です。夏の甲子園の高校野球を始めとする各種スポーツ大会が中止になったあの年です。世の中は閉塞感に溢れていましたが、登場人物たちは健気に限られた条件の中で何ができるかを前向きに考えていました。そして、夏のスター•キャッチ、その後の年末のISSキャッチへと進んでゆきます。
ISSキャッチのシーンの「よいお年を」のセリフ、よかったですね。本当にままならぬ一年だったけど、来年は、そして未来はきっといいことがあるというメッセージが込められているように思いました。この映画の配信が始まったら、年末に観ようと思います。最近、涙もろくなった私はこの「よいお年を」のところで落涙するかもしれません。
星空はつながっています。この映画では五島、東京、茨城を結んでのスター•キャッチ•コンテストが実現しました。星空は空間を超越したのです。また、清少納言や宮沢賢治が見た同じ星空を我々が見ているように、星空は時間をも超越します。あの夏のスター•キャッチに参加した少年少女たちが、今も、そして未来も、夏の夜空を見上げ、こと座のベガ(織姫星)を、わし座のアルタイル(彦星)を、はくちょう座のアルビレオを、はくちょう座のデネブを、さそり座のアンタレスを、そして天の川を、その他無数の星々を見て、あの夏のことを思いつつも未来に思いを馳せるーーそんな世界観を感じさせる とても素敵なよい映画でした。私自身は2025年のベスト映画に出会えたと思っています。夜空に燦然と輝く五連星 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 文句なしの星五つです。
まあまあだった
天体にも宇宙にも特に興味がない。あまりに評判がいいので見てみたが、星なんかのんびり見ればいいだろうものを、スターキャッチで時間競技にしているし、ネットでつながってイベントを開催することにそれほど興奮も感動もしない。また、主人公の目標の、女性宇宙飛行士に追いつくみたいなのとイベント開催が隔たりが大きいとしか思えない。その上、クライマックスはエモい演出がなされており、おいおいそこまでか?とまったく気持ちが乗らない。
若い人がはつらつとしているのは気持ちがいいのだけど、ボタンの掛け違いみたいなところがやたらと目につく。
コロナの初期は確かに、新潟でも初の感染者が差別にあって夜逃げをしたみたいな話を聞いた。今となってはアホとしか言いようがない。
スターキャッチコンテストの評定について
登場人物全員が魅力的でした。主演女優の一人、桜田さんはドラマにも良く出ている有名な人らしいですね。普段テレビを観ないから知りませんでした。高校生なのに大人っぽいな、と思ったらもう既に成人してたからなんですね。それはそれで良い感じでした。
現状を精一杯、何とかやり切りたい、その勢いや切実さやひたむきさには心を打たれました。その原動力となる「好奇心」という冒頭に出てくるワードが心に残りました。これをずっと心に抱いたまま最後まで観ることができました。
オンラインスターキャッチコンテストはチームの評定をそのチームの顧問がするようでした。性善説に基づくそのルールは、判定に甘辛が出るんじゃね?俺だったらチョット怪しくても「(うーん)ok!」って言いそう、と大人の世界で揉まれた汚れた私は、公平性の観点から疑問を持ちました。晴れを願うシーンではセリフや音楽のテイストが「『天気の子』のパクリじゃね?」とも思いましたが、これはインスパイアと思うことにしました。
ほぼ全編マスクでの演技はチャレンジングだったと思いますが、それはそれでマスクフェチには堪らないかも知れません。眩しいくらいの青春映画であると共に、ある意味社会的なメッセージ性のある映画にビスケッティ佐竹や清水ミチ子を起用するセンスや勇気も称えたいです。
あの頃の青春
予告から気になってた映画で鑑賞しまたした!
2020年、コロナ禍で青春期を奪われた高校生たち。
茨城の亜紗は、失われた夏を取り戻すため、〈スターキャッチコンテスト〉開催を決意する。
東京では孤独な中学生・真宙が、同級生の天音に巻き込まれその大会に関わることに。
長崎・五島では実家の観光業に苦悩する円華が、新たな出会いを通じて空を見上げる。
手作り望遠鏡で星を探す全国の学生たちが、オンライン上で画面越しに繋がり、夜空に交差した彼らの思いは、奇跡の光景をキャッチする――。
というのがあらすじ!
コロナ禍の2020年で今までできたことができなくなった頃ですね
マスクつけることが普通になっていろいろ感染対策がありました
黙食やアクリルスタンド、フェイスシールドなどがあって感染対策なんでしょうけど今思えばあれは何だったのかと思っちゃいます笑
あの頃の小学生や中学生、大学生は今までできたことができなくて窮屈な学生時代でしたよね
大会もなくなったり部活の時間も短縮したり辛かったですよね
五島の場面では自分が感染して祖父母に移したくないからって理由で両親が旅館を経営している円華と距離を置いていた小春がいましたけど気持ちわかるし複雑な気持ちでした…
どっちも悪くないんですよね…
でも感染が怖いのはわかりますが旅館にいたずらもしてあって偏見や差別はよくないです
茨城や長崎、東京それぞれで悩みや葛藤を抱えながらも真剣で情熱的に天文に取り組んでる姿は胸が熱くなりましたね!
制限された中でどうするかコロナ禍だから出会えたし培われたものがたくさんあったように思えます
マスクをつけてても目がキラキラしてたし生き生きしてるように見えました!
マスクしてても伝わる演技がすごい!
実際に経験してるかもしれない若い俳優たちが演じることでさらにいろいろ伝わることがあるのかもしれないですね
みなさんの演技がとてもよかったです!
そしてとてもいい映画だと思いました!
いい映画をありがとうございました😊
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