この夏の星を見るのレビュー・感想・評価
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純粋な青春物語
前情報なしである映画関係者がおすすめしていたので観に行った。もっと天文学中心の話かと思っていたのだが、中高生がコロナ禍でも希望を持って前に進むという青春物語だったので拍子抜け。
しかし、コロナ期間中に学生時代を過ごすことになった若者の葛藤とまっすぐに前を向きたいという想いがなんとも純粋で、学生がその期間が何かを成し遂げたいと思う気持ちが非常に青くて良かった!
3組の学生に焦点を当てているが、少し盛り込みすぎに感じた。もっと少人数を深掘りしてほしかったのと、無理やり感動させようとする構成が少し残念だった。
水沢倫太郎くんがあんな良い演技ができるとは知らなかった。
鳥肌もんです。誰かと見たいです。
幸運なのか、残念なのか、私は会社員歴20年以上してからのコロナ期間でしたし独身でかつ視野の狭い人間でもあるので、その期間は自分と仕事仲間、そして友人や家族の範疇だけを気にしていたと思います。学生たちがどうでも、私の生活にはさほどの影響はないと。そしてそれを、みんなもそんなもんじゃないの?と勝手に分かった風でいました、、、
この作品では、その間に生徒であった若者達が主役で、みんな諦めてない人たちでした。正直、すげぇな。おっさんの想像を越えて、自分に正直で、そんでもって、たくましくて強いなぁと、いろいろ感じて、見てました。
そしてそして、というか更に?、あるシーンでは、ずっと鳥肌がたってました。おそらくおっさんの鳥肌出現時間としては、人生最長ではなかろうかと思います。普通、数秒じゃないですか?鳥肌。でもしばらくゾワゾワと出続けるんです。何なんでしょう、毎年何回か言うであろう馴染みの言葉でこんなに鳥肌が立つなんて、、、とても不思議でした。
多分、その中におっさんも一緒にいるような、疑似体験をしたのだと思います。
また、普段ではそんなに感じませんが、、、この作品は特に映画館出見るべきだと思いました。
みんな一緒にで映画館で星空を観ましょうよ!
って、誘いたくなる作品でした。
よかった。ただ、少し長かった。
コロナから5年くらいでしょうか。多分この映画はコロナを経験した人みんな(つまり日本中すべての人)に響く映画ではないかと思います。
そういえば、当時マスクから鼻を出していた人がいて、その人に対して何かイラついてたなあと思っていたことなど(我ながら心がせまいですね・・・)を思い出しました。そのため、天文部の顧問の鼻を出した姿がダメで、役の人が元々苦手なことも相まって、終盤あの人がアップで撮されたのは本当にいやでした。
また、わけのわからない花火のような場面(後で関東地方になるやつ)も必要なのかなあ?と思いつつ見ました。
エピソードも少し削って100分以内にまとめてあれば私にとっては100点満点でした。
でも、とてもよかったです。見ることができて幸運でした。
あと、五島列島の子どもたちってホントに制服のまま海に飛び込んだりするんですか? もし、ホントならとても羨(うらや)ましいです。
青春を諦めない
コロナ禍を過ごす学生たちが、自分たちで掴み取った青春物語。
未曾有のパンデミックで自粛や接触禁止が求められるなか、部活動や修学旅行など普通の学生が得られる機会が失われていく。大人にとっての1年と、学生にとっての1年は、重みや失う物が大違いであることが伝わります。しょうがないで諦めるのではなく、かといって好き勝手にやるわけではなく、何なら出来るかを考え行動する。凄いことです。
そんな凄いことを宇宙大好き女子高生が起こすことが、周囲はもちろん、遠く離れた人達にまで派生していく。コロナで失った物ではなく、得られたことに目を向けて感謝する…綺麗事に聞こえますが、本作ではそれを映し出してくれていました。
夜空の星と学生たちの煌めきが美しい作品でした。
次世代に伝えたい映画
地方でもやっと上映が始まり、ようやく観ることができました。
10代の子たちが自然体で良かった!
10代の時にしか出せないモノ、10代の時にしかできない事がありますね。
何度もウルウルさせられました。
拠点が3ヶ所あって、それぞれにドラマがある中で、主演の桜田さんに存在感があるので、話の迷子になることはありませんでした。
私たちは皆、リアルタイムでコロナ禍を経験した世代ですが、2020年の、あのどうしようもない不安感や出口のないトンネルにいる感覚は、映画を観るまで忘れていました。
やはり歴史はどうしても風化してしまうものなので、コロナ禍を過ごした普通の人々を題材にした映画は貴重ですね。
中学生の子どもが、小学生の時にテストの問題で出て、全体を読みたい...
中学生の子どもが、小学生の時にテストの問題で出て、全体を読みたいと言ったので原作を買っていました。その子どものたっての希望で平日夜に観に行きましたが、公開からしばらく経っているのにお客さんがたくさん入っていました。(空いてから行こうと思ったらなかなか空かなかった)
子どもは、観に行ってよかったと大満足な様子。
私自身は長崎のパートの、当時、不可抗力で交友関係を(ソフトに)断たなければならなかった間柄の人々を描いているシーンが堪えました。こんなことあったなーと今なら振り返ることができるけれど、当時は過剰な反応だとは気付けていなかったと思います。
一つだけ残念だったのが、マスク。コロナの初期の頃は、白の昔ながらの布マスクかプリーツ型のマスクが主流で、くちばし型や顔に沿った形のマスクはまだ売られてなかったと思いますが、コロナの初期の頃のシーンでもそれを着用していたのが、違和感がありました。初期のシーンはプリーツを着用していた方がよりリアリティが持てたのではと思いました。
ちょっとつらい
「コロナがあったから出来た」
すまんがその石をしまってくれんか
わしには強すぎる。
青春をコロナで奪われたのか、
コロナがあったからこの青春があったのか?
あの自分以外誰も乗っていない山手線も
クルマが一台も見当たらない渋谷の交差点も
東京なのにとてつもなく綺麗だった星空も
もうこの先2度と見れない貴重な風景だけど
その裏で1番多感な時期を自宅に押し込まれて
何もできなかった若者がいるんだなって
わかってたけどわかってなかったなって
天文少年だったおじさんはそんなことを思いましたね。
若者には好きなこと見つけて幸せになってほしいな。
見た人がみんな星空を見上げてくれたら良いな。
あと1番好きな言葉が「良いお年を」なんです。良い言葉。
はじまって40分、バラバラだった点が線になる瞬間をこんなに上手に描ける監督が現れて驚いたな。初長編に撮りたい絵を全部、撮りたいアイデアを全部ぶっ込んで、とても勢いがあって良いですね。本作の山本環監督といい、内山拓也監督といい、阪本勇吾監督といい、映画界は活きの良い若手の撮り手がたくさんで楽しみしかないや。観れてよかった。
それではハバナイスムービー!
星を見よ
いやぁ~、面白かった! 間違いなく今年ここまでのベストだ。監督はなんとこれが初長編映画とのことで、脚本の女性もこれが初長編映画らしく本当に驚き。個人的にいま心が弱ってるからかもしれないが、涙腺がやばかった。家で観てたら間違いなく号泣だった。てか映画館でもちょっと泣いてしまいました。客もまあまあ入ってたんでなんとかごまかしましたが。
それにしてもコロナ禍の描写あれこれが当時を思い出させてくれてハッとした。たった5年前のことなのに、あんなに大変な事態だったのに、もう少し忘れかけている自分がいる。やはりこういう時代や社会を記録したような映画は作られておかねばなるまい。天文部や天体観測の描写もすごく良い。僕、実は結構天文が好きなんですよね。天体観測とか全然やったことないんだけど。
そして主演の桜田ひよりが本当に素晴らしい。青春群像劇で必ずしも普通の主演のような出番の多さではないんだが、若手俳優全員が好演してる中でもその演技力は頭一つ抜けている。あまりの自然な演技ぶりに本当に感心した。演技というより、ほんとにこういう人なんじゃないかと感じられてしまうくらいだった。その他の生徒役も大人たちも皆好演で、黒川“からかい上手の高木さん”想矢もまた出てた。中野有紗って子もどっかで見たなと思ったら今放送中のドラマ『僕達はまだこの星の校則を知らない』にも出演してる子だった。そっちも天文ドラマでやはり今年ベストドラマ。今年の夏は天文と星が来ますね。
清々しく誠実で素直な映画
刹那的な集い
この夏の星を見る
群像劇だけど
きらきら
平日の雨の中、レイトショーで1人で鑑賞。
良くも悪くも文化祭みたいな作品でした。
脚本や演出が何だか違和感のあるところが多くて、所々「??」ってなった。
車椅子のお姉さんに星見せるならもっと場所選びなよ...と思いつつ、でもさぞかし素敵な場所なんだろうと心を落ち着けたところ、一瞬しか望遠鏡見ないんかい!とか笑
先生がオンラインの学生に呼びかける体で観客に呼びかけるシーンとか、よくこんな陳腐な演出を差し込むな、、と心が荒みきった私は思ってしまったけど、見終わる頃にはそういう若々しくて悪く言えば自己満的な演出が随所に散りばめられているおかげで、作品自体が学生の文化祭感を醸し出していて、余計にきらめいて見えるのかもと妙に納得。
今はすっかりコロナ感は消えてしまったけど、あの期間は一体何だったんだろうとこの作品を見ながら色々と思い起こしていた。この作品の学生たちと同じように、皆失ったものもあり、得たものもある。これから先も、コロナに限らず理不尽な状況は起こるだろうけれど、前向きに生きていきたいなと改めて思った。
作品自体は正直好きとは言えないけれど、本作のおかげで帰りの雨上がりの道がいつもよりキラキラして見えたので☆4です。
苦い記憶と手探りの光
作品の展開は、コロナ禍における活動制限の中、天文部に所属する高校生がオンラインを活用して、各地で同時に天体観測をする競技「オンラインスターキャッチコンテスト」を企画する。長崎の五島列島や東京都心の生徒たちも参加してスタートしたこの活動はやがて全国へと拡がり、ある奇跡を起こす展開。
コロナ禍は価値観を変えるほど、人々の生活に影響をもたらした。
三密、マスク、ソーシャルディスタンス
会食は時間制限、越境自粛、病院の面会制限
私は母親がいたが、コロナ禍の最中入院して、最期は誰にも会えず旅立ってしまった。
コロナ禍は誰しもが、苦い記憶である。
あれから当たり前が変わった。
現在はコロナ禍ほど過剰ではないが、コロナ禍で人々の生活が変わったと言っても過言ではない。
コロナ禍での制限で何も出来ないを、何が出来るに思考を変化させて、「スターキャッチ」のイベントを企画、開催させる高校生。
青春の一コマ的ストーリーではあるが、人生に詰まった時や悩みの最中に、前に進まない思考を優しく変化させてくれる作品である。
そして劇中に繰り広げられる、星と宇宙の素晴らしさ。
「スターキャッチ」は世界中の人々が抱いたコロナ禍の虚しさのエピローグと、やがて来る新しい希望の星となっていた。
この作品は、誰しもが経験した苦い記憶の「あのとき」の記憶への鎮魂歌かもしれない。
ホッコリ感動
コロナ禍を描いてる作品ではあったが、バランスが絶妙で良い作品だと思...
全183件中、21~40件目を表示
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