この夏の星を見るのレビュー・感想・評価
全224件中、141~160件目を表示
あの星に君を見る
桜田ひよりに加え、注目の黒川想矢、早瀬憩、星乃あんなを見たくて鑑賞。
原作を軽くチェックすると、上下巻かつキャラが多く、住んでるところもバラバラで、纏まるか不安だったが…
冒頭、あのアップに対して桜田ひより肌キレイ過ぎ。
本作は群像劇ではあるものの、彼女の大きく澄んだ瞳と跳ねるような声が牽引していたのは間違いない。
駆け足ではあるがタイトル前の青春感で既に涙腺が…
その後は渋谷と五島のキャラや事情も見せつつ、コロナ禍での閉塞感や不自由さを描いていく。
真宙が参加する動機が薄いし、土浦の1年生や五島の小山など活かしきれていないキャラも多い。
天音がアルビレオに拘った理由など不明点もある。
円華と小春がわざわざマスク外してハグしたりコロナ禍の中で引っ掛かる描写も散見された。
輿の立ち位置もコロナ事情を見せる以上の意味はない。
しかし、損得でなく“好き”と“楽しい”だけで突っ走れる、あの頃ならではの鮮やかな熱量には胸が震えた。
地味になりそうなコンテストも、カメラワークやカット割り、躍動感のある台詞回しで飽きない。
ただ、クライマックスをISSにするならバランス的にはちょっと長いし盛り上げすぎた印象。
そのため、ナスミスや凛久の家庭の事情などが最初蛇足に感じてしまった。
規模は大きくなったのに話は亜紗と凛久のみに収束してしまった点もやや残念。
雲が晴れる際の演出なんかはサスガにやり過ぎだし。
でもキャラは凛久の姉や教師など大人も含めみんな好き。
天音と森村先生のサムズアップなど、短いカットで関係性を描写していたのも非常に巧み。
「コロナが無ければ出会えなかった」し、考えて動いたからこそそれを捉えることが出来た。
これはコンテストやISSのキャッチにも繋がっていて見事。
締め方も素晴らしく、こんなに青春濃度の高い作品は久しぶりです。
かがみの孤城に感動しすぎて…
まだ個人的には
この夏も、あの夏も、星は同じように輝いているはずなのに、
この夏の星も、あの夏の星も、星は変わらずに輝いている。
変わったのは、見る者の環境と心。
あの時に、中学生高校生だった子どもたちのすべての親に、大人たちに、観てほしい。
腐らずに迎え撃った子どもたちもいれば、何もできなかった子どもたちもいはず。
タイトルが出るまで、いい映画の予感が強すぎてワクワクして涙が出そうなくらいだった。
ずっと桜田ひより中心だったら良かったのに。
思ったよりスターキャッチコンテストが盛り上がらなかったなぁ。
せっかく若い俳優さんたちがキラキラしてるのに画面が暗くて残念。コロナ禍の話ということで敢えて暗くしてたのかな。
辻村深月原作だけあって希望のもてる良い映画でした。
せっかく大きなスクリーンだったのに観客ひとりだったのが残念。
この日、はしごして観た2本とも貸し切りだった。
みんな〜、映画館涼しいですよ〜。
コロナ禍と当時の学生たちの悔しさがよく描かれている
2025年劇場鑑賞201本目。
エンドロール後映像有り。
不謹慎かもしれませんが、コロナで緊急事態宣言が発動され、色んなイベントがなくなっても休日出勤がなくなったのは単純にありがたかったし、仕事も国からの補償でほとんど減収もなく、週末映画のはしごでスケジュールに悩むこともなくのんびり過ごせたのは正直ちょっと自分的には楽でした。職員や通っている利用者にコロナ陽性が出たら対応するのは自分なので、それだけ出ないよう祈っていましたが・・・。
でも、大人はそういう時もあったよね、で済むのですが、10代の1年は二度と取り返しのつかない1年で、修学旅行や全国大会など中止になったというニュースを聞くたび気の毒だなとは思っていました。
この映画はそんな悔しい思いをした学生がその中でも出来ることを探した話で、宇宙には関係深いのですが、そこがメインじゃないな、と思いました。
終盤近く、各地で子どもたちを見守っていた先生たちが話すシーンでちょっとうるっときてしまいました。
なんかジーンと来るものがあった
青春映画だが大人が観てもキラキラした自分をキャッチできるよ!
『フロントライン』に引き続き、2020年の「新型コロナ」感染流行に振り回されて、日常生活の変容を余儀なくされた中高生たちのお話。
舞台は、茨城県土浦市の高校、長崎県五島列島の高校、そして東京都渋谷の中学校の3拠点。何事もなければ、彼・彼女たちは各地で青春を謳歌していたはずが、感染拡大による緊急事態宣言の発出で、学校活動に制限が生じ、さらに日常生活にも暗い影が落ちていく。
そんな中、開催中止となった天体観測競技「スターキャッチコンテスト」を実施したい天文部の亜紗は、知恵を絞り出して、オンラインによる「オンラインスターキャッチコンテスト」を考案。とあるきっかけから、五島列島の高校、東京都渋谷の中学校の生徒たちと繋がっていく。そして──
本作は中高生たち(※)を主人公にした青春ドラマですが、コロナ禍における理不尽な境遇は、誰もが体験して記憶に新しいだけに、彼ら彼女らの不憫さが手に取るようにわかるんですよね。世代が異なっても、自分ごとのように感じて、みんなを応援したくなっていました。
そして物語終盤、大きな転機が訪れてからの、3拠点でみんなで力を合わせての展開は、ぐっと来るものがありました。まさに青春一直線。清々しく晴れやかな心持ちになって、自分もキラキラできる素晴らしい鑑賞体験でした!
※主人公たちを演じる出演者の、自然体かつ等身大の演技がとても気持ちよく、全員の名前を覚えておきたいので列記。あとマスクシーンばかりなので顔もわかりづらいんだよね。
・茨城県土浦市の生徒/渓本亜紗(桜田ひより)・飯塚凛久(水沢林太郎)
・長崎県五島列島の生徒/佐々野円華(中野有紗)・福田小春(早瀬憩)
・東京都渋谷の生徒/安藤真宙(黒川想矢)・中井天音(星乃あんな)
もちろん脇を固める先生役の俳優陣も素敵でした!
演出が合わなくて減点…
ストーリーはとても好きです。原作の辻村作品好きですが本作は未読。でも、らしいお話だなあと。辻村深月の青春群像!ってかんじで好き。
フレッシュな役者陣の瑞々しい演技も、ベテラン陣のちょっと癖強ながら安定の演技もよかったです。
個人的に『あの花が咲く丘で〜』で特攻隊員の寺岡役がとても印象的だった上川周作さんが先生役で出ていて、なんだか嬉しかった。寺岡すごくよかったんですよね…穏やかな中に秘められた激情みたいなのが迸っていて。
スターキャッチという競技?はまったく知らなかったんですが、天体観測がこんなに青春とマッチするとは驚きです。望遠鏡を手作りして(びっくり)、星の位置を覚えて、望遠鏡をきびきび操作して目的の星を迅速に正確に捉える。かっこよくて興奮しました。
と、おおむね高評価だったのですが、なんか、脚本なのか演出なのか、私には合わなかった。特にラストにかけて、ちょっとドラマチックに盛り上げようとしすぎている感じがして、「ほーら、コロナに青春を奪われた若者たちの話だよ!泣けるでしょ!泣きなさい!」みたいな押しつけがましさを感じて。
おそらく原作はそうではないと思う。辻村深月はそういう安っぽい泣かせはやらないから。わりと淡々と描くのに、キャラクターとストーリーで感情が高ぶって自然と泣かされてしまうタイプの原作なはず。それを映画制作陣が、わかりやすい泣ける映画にしようとしたんでしょう。
なんか、原作の食材を使って、原作とは違う味付けをしちゃったなと…
そんなことしなくても、ストーリーがしっかりしてて、キャラクターがしっかり描けていれば、ちゃんと感動できるんですよ。
そこがどうしても気に食わなくて、星を減らしちゃいました。
映像の質感とかはとても好きだったんですけどね。
昔の天文少年は必見
2020年、コロナ禍で社会生活も学校生活も息苦しくなる中で、全国の星空ファンを繋いで「オンライン・スターキャッチ・コンテスト」を開こうとした高校天文部の子供たちの物語です。
中学・高校時代は天文少年で、「天文ガイド」を毎月買い、「メシエ天文ガイド」を本棚の最高席に据え、親に頼み込んで買って貰った70ミリの屈折望遠鏡を後生大事に抱えて近所のマンション屋上に通い、反射望遠鏡のレンズ研磨職人になろうかとすら思った事のあった僕としては、彼ら彼女らの一挙一動にあの頃の自分が蘇りました。当時は、大型の反射望遠鏡も、カメラのアタッチメントも、赤道儀も、自動追尾装置も全て夢のまた夢だったなぁ。
物語は、少し分かり辛い点・注文を付けたい点はあれども、安っぽい恋愛要素など削ぎ落して「みんなと星を観たい」という高校生の思いを直球で凝縮したのが清々しかったな。あのコロナ禍の時代を藻掻きながら駆け抜けた若者たちへの気持ちよいエールでした。
未来は輝いてます
一生懸命で甘酸っぱい青春の夏。
ババンババンバンバンパイアと夏の砂の上とこれ、どれを観るか悩みに悩んで、こちらを鑑賞しました。
コロナが騒がれていた頃、人と集まったり話したりするだけで誰もが疑心暗鬼になり怖がっていました。
その裏で、大人はともかく子ども達の青春やコミュニティまで奪ってしまっていたということ。
当時も感じていましたが、映像を目の当たりにすると更に心が痛みました。
それぞれが悩みを抱えながら、コロナのあらゆる制限とも向き合いながら、目標に向かって力を合わせている学生達の姿に心が打たれます。
高校野球の監督が、青春って密なので。とお話されていたのを思い出しました。
若手俳優さん達は黒川想矢くんしか知らなかったんですが、皆さんとても上手。マスクをしている状態で目と話し方で表現するのは難しいと思うのですが、何も違和感無かったです。
桜田ひよりちゃんは吉高由里子ちゃんの話し方に似てて、ムードメーカーな雰囲気で可愛かった。
個人的には中野有紗ちゃんが素朴な可愛さでありながら存在感もあり、落ち着いたキャラクターの役だけど感情の起伏が表情で読み取れるし素敵だなと思いました。
懐かしくもあり、眩しくて微笑ましい気持ちになれる素敵な作品でした。
星空の下のデイスタンス‼️❓願いは一つさ‼️❓
五島の景色は良いな
こんな映画があっても良いですよね~
清々しい気持ちになった。
こんなに学生が学生らしい演出は久々
桜田ひよりさん
アクティブな天文部
良い青春映画だった。
原作が辻村深月さんなので、たぶん面白くなってると思って観たけど、予想を上回る作品。天体観測でこういうアクティブな楽しみ方があるのかという新しい発見。天文部で自主トレーニングというイベント面白い。
長崎五島の風景も最高にキレイで、星空が広いっていいなぁと思った。
学生の天体観測というと「君は放課後インソムニア」を思い出すけど、あちらを静とするとこの作品は動。偶然ではあるけど七夕の日に良い作品に巡り会えた。
新型コロナ禍をここまでしっかりと取り上げた映画作品はなかった気もするので、色々考えさせられるシーンも多かった。あの時の社会全体の対応は本当に正解だったのだろうか、学生たちへ学校生活や友人関係への影響も描いていて、少し心が苦しくもなった。
エンドロールと一番最後、個人的には好き
全224件中、141~160件目を表示