この夏の星を見るのレビュー・感想・評価
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清く美しく人が羨む物語
誰にでも制限や制約があった時期、こんなにも楽しくてワクワクするイベントをしていたなんて─・・・いいなぁー。コロナ世代と勝手にレッテルを貼られてしまったけれど、それを自分たちの力でプラスの意味に変えてしまったと思えるぐらいに清く美しく、創造的な作品でした。あまりにもピュアで穢れ無き映像や音楽で構成されていたので、結構現実離れしたところもあったと思うのですが、それは敢えてというところも大いに感じたし、それこそが真の目的というか作り手側の思いだったのかなと捉えることができました。
色んな場所で煩雑に絡み合う物語で、似たキャラもあったり、しかも制服にマスクということもあって、瞬時にはどこ?誰?という箇所もたまに・・・それでも、分かりやすく伝えようとしていた作品であったため、細かな物語の楽しさや感情をしっかりと噛み締めつつ総体的なストーリーに感動できた気がします。
内容が細かいのに、映像も結構細かい・・・それもイメージ映像の数々・・・でも、それは非常に効果的で、美しく、何気に音楽でうまい具合につなぎ合わせていたのかなーという印象でした。
想像力で困難を打破していった若き血潮を大いに堪能出来ました。
大作じゃないけど秀作。劇場で是非。
大作話題作が多く上映館上映回数のしわ寄せをくらってるんだろうけど、朝7:20の回早起きして滑り込んだ甲斐があった。
コロナ禍が舞台になっているが、学生たちは取り立てて悲劇の主人公ぶることなく、内なる熱量で仲間を惹きつけ、先生や天文台の館長さんなど周りの大人たちが愛情を持って彼らの青春を豊かにすべく手を差し伸べる様が、静かにずーっと胸を打ち続ける。
大事な友人とのすれ違いや淡い恋模様、家族への思い、コロナ禍でなくとも思春期に経験する心の動きも丁寧に描かれている。
桜田ひよりをはじめとする学生キャストは若手だけど実力があり、今後またどこかの作品で会えるのが楽しみ。
また先生や天文台館長役の岡部たかし、上川周作、朝倉あき、近藤芳正も脇をしっかり固める。
昨年夜明けのすべて、ぼくのお日さまを鑑賞した時の”出会ってしまった感”を再び感じられた作品。
物理的な距離はスクリーンで観た方が感じられるし、よりグッと来ると思う。観れる方は劇場で是非。
素敵な若者たちだけれど
コロナの時の社会のむき出しの排除を若い時に観てしまうと差別的な生育になってしまいそうだな。大人でも露骨に排除を見掛けると「やっぱよそ者は気をつけないと」という考えはもってしまうよな。コロナがなかったらこんなに参政党が伸びることはなかったかもなとかも考えてしまう。コロナ禍をはっきりと打ち出した映画は「春原さんのうた」「夜を走る」が思い浮かぶが高校生映画ではあったかな?、メッセージ含めてこれが決定版になるかもしれない。更に嫌味なことを思うと、この大会とか出るとAO入試に点数入ったりしそうだなと思ってしまう。桜田ひよりは日本を代表するアヒル口だ。それとこの競技スポーツ化もなんだかピンとこない。スポーツ化してから、競争じゃないんだよという二段構えだが、そのはじめのフリに乗れていない。Eスポーツ的なものに対するなんかしゃらくせーなーという意識とも似ている。この題材で競争を一切なく渋く知見を深めようという話だとさすがに地味すぎるか。
この夏、1番観てほしい映画になりました!
この夏1番観たいと思っていた映画『この夏の星を見る』。
引越しやイベントやなんやでバタバタしすぎてやっと本日朝8:50の回で観る事ができた。
もちろん朝から涙したw
辻村深月の原作の小説を監督山元環が桜田ひより主演で映画化。
コロナ禍でさまざまな活動が制限されてしまった茨城、東京、長崎五島列島の3つの学校の生徒たち。彼女たちは、オンラインを駆使して天体観測のスピードを争う「スターキャッチコンテスト」の開催に奔走していく青春ムービー。
出来ない事に対してアイデアでカバーする生徒も、そのアイデアをちゃんと「いいね〜」と受け取る大人も素晴らしい。
全ての中高生に、その中高生を見守っている全ての大人に観てほしい映画。
鬼滅よりも観てほしい!!
期待の若手が勢ぞろい!
『国宝』で気になった黒川想矢くん出てるし、周りでこの映画観た人が全員高評価なのも知っていたけど、今更この年で高校生の青春群像劇観てもな〜(わかり合える感覚絶対に無いだろーし時間の無駄だろ〜な)と及び腰になってたものの、結果的にちゃんと観に行ってよかった〜
ただただ甘酸っぱいだけの高校生物語ではなく、この映画では『他人を思いやる気持ち』が溢れてる!!登場人物にひとりも嫌な人がいない!!!それでも無理矢理な感じが一切なく、愛に満ちていて心地よい💜そりゃ涙もでるゎ!と妙に納得✨✨✨
スターキャッチコンテスト
めっちゃ興味ある!
その場にいる先生が審判って公平性に欠けるのでは??なんて突っ込みは置いといてw
鬱々とした時代に自分が楽しむために何が出来るのか、他人のために自分が何が出来るのか、遮断された感覚の強かった時に人と繋がるために何が出来るのか。若い子たちが自分で考え実現に向けて動いていく様には胸が熱くなったし、巧みに散りばめられた伏線の回収もお見事としか言いようがなかった🌀減点ポイントが見当たらない!!
【涙活報告】泣いたよ‼️←今年一番泣けたよ。(大きめタオル持っててよかったー)
円盤化されたら絶対買います!
靑春
青春っていいね
50過ぎ男性。劇伴のharuka nakamuraの音楽が好き、「灯星」を劇場で聞きたいという動機で見に行きました。
コロナ禍というかつてない状況の中で天文観測を通して中高生のかけがえのない時間を活写した王道な青春群像劇で、それぞれが抱えてたり直面したりする悩みや葛藤、友情、ほのかな恋愛の情(でも全然このファクターが強くないのが令和っぽいのかな)がみずみずしい映像で再構成されていて、その点がすごく良かったです。
物足りなかったかな、と思うのは、主人公の亜紗の感情が実はよくわからなかったことですね。物凄く明るくて前向きなんだけど、宇宙飛行士を目指しているわけでもなく⋯。彼女の葛藤みたいなものが、途中の凛久が抱えていた秘密との兼ね合いでしか描かれてない(だから、最後の観測のシーンでの「これ以上私達からなんにも奪わないで」というセリフも浮いて聞こえてしまった)、主人公キャラだからしょうがなかったのかな。演じている女優さんも存在感があったので、そこがもったいなかったなあ、という印象です。あと、この最後の観測のシーン、主人公が祈ると風が吹き観測できたような描き方になっていて(少なくとも自分にはそう見えました)、都合が良すぎる展開だったのは残念。多少の曇り空でも凛久が作った望遠鏡の性能が良かったから見えたとかにしてほしかった。
東京の中学生の二人は、すごくよかったです。中学生らしい機敏さと純粋さが描かれいて。サッカーやってた男の子の不貞腐れ方や先輩にころっと影響される様子もすごくわかるし、女の子が最後の最後にマスク取る演出も憎い。五島列島の女の子は、なんであんなモテたのかな(東京から五島列島に帰れない男の子が途中からモブになっていて可哀想)。
最後に、個人的には、コロナ禍が終わった2024年から振り返って、あの日々は間違いじゃなかったし、なんならまだ夢の途中だし(2020年に高校2年生なら大学生4年生くらいか)、でもあの日々の努力が今の自分とこれからの未来への意思を作ってるんだ、みたいなもっと希望と人生への展望が見えるような、そういう終わり方だと個人的には良かったけど、まあ、いち観客の無責任な感想です。
でも、そういうのがなく、余白と余韻をもたせた終わり方だからこそ、見る人に深い感動を与えるんだろうなとも思います。
「灯星」を聞きに行ったつもりが、haruka nakamuraの世界観にマッチした青春の儚さと美しさに胸がいっぱいになりました。自分の高校生活は30年以上前ですが、こういう映画を見るとその時の時間に巻き戻されたような感覚で、本当に、青春映画っていいですよね。若い人だけでなく、50代をエモい気分にさせてくれた、そんな映画でした。
驚くほど良かった(笑)
綺麗な写真の連続、だけれど、決して単なる『静』じゃなくて、「青春」みたいな漠然としたあの頃(年代)の色んなものを燃料に活き活きと突き進む連続・冒険活劇だった。
編集も自分的にはどハマりだった。ちょっと驚くほど上手いなって思ってしまった。それに、桜田ひよりが一応主人公なんだろうけど、みんなが主人公っぽく感じられて、(実際そうなんだけども)本当に上手く作られていた。
多分、好きな歌手の曲が今なら自分の為に作られていると信じれるぐらいに変に前向きになれる作品だったわ。
中学の頃に夏の星座をよく観ていて、アルビレオとかもだけど、環状星雲(作中の)とか北アメリカ星雲とか亜鈴状星雲とかまた見たいなと懐かしくなってもいた。
劇伴素晴らしい。息苦しいからこそ輝いた青春に一等星⭐︎4つです
恋愛要素最小限の青春ものはいい。
観るきっかけharuka nakamuraさん(ルックバックの音楽の人として初めて意識して、時々曲を聴くようになった。都道府県単位で言えば同郷だったのも注目の理由)の劇伴素晴らしかった。アニメ「チ。」で思ったけど、星モノとヨルシカsuisさんの相性いい👍
コロナ禍の中高生が主人公だからしゃーないけど、演者が8割方マスクした状態なのは息苦しくて…もどかしさ満てん(星だけに)
その息苦しさもどかしさが物語の大きなところを形成していて、だからこそリモートでの交流が生まれもして、ともすれば地味な天体観測という趣味、天文部の活動にドラマを生んだというのはちょっと皮肉だ。
それにしても、改めて気付かされたのは、多感な時期にコロナ禍という本当にやっかいな数年間を過ごさなくちゃならなかった子どもたちの存在。それぞれが置かれた環境の中で自分なりの楽しみを見つけてはいたんだろうけど、奪われたもの、与えられなかったものもかなり多くあったよなって思うし、学生時代にあんな特殊な数年間を過ごした人たちの物語がこれから増えていくのかなってことを心に留め置いた。
宇宙は希望に溢れている
茨城、東京、長崎それぞれの地の学校を舞台にした群像劇。
登場人物が多く舞台も転々とするのに、描写不足に感じることは全くなく、キャラクターや関係性の描写が最低限のシーンで最大限発揮されているのが素晴らしい。
みんな愛おしくて、本当にこの世界に存在してるんじゃないかって思わせてくれる。
決して主張しすぎることはなく、スパイスのように織り込まれる恋愛模様もいい味が効いている。
若い俳優皆様の繊細な演技がとっても良くて、若者達を見守る大人もとっても良くて、中盤からずっと泣いてしまった。
あー私もこんな青春送りたかったな……
個人的に『ゴールドボーイ』から注目している星乃あんなさん、
内向的かと思いきや強引で可愛らしい中井天音を好演されてました。
黒川想矢さん演じる真宙とのやり取りがずっと甘酸っぱくて可愛かった!
全部がめちゃくちゃ良かった。
エンドロールへの入り方も良かった。
良い映画をありがとうございます!!
王道青春群像劇
コロナ禍で学校活動を奪われた中高生がオンラインを駆使して同時に星空観測を行い、特定の星をいち早く見つけることを競う「スターキャッチ」に挑む青春群像劇。
設定からしてジュブナイル映画なのは明らかで少し恥ずかしいが、脚本が期待の新人森野マッシュの初映画作品なので鑑賞。
2020年新型コロナパンデミックにより登校や部活動が制限される中、茨城の公立高校天文部に所属する溪本亜紗(桜田ひより)の提案でリモートで各地を繋ぎ特定の星をいち早く探す競技「スターキャッチ」を提案。渋谷区の中学、長崎五島の高校生が参加。その活動が全国に広がっていく。
辻村深月の同名小説の映画化であり、王道青春映画は想定していたが、映画作品としての新しさや攻めた内容も期待したのだが、凡庸であった。この内容ならテレビのドラマで充分。
製作側も難しさを語っているが、コロナ禍での表現であるためほとんどの出演者がマスクをしての演技である為、まるで感情表現がわからない。
また、3カ所の学生たちの群像劇であるため感情移入が分散してしまい印象が弱い。溪本亜紗が主役扱いであろうが軸として弱いのでは。個人的には五島の佐々野円華(中野有紗)のほうが魅力的で五島の豊かな自然も含め印象的。
映像表現としては瑞々しく、山元環監督の才能は感じられる。
若い世代には共感できる内容ではないかと思う。
危うく見逃すところだった。
コロナ禍によって青春を奪われた世代の物語 純粋 そんな事を感じさせる良い映画を観ました。 2時間の作品ですが構える必要も無く早い段階から感情移入が出来ました。観客を驚かせるspectacleやactionが無いにもかかわらず惹きつけられるのは丁寧且つ緻密に創られているからでしょう。 主人公が天文部に所属しているので地味なのは致し方ない。映画は娯楽のひとつであるけれどもそういった物差しで測ってはいけない。上手く説明出来ませんが🤔 茨城県土浦 東京都渋谷 長崎県五島 それぞれの舞台で物語が展開します。上映中 自分の事の様に感じられて身につまされます。 桜田ひよりさん 澄んだ瞳をしていて魅力的な女優です。彼女と同じ2002年生まれの女優といえば 清原果耶さん・蒔田彩珠さん・南沙良さん 映画界の未来も暫くは明るいですね。
原作をほぼ忠実に再現。それはそれで良し悪しがあって。
「この夏」とは2020年の夏。緊急事態宣言が出て学校がみな休校となり甲子園大会も中止となったあの年である。オンラインで繋がって天体観測をする中高生たちの姿を描く。
辻村深月の原作本は文庫本で2巻、600ページほどの大作である。映画は、ほぼ忠実に原作を再現している。オンラインで繋がる、という主題にのっとって、舞台となるのは茨城県土浦市の高校、東京都渋谷区の中学、長崎県五島の高校と天文台と多岐にわたる。これらの学校の生徒たち、教師が物語の登場人物だがかなりの数になる。そしてそれぞれの人物に背景がありお互いに影響を持ち合うのだからなかなかに複雑である。原作を読んでいなければ映画だけで理解するのは難しいかもしれない。
最近、よく思うのだが、小説にせよ、漫画にせよ人気のある作家の作品であればあるほど、映画化にあたって忠実にすべてを映像に置き換えようとすることが多くなってきたような気がする。もちろん作者がそう指定する場合もあるだろうし、原作に対するリスペクトが強ければ強いほどなるべく切り刻みたくないという心情となるのも理解できる。でも私はもっと脚本は自由であってよいのではと思う。
この映画はスターキャッチコンテストが完了した夏の終わりをもって終止符を打つべきだった。原作と同じく映画も秋から冬へ、ISS観測会のある12月へと進んで行くのだけど。凛久の姉花楓のようにそこまで登場しない人物もいるし、凛久の身の上の変化のように秋になって起こることもある。だから原作に忠実であろうとすればどうしてもそこまで話を続けなくてはいけないのかもしれない。でも映画ではスターキャッチのルール説明のシーンや競技そのものの状況など原作にない部分を描き込んでストーリーに膨らみと説得性をもたせることに成功している。だからここまでで完了させたほうがより感動的だったし見やすくなったと思う。そこは原作に対しても感じていたことなんだけど。
中学生、高校生を演じた若い役者たちはいずれも好感がもてる演技だった。ただ溪本亜紗を演じた桜田ひよりさんと、佐々野円華を演じた中野有紗さんは劇中人物よりやや年上ということもあり、少し落ち着きすぎているかなとも感じた。やっぱり10代の子たちはもっとヒリヒリしていて不安定だし、それはコロナ禍のこの代の子たちは尚更だと思う。その点、原作ではちょい役だけど映画では役を膨らませた福田小春役の早瀬憩さんと、中井天音役の星乃あんなさんは年相応で良かったですね。そして土浦の土星、木星コンビの二人の高校生、めちゃくちゃ可愛かったです。
老人が観る映画ではなかった。
「みぃ~んな、コロナが恐いだけや・・・」
この6月にコロナに罹患した ワクチンの接種をしていたのもあるのだろう、躰が怠い位のことと、風邪の症状のレベルで回復した 勿論、味覚が落ちることもなく、際立った後遺症もない
個人的には思う 「一体、あの騒ぎはなんだったのだろう?」と・・・ 確かに大勢が命を落とした そのことを鑑みれば我が発言は不謹慎だ 気分を害された方がいたら陳謝したい 単なる門外漢の独り言だと捨てておいて欲しい
あの時期、学生達や子供達に極端に偏った政策を課してしまい、しわ寄せを喰らわせてしまったこと、それが大人の一人として本当に心残りである 我が子も就職活動が儘ならず、結局意図しない先へ入社し、そして退職した・・・
今作のように、色々な大人の嫌がらせが、"星"の如く降り注いだ子供達が、こんなにも力強く、したたかに発想を得て、そしてしなやかに実行に移す "自己効力感"を得ることができた登場人物達は本当に幸せだ
そしてその殆どがそれを得ぬ儘、あの制限に絡め取られた事を不運に感じ、不条理と理不尽に苛まれて大人に成る・・・ 主人公は多分、宇宙飛行士になるだろう そして、今作に登場しない他の学生は・・・ まぁ、生きてるだけで幸せだと感じるしか許されない人生を過ごす 考えすぎないよう、訓練しましょう^^
タイトルなし(ネタバレ)
2019年、高校に進学し、天文部に入部した亜紗(あさ。桜田ひより扮演)と凛久(りく。水沢林太郎)。
年が明けた2020年は新型コロナ禍となり、次々と活動が制限されることになった。
やさしい3年生の先輩たちは、高校最後の夏をなにもないまま卒業せざるを得ないかもしれない。
亜紗が思いついた企画は、リモートによる「スターキャッチ」コンテスト。
これまでは部内の複数チームで行ってきた「スターキャッチ」。
手作りの望遠鏡で、同時に決められた天体を観測する競技。
リモート会議を通じて、全国で行えば、密にならない。
茨城県の亜紗らの呼びかけに応じたのは、東京渋谷の中学1年生・真宙(まひろ。黒川想矢扮演)らと、長崎県五島列島の円華(まどか。中野有紗扮演)らの二校。
全三校という少ない中だったが、茨城・東京・長崎それぞれに苦しくもどかしい想いを抱えていた・・・
という物語。
青春期は、とにかく、もどかしいもの。
それが、コロナ禍となれば、なおさら。
もどかしく苦しい想いが、茨城・東京・長崎の国内三箇所それぞれで描かれていきます。
青春の苦さが、巧みに表現されています。
だが、苦い苦しいだけでない、青春の爽やかさも描かれてます。
それが「スターキャッチ」コンテスト。
さっと望遠鏡を上下左右に動かし、ピントを合わせて、指定された星を捉える。
その動きは、スポーツのよう。
動的な筒先、ブレから合うピント。
映画の躍動感が溢れています。
青春映画の好編と言っていいでしょう。
で、この「スターキャッチ」がクライマックスなのですが、そのあとにもうひとつ。
「夢のかなたを追いかける」とでも副題を付けるのが相応しい展開。
「夢のかなた」にも秘密があったことが語られる終盤。
物語の語り口も上手い(ここは原作にあったのだろうけど)。
なお、エンドクレジット後も見逃さないでほしい。
未来に向かう、開かれたかなたが映し出されていますから。
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