劇場公開日 2025年7月4日

「大作じゃないけど秀作。劇場で是非。」この夏の星を見る may 929さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 大作じゃないけど秀作。劇場で是非。

2025年7月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

大作話題作が多く上映館上映回数のしわ寄せをくらってるんだろうけど、朝7:20の回早起きして滑り込んだ甲斐があった。
コロナ禍が舞台になっているが、学生たちは取り立てて悲劇の主人公ぶることなく、内なる熱量で仲間を惹きつけ、先生や天文台の館長さんなど周りの大人たちが愛情を持って彼らの青春を豊かにすべく手を差し伸べる様が、静かにずーっと胸を打ち続ける。
大事な友人とのすれ違いや淡い恋模様、家族への思い、コロナ禍でなくとも思春期に経験する心の動きも丁寧に描かれている。
桜田ひよりをはじめとする学生キャストは若手だけど実力があり、今後またどこかの作品で会えるのが楽しみ。
また先生や天文台館長役の岡部たかし、上川周作、朝倉あき、近藤芳正も脇をしっかり固める。
昨年夜明けのすべて、ぼくのお日さまを鑑賞した時の”出会ってしまった感”を再び感じられた作品。
物理的な距離はスクリーンで観た方が感じられるし、よりグッと来ると思う。観れる方は劇場で是非。

may 618