「あの星に君を見る」この夏の星を見る uzさんの映画レビュー(感想・評価)
あの星に君を見る
桜田ひよりに加え、注目の黒川想矢、早瀬憩、星乃あんなを見たくて鑑賞。
原作を軽くチェックすると、上下巻かつキャラが多く、住んでるところもバラバラで、纏まるか不安だったが…
冒頭、あのアップに対して桜田ひより肌キレイ過ぎ。
本作は群像劇ではあるものの、彼女の大きく澄んだ瞳と跳ねるような声が牽引していたのは間違いない。
駆け足ではあるがタイトル前の青春感で既に涙腺が…
その後は渋谷と五島のキャラや事情も見せつつ、コロナ禍での閉塞感や不自由さを描いていく。
真宙が参加する動機が薄いし、土浦の1年生や五島の小山など活かしきれていないキャラも多い。
天音がアルビレオに拘った理由など不明点もある。
円華と小春がわざわざマスク外してハグしたりコロナ禍の中で引っ掛かる描写も散見された。
輿の立ち位置もコロナ事情を見せる以上の意味はない。
しかし、損得でなく“好き”と“楽しい”だけで突っ走れる、あの頃ならではの鮮やかな熱量には胸が震えた。
地味になりそうなコンテストも、カメラワークやカット割り、躍動感のある台詞回しで飽きない。
ただ、クライマックスをISSにするならバランス的にはちょっと長いし盛り上げすぎた印象。
そのため、ナスミスや凛久の家庭の事情などが最初蛇足に感じてしまった。
規模は大きくなったのに話は亜紗と凛久のみに収束してしまった点もやや残念。
雲が晴れる際の演出なんかはサスガにやり過ぎだし。
でもキャラは凛久の姉や教師など大人も含めみんな好き。
天音と森村先生のサムズアップなど、短いカットで関係性を描写していたのも非常に巧み。
「コロナが無ければ出会えなかった」し、考えて動いたからこそそれを捉えることが出来た。
これはコンテストやISSのキャッチにも繋がっていて見事。
締め方も素晴らしく、こんなに青春濃度の高い作品は久しぶりです。
共感&コメントありがとうございます。
先生たちも自分の頃だったら・・と考えたでしょうし、それなら我々も一緒になって!ってトコがいいですね。
マスクだとおでこちゃんの解像度高くなりますね。
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