アット・ザ・ベンチのレビュー・感想・評価
全66件中、61~66件目を表示
河川敷の豪華共演
一編15分程度の短編5本からなるオムニバス劇でした。解説では”東京・二子玉川の川沿いにある古ぼけたベンチを舞台に”という触れ込みでしたが、建設中の等々力大橋(仮称)が各編の始まる毎に写されていたので、舞台は二子玉川よりもう少し下流だったようです。いずれにしても、舞台が二子玉川の近くということで、109シネマズ二子玉川で鑑賞しました。
と言っても、此処のほかはテアトル新宿でしか上映していない、典型的な単館系作品だった訳ですが、そういう作品の割には出演者が超豪華。第1編と第5編に登場した広瀬すずと仲野太賀を皮切りに、岸井ゆきのと岡山天音(第2編)、今田美桜と森七菜(第3編)、草彅剛と吉岡里帆、神木隆之介(第4編)と、彼らを観るだけでも元が取れる作品でした。(というか、神木隆之介って何処に出てたんだろう?)
ストーリーの方は、多摩川の河川敷にポツンと置かれたベンチを取り巻く2人ないし3人の掛け合いでしたが、これが実に面白かった。特に第2編の岸井ゆきのと岡山天音演ずる恋人同士の別れ話に、荒川良々が絡むお話は秀逸でした。バイクに乗らないのにライダーズファッションを着ていたり、自分の飲んだペットボトル飲料に口を付けずに飲む彼氏(岡山天音)の態度が少しずつ気に入らない彼女(岸井ゆきの)が、寿司ネタに譬えて不満を吐露する流れは、まるで夫婦漫才を観ているようでテンポが良く、内容的にも首肯することの連続でした。
第1編と第5編のお話も良かった。お互いに意識しながらも、敢えて付き合ったり結婚したりという話を明確に切り出さない広瀬すずと仲野太賀の関係性も、歯がゆくもあり温かくもあり、観ていて懐かしい想いが沸きあがって来ました。
いずれにしても、相互のストーリーの登場人物同士に直接的な関係はないものの、ベンチを中心にした世界観は共有されていて、このベンチが撤去されてしまうという話は、なんだか寂し気なお話であると同時に、そこに保育園が建設されるということで、明日に繋がる話でもあるなと感じられて締めくくりも余韻に浸れました。(大水が出たら水面下に沈んでしまう河川敷に保育園はないとは思いますが。)
そんな訳で、本作の評価は★4.2とします。
川沿いのベンチで繰り広げられる会話劇。キャストも豪華だし、演出も丁...
タペストリーじゃなくてペナントね
二子玉の河川敷にポツンとあるベンチにやってくる様々な2人組をオムニバス形式でみせる全5編の群像劇。
舞台は全てベンチのみの会話劇で展開して行き、2編目以外はそれぞれ登場人物は2人だけ。
各話内容に沿ったサブタイトルはあるけれど、HPにも記載ないので敢えて記しません…。
Ep.1
微妙な関係?の幼馴染み男女のダベリと漏れる本心と…ありがちだけれど温かいものや微笑ましさがあって良かった。★3.0
Ep.2
ちょっとピンチなカップルに、多摩川だけど荒川が加わり…細かいよ!と思いつつも、とても良くわかるし、笑いも秀逸。★3.5
Ep.3
かなりヤバい姉とぶつかる妹だし、言ってることは良くわからないけれど、展開と締めは良き。
★2.5
Ep.4
序盤こそすっとぼけていて悪くない?と思ったけれど、草彅剛の役どころが狙いすぎ?からのカラーパートはもうやり過ぎだし面白くないし…。★1.5
Ep.5悪くないんだけど、続きの割りにちょっとおとなし過ぎるというか何も無いというか…。★2.5
全体通しては面白かったし、この規模の空海作品にしてはキャストが豪華でびっくりだった。
良質な短編集
年老いたベンチさん
広い公園の遊具が全て撤去され、ひとつだけポツンと取り残された古びたベンチを舞台に5つのちょっと良いお話が繰り広げられる
寿司回が面白すぎて劇場が笑いに包まれていた
奇行に走るヒステリックな姉と心配する妹の話がとてもよかった
変だってわかってるけど自分を止められない苦しい気持ち
4話だけちょっとなんというかその…宇宙人の話しで音楽担当のネバヤンの安部ちゃんもスタッフ役で出てきたし、なんかSTORYのMV撮影ミニライブ思い出すなあと思ったらこれだけ奥山監督脚本だった
小松菜奈さんが可愛すぎてバズった、ネバヤンのお別れの歌のMVで奥山由之監督を知って
その後写真展に行ったり、スタジオコーストで撮影された
STORYのMV用ミニライブも行き、
奥山監督の弟さんだとは知らずに、ぼくのお日さまを見てとてもよかったので調べたら兄弟でびっくり
そこで奥山由之監督も映画が公開されることを知り楽しみにしていた
長編初監督映画公開おめでとうございます
秒速5センチメートルも楽しみにしています
全66件中、61~66件目を表示