「GUILTY」他人は地獄だ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
GUILTY
原作は韓国の作品でLINEマンガでも連載してる作品という事ですが未読のまま鑑賞。
エグみ全開の大暴れ作品でした。
これはシェアハウスなんて住みたくなる人怖ホラーでゾクゾクしながらもしっかりと楽しめました。
初っ端から荒んでる東京の街にやってきた主人公が家賃2万円のシェアハウスにたどり着いたと思ったらヤバめの住人がワラワラ沸いてきてさぁ大変といった作品で、落ち着ける時間が全くないくらいには画面が大変なことになっていました。
基本的に出てくる登場人物がヤバめな人が多いのはいかにも韓国原作だなと思いました。
主人公は見た目も中身も普通っぽいのに、喧嘩っ早いし口は悪いし、狂気に目覚めるまでの速度が異常だしで序盤から中盤はその態度にイラっともしていたんですが、ヒートアップしていった後半はその狂気が面白さに繋がっていてなんか興奮していました。
キリシマは怪しさを微塵も隠そうとしないヤバいやつで、俳優さんの口元や咀嚼音をこんなに不快に見せるのかと驚きましたし、飄々とした感じから突然発する言葉の冷たさの切り替えもお見事でした。
キリシマの部下たちもものの見事にヤバいのばっかりで、とにかく笑い声が狂ってるという言葉が似合うくらい金切り声でゾワゾワさせられましたし、表情が突然スンとなるのも怖かったです。
主人公の上司たちも現実的なヤバさを持っていて、地元の先輩はとんでもない隠し事からの終盤のどデカい展開の鍵を握っていてドン引きしましたし、パワハラモラハラ上司はシンプルに嫌なやつだったのであれは殴っちゃっても仕方ないかとなる不思議です。
主人公の彼女はまともそうですし、途中でシェアハウスにやってきたピンク髪ボーイもまともだっただけにこの世界では痛い目に遭う、というかそんな事しちゃっていいのか?ってくらいには痛々しいシーンがあるので要注意です。
まーた映倫は仕事をサボっちゃって…PG12よりかはR指定の方がしっくりくるグロの連発でした。
解体だったりカニバリズムだったり、これでもかってくらい刺してみたり、とにかく痛い痛いの応酬で顔が引き攣っていました。
終盤は激アツなシーンに悍ましさを加えており独特なオーラを発し続けていて、これまた血みどろグッチャグチャに絶望の叩きつけと暴れ放題で一周回ってテンション上がりっぱなしでした。
ラストシーンは完全に蠱毒の最後だなという終わり方でどれだけ手足もがれようが足掻き続ける最後の1匹の様な生存本能剥き出しのラストでした。
好みは分かれるかもですが十二分に楽しめたのでオールオッケーです。
映画観る前に食事済ませといて良かったー。
鑑賞日 11/25
鑑賞時間 20:30〜22:40
座席 A-7