「没入感が半端なく、ダークで楽しめた!!」他人は地獄だ 𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞さんの映画レビュー(感想・評価)
没入感が半端なく、ダークで楽しめた!!
クリックして本文を読む
共感性のあるタイトルに惹かれて鑑賞しましたが、没入感が半端なく、監督の入魂っぷりをビシビシと感じました。キリシマの心の声がダダ漏れな所が本当に好きで笑えましたし、終盤は観念的な存在になり、実在の解釈を観客に委ねるのが映画的で良かったです。単なるヒトコワではなく、人間の心のタガを外す怪異として、オカルト解釈でも楽しめました。中盤の焼肉シーンはピチャピチャ食べていてヨダレが止まりませんでした。濱津さんが糞過ぎて、遂には殴られるシーンが良かったです。同年公開のジョーカー2作目に期待して叶わなかった、観客の心に入り込もうとするダークな試みを感じました。青木さやかさんがインパクトがあって笑えますが、同じく同年公開の「サユリ」の根岸季衣(としえ)さんと戦って欲しいです。2024年は劇場でハズレばかり引いてションボリしていたのですが、久しぶりに映画館で楽しめました。イオンエンターテイメントはパンフレットの制作をやめてしまったのでしょうか、とても残念です。古いですがPS1の「ムーンライトシンドローム」(1997)のような作家性を感じましたし、特にダーク系のアニメが好きな若い人にお奨めできる映画だと思います。児玉監督にまた映画を撮って欲しいです。終盤の「はい!有罪」の挿入が上手くて痺れました。ありがとうございました。
コメントする