「ごった煮」THE SIN 罪 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ごった煮
予告で醸し出していたオーラと目がギョロッとするシーンが忘れられずにレイトショーに飛び込んでの鑑賞。
そこまでグロくなかった「バーン・クルア」がR指定で今作はPG12…もしかしたら映倫は表示を付ける作品を間違えたんじゃと邪推しながら観ましたが普通にPG12の映像でした。
話運びがかなりややこしく、ゾンビものかと思いきやオカルト系かと思いきや、積年の恨み系であっちに行ったりこっちに行ったりで首を傾げながらの鑑賞でした。
序盤からきな臭い雰囲気があって、そこにジャンプスケアを投入してみたり、撮影してる映画の中で謎のダンスを踊らせてみたりしてる中で、不気味な集団が出てきたり、謎の音が聞こえてきたりと導入部分の不穏さは中々に良かったです。
そこからは突然のゾンビものに突入、なぜゾンビになったかどうかは特別説明はありませんでしたが、ガブガブ襲って走り回るタイプなので韓国映画らしさはしっかりありました。
そこからクルーの殆どがゾンビになったり、首輪付きのゾンビが出てきたりとこのままゾンビ一直線でいくのかなと思ったらじわじわとジャンルを変えていきました。
オカルトが出てきては拉致られたり、正義もへったくれも無い警察が出てきたり、袋を被った連中がやってきたりでジャンルを重ねすぎでは?と思ったらすぐ突飛な展開に行きますし、ゾンビも一応残しておいたり、そこから主人公が実はダークサイドって分かってから登場人物がゾロゾロ増えていくもんですから困惑しっぱなしです。
出てないキャラクターの名前を先に登場させてからだいぶ間を空けてから登場させるもんですからもう訳が分かりません。
終盤の展開では主人公放りっぱなしで他の登場人物の視点で進めていくもんですから今一体どの時間軸にいるのかさえ行方不明になってしまい、種明かし後もそうか…くらいの納得度でボヤボヤしっぱなしでした。
主演のキム・ユネさんは今作で初めましてでしたが、とても美人でしたし、ダンスなんかもとても優雅で素敵な方だなーと思いました。
それ故に学生時代の主人公はそのままキムさんがやれば良かったのにとは思ってしまいました。
続編ありきの終わり方だったのもどうにも引っかかってしまいました。
辻褄が全て合えば良いなんて極論は言ってもしょうがないんですが、ある程度しっかり話は作って欲しかったなーと思いました。
鑑賞日 12/5
鑑賞時間 20:50〜22:40
座席 E-10