「ユーロスペースで観てきました」重ねる フニャラ・フニャオさんの映画レビュー(感想・評価)
ユーロスペースで観てきました
最初はよくある、都会に疲れた人達が、
田舎に帰って自分の心を取り戻すみたいな展開を予想してたが、実際には少し違った。
まず観終わった直後の感想が、
「生(性)と死のエントランス」
何故かこのフレーズだった。
確かに都会の閉塞感だったり、田舎の切なさ・孤独感を、壮大な大自然を舞台に撮影してるんだが、夏の山や川に宿るあの特有のジメジメした匂いをエロティックな描写で、第五感をジワジワ刺激されていく内に、どんどん巨大な滝の中に飲み込まれていくような感覚になっていった。
これはきっと自然界がもたらす現象を熟知している人間だからこそ描ける、心地よい2時間の小旅行みたいな映画だと思う。
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