金子差入店のレビュー・感想・評価
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苦しみの中にある小さな希望
まず差入店というものが存在していることを知りませんでした。映画で描かれていたように、収容されている人の身内や知り合いからの差入れ代行が多いだろうから、苦しみややるせなさがあるんだと思います。そんな職業があることを知れたのが一つの学びでした。
主演の丸山隆平さんをはじめ、皆さんのお芝居が素晴らしくどんどん映画の世界に入り込むことができました。
この人たちは映画に描かれていないところで、どのような生い立ちでどのようなできごとを経験して今があるのだろう…それを考えずにはいられませんでした。
苦しさやリアルさ胸糞さがある中で、それでもなにかを変えようと動いてみる。現実世界はあまり変わらないのかもしれないけど、それでも誰かの心は少し軽くなるのかもしれない。そんなところに小さな希望を感じました。
とても素敵な映画だったので、ぜひたくさんの人に見ていただきたいなと思います。
余韻がジワジワと
胸糞悪い映画はこうでなくちゃ😆
”差入屋”という職業を通じて親子関係を描いた作品でした
刑務所や拘置所に収監されている受刑者に面会したり、物品を差し入れたりするのを、家族などに代わって行う”差入屋”という職業があるそうで、そこにスポットを当てた物語でした。そんな職業があることを知らなかったため、どんな仕事なんだろうか非常に興味があり観に行くことにしました。そのため、個人的にはいわゆる”お仕事系”のお話を期待し、主人公は”差入屋”を紹介する案内人であり、同時に案内人の視点で複数の受刑者の人生を眺めたお話なのかなと勝手に思い込んで観に行ったのですが、実際は全く違う展開でした。
特に意外だったのは、”差入屋”という職業が主題であるのは間違いありませんが、同時にいくつもの親子の葛藤を描いた物語であったことでした。すなわち、主人公の金子真司(丸山隆平)とその母・容子(名取裕子)、金子と息子・和真(三浦綺羅)、和真の同級生の花梨(金子莉彩)とその母・詩織(村川絵梨)、花梨を殺した殺人犯・小島(北村匠海)とその母・こず江(根岸季衣)、母親に売春を強要されていた娘・二ノ宮佐知(川口真奈)とその母・芳恵(まひろ玲希)という5組の親子の物語が織り交ぜられていた訳です。しかもこの中で刑務所に収監されているのは小島親子だけであり、その点を見ても本作が単なるお仕事系物語でないのは分かるかと思います。
これらの親子関係、それぞれに問題を抱えていて、ハッピーエンドになったものもあれば、片方が殺されてしまってどうやっても修復が叶わないものもあり、また互いに生きていても修復が極めて困難なものもありました。この辺は現実の親子関係とも似ていて、中々興味深いものでした。
俳優陣は芸達者が揃っていて、主人公・金子真司を務めた丸山隆平は初見でしたが、非常にいい味を出していました。彼以外でも、金子の叔父を務めた寺尾聡は、久々でしたが老成していてカッコ良かったし、金子の母親役の名取裕子は、やさぐれ度100%の毒母ぶりを上手に演じていたし、収監中の極道・横川役の岸谷五朗は超絶にヤクザが似合っていたし、甲本雅裕の怪しげな弁護士役もハマっていました。ちょっと残念だったのは、金子の妻役の真木よう子のセリフ廻しが、今ひとつしっくり来なかったことくらいでした。
そんな訳で、事前の予想とは様相が異なる作品でしたが、それはそれで中々面白かったので、本作の評価は★4.2とします。
難しい仕事だよなぁ
良いのですが 置き去りにされました
差入れ代行という職業がリアルにあった😳のを初めて知りました、くらいに今までないお話が新鮮でした。
前知識はなく予告で魅力を感じて観に行った作品です🙂
良かった…悪くはなかった、差入れ代行という視点もお話の大筋も俳優陣のお芝居も😌
でも置き去りにされてしまいました😣
この作品でやりたいことが沢山あったのだと思いますが、
登場人物や相関関係と伏線(と後にわかる)の設定が曖昧に感じて入り込めなかったです😢
惜しいトコ、まではいってないですが、きっともっと引き込める面白い(笑いじゃなくて)お話に出来るハズ。
そしてこれは適材適所的な意味合いですが、美和子役は別の方が良かった…ごめんなさい。
感性や価値観、好みは人それぞれ🍀
ストーリーに芯が通った作品が好きなので、このようなレビューになってしまいすみませんでした。
そんな、仕事があるんですね
こんな職業が有るんだ…
思ったより責任重大。
重層的な構造の物語で複眼的に考えさせられる
二箇所ほど嗚咽寸前
意外な佳作。監督の将来に期待。
初日に山形県の鶴岡市の隣り(三川町)で鑑賞した。鶴岡や酒田で撮影された「おくりびと」の納棺師と並び、随分とニッチな商売を取り上げた。
長編映画が初めてとはいえ古川監督は助監督のキャリアがある。演出に危うさは感じられなかったし、出演者も子役以外は安定した持ち味を見せた。反面、脚本の着想は素晴らしくも構成が甘い。ありえないだろうと思われるシーンも含まれており、今一度ハコ(シーン、時系列)をバラして積み直せば幾分かは観客の心に深く届く作品にはなったのではないだろうか。特に冒頭シーンは作り直してもらいたい。反対に北村匠海くんの使い方は勿体ないと感じる向きもあろうが、私はここは肯定したい。
映画作品全体としてはポジティブだと感じている。キャリアがある人だけに、今後観客がどう見るか、どう感じるかを把握できれば、一段上の品質を世に送り出すことは可能だろう。
そっちかぁ〜い、からの〜
知らなかった
こんな胸糞
北村匠海さんだけは合う
刑務所に入っている人に代理で差し入れをする仕事を営む主人公家族を中心とした話。この設定から、人情噺の側面もあるのかなって思っていた。でも実際は、ごく身近で起こる世間的にも大騒ぎになるような2つの大事件絡みで話が展開する。
ちょっと合わなかった。そう思ったシーンはたくさんあるけど、象徴的だったのが、エンドロール後のシーンで、花ごと片付けてしまうところ。植木鉢に絡んだシーンは本編でも何度か出てきていて、その都度なんか違うと感じてた。全体を通してそういう"合わない"感じで覆われていた映画でした。
そんな中だったけど、北村匠海さんだけは合うんだから不思議。現役朝ドラ俳優の北村匠海さん、「悪い夏」以上にヤバい役を演じてました。死んだ目が似合うおもしろい役者だと今回も思いましたよ👍
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