「釈然としない」金子差入店 shocolatさんの映画レビュー(感想・評価)
釈然としない
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出ている俳優陣の豪華なこと。
真木よう子の演技だけがどうも空々しくて好きになれない...最初の面会の時の叫びと父子の抱擁シーンで隠れ泣くところは良かった。
この映画は誰目線で見るのがいいのか...差し入れ店という初めて知る職業への興味とそういうしんどさあるよねーしんどいねーという感想。ニッチな職業。
腑に落ちないところが多すぎて。最後「で?」ってどうしてもなってしまう。作品にメッセージ性を求めすぎるのはよくないと分かりつつもこういう題材使うなら何かしらいるのではなかろうか。
だって全部のひっかかりが知らん間に解決というかおざなりに萎んで、最後の北村匠海扮する底知れない殺人犯とのやりとりも胸の内を吐露する懺悔室みたい扱い。クズの母親も息子と妻のいじめや取り巻く環境も自身の弱さも殺人鬼の母親も何にもなぁーんにも解決してないのに流れてった。あの母親結局なんだったの??
近所で子供が被害者になる凶悪事件が起きるっていう流れはとてもリアルだったしその後売却された自宅が映るまでの流れは自然で、でもそれもそりゃそうよなって感じ。
子持ちの自分に色んな怖いって意味で刺さるところはまあまああれど、その観点で見てない立場の人って何もないまま終わるのでは...
あと、いじめに関していうと「殺人犯」になるかな?
立場的に絶対悪(有罪確定)の被疑者の弁護士みたいな感じでしょ。罪の軽減に関与しない分全然標的になる意味薄いし。刑務所に入ってて出てきた元犯罪者と仲良くしてて、その人関連で事件が起きたとかならまだ分かる。
でもないのに、急に今まで普通だった学校、近所の関係性が急にああなる?解せぬ。
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