「こんな地味な作品がシネコン上映される希望」金子差入店　La Stradaさんの映画レビュー（感想・評価）

　家族や関係者に代わって刑務所への差し入れを代行する仕事があるなんて知りませんでした。そんな店を営んでいる人が居ると知った途端に監督の頭の中で一挙に物語が広がったのではないでしょうか。

　登場人物の多くがどこかに不幸を抱えており、それを現代の日本社会の縮図として表しているのでしょう。少し作り込み過ぎと感じる点もありましたが、誠実に撮られていました。こんな地味な作品に有名な俳優さんも多く出演し、それがシネコンで上映されていた事に少し希望を抱きました。応援したい思いです。