「ストーリー自体は良かったのだが…」金子差入店 マカロンさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリー自体は良かったのだが…
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誰もが自分なりの「正義」を掲げながらぶつかり合い、その中で真司達がどう生きていくかを追い求めるストーリー。演技、演出、流れがよくできていたと思う。犯人役の北村匠海さんは必見で、狂気を上手く出していたと感じた。薄っぺらい理想と大きく厳しい現実。これらが入り混じる複雑な社会で繰り広げられる人間関係をリアルに描いていて素晴らしかった。
だが、①高史が凶行に走るまでの過去が全くない事②佐知が筆談で話す最大の理由付けがなく、真司に喋った時も突発的で、そこの過程が不明瞭である。
この2点も丁寧に描かれていれば完璧だった。クライマックスで真司が目の傷について質問し、高史は「ヤブ医者にやられた」と回答を残していたが、違うそこじゃない。答えるにしても「父親からの長い長い躾による負傷。」みたいなありきたりな回答で良かったのでは?と思う。所々の掛け合いで不完全燃焼感が否めず、もったいないなと感じた。
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