金子差入店のレビュー・感想・評価
全255件中、1~20件目を表示
エンドロール後に語られる現実が大切なのかも🧐
刑務所や拘置所への差し入れを代行するご職業のことを「差入屋」というらしいです。まずそのようなお仕事があったことに驚きましたし、そこに着眼して映画化したのはとても面白いなぁと思いました。「東京リベンジャーズ」シリーズなどの助監督を務め、本作が長編初監督作となる古川豪監督が自らのオリジナル脚本でメガホンをとった作品とのこと。監督の今後の作品も楽しみです♪
ストーリーは盛りだくさんで、観る人がみるとそれぞれがやや中途半端に感じられるかもしれません。賛否分かれるところだとは思います。前科持ちの丸山くん演じる金子真司の仕事は、刑務所や拘置所への差し入れを代行する「差入屋」。なかなかハードなお仕事です😨軽度とはいえ犯罪を犯したことのある金子が、檻の中ではなく外から犯罪者を俯瞰するというのがまた憎い脚本ですね。嫌でも自分の過去と向き合い自省しながら続けなければならない仕事とは、なんと辛く厳しいものだろうかと想像するに難くありません。仕事の依頼者は犯罪者の関係者であり、やりがいを見つけるのも難しい仕事です。唯一、そんな金子の仕事に誇りを感じ応援してくれる妻と素直に優しく育っている息子が心の拠り所。金子が頑張る理由です。
庭先の植木鉢が割られているシーンが映画の肝。
エンドロールのSUPER BEAVERの「まなざし」、よかったですね。東京リベンジャーズ繋がりだったのですね🙃
慌てん坊のあなたはご注意を!
しっかり最後まで見届けて席を立ってくださいね🤫
2度目のシーンがトドメです。
庭先の植木鉢は今後も割られますよ、きっと。現実って厳しいものです。でも、妻はいつも応援してくれてそこにいます。息子は素直にすくすく育ち、きっとゆくゆくは金子の「差入店」を継いでくれるのでしょう。そうあって欲しいなと感じさせる余白のある映画で、私はなかなか好きでした。
北村匠海くんは、情けない役もこんなクレイジーな役も何でもイケるんですね🤫あのイカれた目はなかなかできません。その母役の根岸さんもなかなかの毒親でしたね。現実には出会いたくないママ友タイプです😱
何より主演の丸山くん、なかなかの迫真の演技で素晴らしかったです。今後も役者としてもっといろんな役を観てみたいなぁと思いました。久しぶりの寺尾聰さんや岸谷五郎さんは出てきただけで嬉しかったです🙃
スッキリとした後味をご希望の方には、そぐわないかもしれませんが深く思考することが好きな貴方にはオススメの映画です🧐
もっと面白く出来たのでは感が否めない
期待していたものと違った。
この映画で『差入屋』という、受刑者に差し入れを代行して行う職業を初めて知って、どういう職業なんだろう?差入屋をする過程でどんな人間ドラマがあるんだろう?と期待していただけに、不完全燃焼。
興味が惹かれる題材だったのに、あれもこれも材料投下して、とっ散らかった味のものになってしまった感が否めない。
2つのヘビーな事件、母親との確執、差入屋への偏見、父親としての姿
ひとつひとつが簡単にサラッと流せる題材じゃないだけに、これを全部描くとなると、そりゃこうなるよなーと思ってしまう。
いろんな出来事があったとしても、主人公の差入屋としての信念やプライド的なものがしっかり描かれているならいいけれどそれも浅い。
だからクライマックスのシーンもイマイチ盛り上がらない。
演技に関しても、相変わらず真木さんの滑舌の悪さに冷めてしまう。丸山さんは悪くなかったけれど、この役があの人ならもっと深みが出たのでは…と想像してしまった。
良かったのは北村匠海さん。『悪い夏』でもダークな役を演じていて、最近は様々な役柄にチャレンジしているのを見るが、今回は不気味さマックスなサイコパスを見事に演じていた。怖すぎ。
差入屋についてを知るきっかけになったとしては価値があるが、映画としてはイマイチな作品だった。辛口すみません。
もうちょっと深みが欲しかったような
ラストのアパートが『悪い夏』のそれと被る・・・北村匠海が飛び出してきそうな
『悪い夏』と本作品を続けて観たので北村匠海の全く違ったキャラに驚いた。特に右目が腫れているところと、首をカクカク動かしていたところ。カリンちゃん殺人事件のみならず、逮捕された時点で7人もの幼女を殺していたのね。それにしてはサイコパスぶりは弱めだった気がするし、母親(根岸季衣))のマスコミに対するキレ方のほうが恐ろしかった(毒入りカレーのあの人っぽい)。
差入屋という珍しい職業は面白かったけど、そこまで近所の人に嫌われるものかな?という疑問がずっと消えない。カリンちゃんの葬式で嫌われたり、息子の和真がイジメに遭ったり、家の前の鉢植えが壊されてたり・・・そんなんだったら、弁護士のほうがキツいでしょ。どうしても納得できなかった。
事件は2本立て。もう一方の出所してすぐに殺人事件を起こした横川哲(岸谷五朗)。遺された女子高生の佐知(川口真奈)がしつこいくらいに犯人に面会要請するも断られる。そして事件の真相を聞かされる金子真司(丸山隆平)だったが、弁護士でもないただの差入屋なので真相を追究することもなく面会させる奥の手を使う。「待ってます」の一言が涙を誘うのですが、これもまたヤクザの格好良さを誇張し過ぎ!いや、あんた、出所直後に買春しに行ったんだろ。カッコいいか?
どことなく納得できない点があったため感動も薄れてしまったのですが、いつもタカリに来る母親への赦しというところで爽やかさが戻った。服役囚の家族なんて罪が無いんだから、立派な仕事だと思いますよ。誇りを持ってもらいたい!
変わった視点からの犯罪ドラマ
差入店って何屋かと分からず気になって鑑賞、いきなり大声暴言のセリフ頻出は思わず耳を塞ぎたくなる不快な演出でちょっと引いてしまいました。
差し入れは仕事仲間や依頼先などに感謝や慰労の目的で茶菓子や飲食物を寄贈することでしょうが、金子差入店は刑務所の服役者への差入店、刑務所は受付は平日昼間だけで飲食物はダメですし品物や量にも制限があるので専門店があるのでしょう、ただし、映画の様な手紙や面会を代行するサービスは行っていないそうです。
脚本・監督の古川豪氏が「差入屋」という職業に出会った経験から着想を得て、11年もの歳月をかけて執筆した完全オリジナル脚本、初の長編監督作品だそうです。当初は犯罪ものに恰好のネタと思っていたが自身に子が出来たこともあり家族ドラマの要素が高まったとのこと。
主人公の金子も暴行で3年の務所暮らし、前科者には就職が難しいこともあり叔父の経営する差入店の後を継ぎ夫婦で差入業に勤しみます。職業柄ご近所さんの評判も微妙で奥さんや子供の学校でのいじめなど問題を抱えています。
近所で息子の同級生の幼い女子が殺された事件の被告への母親からの差入れ依頼や、家庭売春絡みで母を殺された娘の犯人への面会支援など仕事柄のサスペンスが絡みますから、ちょっと変わった視点からの犯罪ドラマでした。
多牌でも上がったもん勝ち
公開から気になっていたが見逃していてアマプラで観れてありがたかった。ず~っと助監督で滝田洋二郎や三池崇史などの現場を経験してきた古川豪監督が50歳目前にして初めて撮ることができたという近頃珍しい映画バカの映画人たちによる映画のための映画である。師匠の「おくりびと」同様「差入店」というちょっとエキセントリックな題材を自模ってきた時点ですでに満願手だったのだろうが良くこの歳まで晒らさずに手の内で温めて自分で撮ることができたものだと感心する。職業差別を筆頭としたこの世のあらゆる理不尽な「差別」をメインテーマとしていて11年かけて自ら書いたという脚本は面白いのだがいろいろ考えすぎ盛り込みすぎ多牌で通らない筋を強引に通す部分もあるのだけれど元酒屋とその住居を借りて撮ったという奇跡的なロケセットと出ている役者が一人残らず良い演技を競って全てのチョンボを暴かれることなく跳満にして見せた。特に岸谷五朗と根岸季衣が久々のはまり役ですさまじく、主演の関ジャニ丸山隆平は差入屋金子真司をそのまま生きており、息子が通う小学校に殴り込むシーンがあまりにも自然で今年の主演男優賞をあげたい。
思いの外、爆泣き
暗くならざるを得ない内容なのに
そこまでずしんとならず
希望を見出せるEDで良かった
丸山くんまったく期待してなかったけど
演技上手でした
ジャニーズだからと一括りにしちゃあダメね
親になった今観ると
金子夫妻がいかにいい親かわかる
(過去にやらかしてんのはあかんけど)
特に真木さん演じる母親がすごく強い
芯があって冷静
美味しいごはんと安心して眠れる場所
これを子どもに毎日与えられることが
いかに大変で尊くて大事なことか
当たり前を当たり前に生活するために
犠牲にすべきこと
黙って耐えるべき部分であること
その判断ができる親ですげぇかっこよいと思った
妻としてもずっと支え続けるパワーがあって
すげぇと思った
あとごはん美味しそうだった
おじさんも和真守ってくれててかっこよかった
二宮さちちゃんと岸谷五朗との面会場面で
思いの外爆泣きしてしまった、、
さちちゃんを救い出してくれてありがとう
あと北村匠海の母親?はあれはどうして
ああなったのか知りたいと思った
すごいいい家に住んでるし
最後に会った場所もめちゃ敷居高そうなとこで
高そうな服装してばっちりメイクで
コーヒー飲んでるし、どうやって育ててきたん?
北村匠海の家庭の方ももう少し知りたかったな
国宝よりある意味身近かも知れない部分に心抉られた
自宅レイトショー『金子差入店』Amazonプライムビデオ
劇場公開時に徐々に上映館増えてる報道で気になりながら時間合わず断念
思った以上に早く配信されたので鑑賞しましたが・・・
いやぁコレ、、、私的に『国宝』と同レベルに凄い、、いやそれ以上に心抉られた。。。
こんな仕事がある事は知りませんでした。。。。
国宝の生きてる世界が違う話と違い、コレは誰しもが無いとは言い切れない部分が切実でリアル
吉沢亮・横浜流星・田中民・渡辺謙も凄かったけど・・・
丸山隆平・北村匠海・岸谷五朗・寺尾聰も凄かったぞ!!
今、国宝と金子差入店どっちがオススメと聞かれたら・・・
3時間の国宝よりアマプラで見れる金子差入店を是非!!
急に終わる
最初はどんどん見入る話がたくさんで
重たいないようですが入り込んで見れていました。
重要になるのかなと思っていた犯人についてのことが予想以上に何も描かれていなくて
え?っていう終わり方でした。
金子差入店側が主役のものなので、そっち視点が多いのは理解してましたが、北村匠海さん側の話がほぼなく、
終わり方も突然エンディングでびっくりしました。
重要なのは犯人ではなくお店側の話なので
映画としては良いとは思うのですが
一人一人の人間性をもっとしっかり分かりたかったので
私が思ってた映画ではなかった印象です。
高校生役の女の子の演技力が高くて
生きてくださいのシーンは涙が出ましたが
あと1時間くらい細かい内容と続きが見たくなる映画でした。
映画自体の流れや内容は中盤までもりだくさんで高めの評価でしたが、終わり方で満足度が低くなる気持ちで見終わった印象でした。
俳優さんたちが豪華で演技派なのもあり入り込めましたが、主役の方の演技の仕方があまり入り込めず、んーーと言う感じもありました。
この映画を見るまで代行差入の仕事があるのを知らなかったのですが、希望もあれば絶望感もある、難しいけど立派な仕事だなと感じました。
いやいや、断れて話
難しい稼業ですね。
全ての依頼を受ける必要はないだろうし
主人公は暴行で4年服役した前科を持ち
必死に家族を、人生を巻き返そうと
その姿には誠実さも感じましたが
身の丈に合っていません。
最後は希望を持てるラストでしたが
どこかで彼はまた闇に落ちるような
家族も過酷な風評被害を受けるような
気配を感じました。
丸山隆平良いです。
私事ですが…。
刑務所への差入稼業
深く考えさせられる映画
やりたい仕事、やりたくない仕事。
誰かがやらなければならない仕事、別に無くても良い仕事。
この映画では別に無くても問題は無いけど、あると便利、誰かの支えになれるかもしれない仕事。
刑務所への差し入れ屋さんを中心に物語が進んでいきます。
被害者側からして、何故加害者に差し入れをするんだ!と思う人も居るかもしれない。
無関係の人でも加害者を罵倒する人も居るかもしれない。
そんなやり場のない怒りが、何の罪もない(ネタバレすると無くは無いけど…)差入代行屋さんに向きます。
その気持も分からなくは無いけれど…今のネット社会で匿名で誹謗中傷するのと似たところがありますね。
色々考えさせられましたが、それを考えたところで自分も無関係なのでただの偽善者なのかな〜と思いました。
追伸、20歳まで立派育てても、それで親は終わりでないです。死ぬまで子は子です
あまりハマらず、
犯人の母親、根岸季衣の狂気
親子の話
刑務所に差し入れるものには制約がある。また時間や居住地域の関係で、面会に行けない人がおり、その為の差し入れ代行サービス。差し入れはもちろん、伝言や手紙を読んだりもする。そんな差し入れ屋を中心に起こる親子の話。
主人公の奥さん金子美和子(真木よう子)、弁護士の久保木(甲本雅裕)、子どもが殺される徳山詩織(村川絵梨)、犯罪者の母小島こず江(根岸季衣)、主人公の母親金子容子(名取裕子)は良かった。ただ主人公の金子真司(丸山隆平)が力不足。
答えを出せる映画ではないが、犯罪者の小島親子の問題は尻切れ蜻蛉だと思った。
それと母親にとどめを刺した二ノ宮佐知(川口真奈)を見逃すのは、佐知を一生苦しめることにならないかと思った。
殺害された子どものお葬式で、差し入れ屋の奥さんに対して、そういう職業の人は来るなとか、その子どもがいじめられるというのは、ちょっと飛躍してないかと思った。
全255件中、1~20件目を表示