ブリンク・トゥワイスのレビュー・感想・評価

全5件を表示

2.5文明社会への強烈な風刺

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

観ていてあまり気持ちの良くない場面も出てくるし、何となく眺めているだけでは正直言って何だかよく分からないキモい作品に見えるかもしれない。しかし、この島で起きている出来事というのは一歩引いてみれば、アメリカ等の文明社会の実際の姿への強烈な風刺なのではないかと思える。

その姿とは、すなわち、表面上は取り繕って明るく素晴らしいように見えたとしても、結局、いつまで経っても偏見と差別が根深く蔓延り続ける社会のことだ。本作で糾弾しているのはミソジニーが中心だが、先進国の人々が途上国の人々に対して抱く侮蔑的な見方やその裏返しとして抱く恐怖心なども含まれる。しかし、その「文明人」たちのおかしさを気づかせてくれるのは、作中では「蛇の毒」に象徴される、彼らが見下している人々の知恵だったりする。

不祥事後に強いられた謝罪会見に関してスレイターが述べる「忘れることは許すことよりも良い(Forgetting is better than forgiveness.)」というセリフは日本の政治家たちも同じことを考えているのではないだろうか。要するに、許されなくても皆んなが忘れてくれれば無かったことになる、ということだ。新興宗教の政治関与の問題も裏金問題も「喉元過ぎれば何とやら」であくまで追求しようとすると、アルバイト投稿者を使ってでも「いつまでそんな話をしているんだ」「もう飽きた」等々と大量に書き込むことでそれ以上話題にさせない、というのも常套手段だ。

社会に蔓延る問題については、為政者の思い通りに黙らされるのではなく、常に声を上げ続けることがいかに大切か、ということだろう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Tofu

2.518+ の作品であるとしっかり認識して見るべし

2025年2月28日
iPhoneアプリから投稿

全世界劇場公開有り 日本ではAmazon Prime Vedeoで配信 日本語吹替有り

大富豪のイベントスタッフの主人公フリーダと親友のジェスは、イベント参加者として潜り込む。イベント終了後二人は、何故か大富豪個人所有の孤島に招待される。大豪邸と大プールが有り、連日カクテルパーティや大麻パーティの楽しい日々があった。
しかし何かが変。

だんだん謎が分かってくるとはいえ、展開が遅く退屈。
しかも見ている私には、遅くて退屈とは別の理由により、だんだんストレスが溜まっていく。
😰

この映画は全米公開時4位ながらランキングされている。Rotten Tomates は批評家 観客とも70%を超えている。
しかし映画の冒頭では警告文が出る。日本語字幕では「一部刺激的な内容が〜」と書かれる(始まって直ぐなので出にくい場合がある)が、性的暴力である。

………………
日本語吹替キャスト
主人公 フリーダ:武田華、大富豪 スレイター:木内秀信、スレイターの部下 ヴィック:多田野曜平、番組スター サラ:清水はる香、親友 ジェス:坂本悠里、
トム:新田英人、コディ:花輪英司、ヘザー:山口立花子、カミラ:熊谷海麗、ルーカス:宮瀬尚也、ステイシー:片貝薫、スタン:石黒史剛

コメントする (0件)
共感した! 0件)
imaxmax

2.5アリ・アスターが監督してたら・・・

2025年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

謎のバカンスに行ったはいいものの女性が騙されているという物語。
不思議な感じのする作り方はいいのですが
脚本が悪いのか監督の力量がないのか
最後まで入り込めませんでした。
ゾーイ・クラヴィッツの監督デビュー作らしいけど
こんなややこしいのにしなくてもっと単純なほうが良かったかも。
アリ・アスターが監督してたらもっといい作品になってそう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
tom

3.5ジーナ・デイビスだ!

2025年2月6日
iPhoneアプリから投稿

問題はシナリオだ。

初監督?とは思えない程の巧みな演出と緻密な編集が冴える。

オープニングからその手腕は際立ち、
テンポの良さと緩急の効いたカット、
特にパーティに侵入するまでのスリリングな演出は見事で、

視覚的にも緊張感を保ちながら、
緻密な演出とカメラワークで魅了される。

その後も、
勢いで見せる、焦らし、
意図的にテンポを変えることで観客に余韻を与え、
そして再び引き込んでいく自由自在な演出と撮影、編集が特徴的だ。

映画全体を通して、一つ一つの場面が巧妙に配置されており、
その引き締まった作りに圧倒される。

監督自身の優れた技術に加えて、
かなりの凄腕スタッフたちが支えていることが感じ取れる。

どこを切り取っても技術的に非常に高いレベルで作り込まれており、
そのために無駄なシーンが少なく、どの瞬間も意味がある。

問題は、シナリオだ。

カメラや編集は素晴らしいが、
シナリオ的には退屈だと感じる人もいるかもしれない。

少しずつ異変が感じられ、
何も大きな事件が起きるわけではない、
それこそが本作のキーなのだが。

その〈何も起こらないようで起きている〉
ここで評価が分かれるのは間違いないだろう。

一方、
豪華なキャスト陣もこの映画の魅力を倍増させている。

何も起こらないようで起きている、事を、
チャニング・テイタム、クリスチャン・スレーター、
ハーレイ・オスメント、カイル・マクラクラン、
そしてなんと、
ジーナ・デイビスが総動員で〈起こさない〉

〈起きている〉を高い技術で魅せる。

それぞれの役者が絶妙にキャラクターを状況を、
ハイ&ローの気分を演じ分け、
映画全体のユニークな怖さに加担している。

シナリオが淡々と進行する中での演出の妙、
そしてキャスト陣の力強い演技が相まって、
強い印象を残す映画となっている。

ラストまで離脱するかしないか、

観終わっても離脱するかしないかは、

観客も、もはや本作の登場人物のひとりだ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
蛇足軒妖瀬布

2.0タイトルなし

2025年3月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

「ミッドサマー」のような。
う~ん。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
hato