「共感と同情」サンセット・サンライズ ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
共感と同情
菅田将暉が、震災にあった人々にいう言葉が熱い。
震災なんかどうでもいいんだ。三陸が好きで、魚が好きで、ただそれだけ。それのどこが悪い。
この開き直りが、クドカンの真骨頂。
心の底から発せられた嘘偽りのない言葉。
地元の若者たちのなけなしのプライドが、心の接点で響きあう。
ここでしかないもの。ここでしか味わえないもの。ここでしかなしえないもの。
同情しているうちは芽生えない共感。
「あまちゃん」に通じる三陸の熱量。
共感と同情の違いをしっかりと見据えたクドカンの脚本が光る。
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