サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
全318件中、1~20件目を表示
誰にでも平等に、どんな時にも「日は沈み、また昇る」のです。だから、絶望しないで。
大好きな菅田将暉くん主演とあり、もちろん映画館で公開初日に鑑賞しました。
ところが、気持ちをあたため過ぎてレビューを放置、今に至る…😅
Netflixで配信開始とともに再鑑賞いたしましたので、あらためてここにレビューいたします🫡
本作品は、
「正欲」「あゝ、荒野」の岸善幸監督が脚本家・宮藤官九郎さんとタッグを組み、小説家・楡周平さんの同名小説を映画化したヒューマンコメディです。菅田くんが主演を務め、都会から宮城県南三陸に移住したサラリーマンが住民たちと織りなす交流を、コロナ禍や地方の過疎化、震災などの社会問題を盛り込みながらユーモアたっぷりに描いています。
さて、
率直に感想を🤫
まず、
三陸のご飯うまそう過ぎます😋
孤独のグルメより美味しそうだった😊途中グルメ映画なんじゃないかと勘違いしそうなくらい🤭菅田くんの「もてなしハラスメントですわ」という言葉にツボるとともに、この撮影で7キロ太ったというのも納得です。
そして、さすがのクドカン!
どんな時にもユーモアたっぷり忘れません😆震災やコロナ禍のお話とあって、とかく重くなりがちなストーリーも、得意のユーモアセンスで暗いだけのお話にはしません。特に傷ついたマドンナ百香(井上真央ちゃん)を「守る・見張る・祈る」居酒屋四人衆のシーンがいいですね!特にマスターの竹山ピストルさん、本業は歌手ですが、この方本当に味のある演技をされます。他の演技もぜひ観てみたい!また東北弁の少しガラの悪い役は三宅健くんにピッタリ!見どころです。
やっぱり沁みる菅田くんの演技
菅田将暉くん演じる主人公の眼差しは、どこまでも無防備で、ナチュラル🌟それでいてどこか痛みを知っているようでもありました。
「人は、誰かの失った心に、
もう一度光を灯すことはできるのか?」
そんな問いがこの映画の中に静かに流れていたように思います。この作品には、派手な展開も、劇的な台詞もないのですが、逆にそれがとても心地いいと感じました。
凝り固まった心や、癒えきらない痛みを和らげてくれるのは、実は一番近くにいる誰かじゃなくて、
無防備で、純粋で、何の見返りも求めない“誰かのまっすぐな想い”なのかもしれない。
この映画は、そんな“まっすぐな想い”でできている。
最後にもう一度、この言葉を
誰にでも平等に、どんな時にも
「日は沈み、また昇る」のです。
だからどうか、絶望しないで。
そう傍でそっと優しく
ささやいているような映画でした。
鑑賞後は美味しい魚が食べたくなる
自分が都会か地方かのどちら側の人間かで、作品の響き方が異なってくる作品だと思う。
クドカンは今までいろんな角度で、震災やコロナを描き続けているけれど、一貫してあの日々は何だったのか、あの経験を経て我々はなにを学び、何を失い、何を活かしていくのかを届けてくれる方だなと思う。
今回もまた違った角度でメッセージを届けてくれたが、個人的には同じクドカン作品で、震災後を描いているドラマ『季節のない街』が素晴らしすぎて、そちらの方が刺さった。
クドカンらしいコメディ要素は面白かったし、シリアスなシーンでも、シリアスに全振りせず優しくあったかく笑いに変えるところは、クドカン脚本で好きなところなので良かった。
しかし話のテンポが微妙に悪く感じる。140分も必要だっただろうかという疑問。140分もあったのに恋愛展開がいきなり過ぎて置いてけぼりに感じた。最後も蛇足感が拭えず……ちょっと不完全燃焼。
ストーリー構成は疑問が残るものの、愛嬌のある素朴な西尾役を菅田将暉が好演していたし、久しぶりの井上真央は時が止まっているのかというほど可愛いままで、田舎のヒロイン役にピッタリだった。総じて演者たちは良かった!
コロナと、芋煮でも話題にしないやつ
菅田将暉の生き生きとした表情のポスターやチラシが印象的な本作。釣り好きのサラリーマンが、コロナ禍のリモートワークをきっかけに、田舎に移住する…という、一見シンプルでのどかな筋書だ。けれども実は、アンタッチャブルな二大要素に斬り込む、なかなかの意欲作だった。
冒頭、いきなり無神経な発言をする観光客が登場する。震災、そしてコロナ。もう忘れたい、なかったことにしたい、見ないふりで済ませたい…ことがらを、畳み掛けるような笑いの連続で巧みに引き寄せ、観る者の記憶を手繰っていく。
いきなり東京からやってきた西尾(菅田将暉)に、消毒液を振りかざす桃香(井上真央)。ドタバタっぷりに苦笑しながらも、確かに当時は、至極まじめに、そんなことをしていたなと思った。地元からの罹患第一号になりたくない!という信念を持ち、ごく当然に手作りマスク(守る会の面々は、たぶん大漁旗のリメイク)を身に付け、間隔を空けて席につき、「家族ゲーム」式に並んで会食する。真剣なのに、ちょっと間が抜けている。ばかなことやってたなあ、という気がするけれど、今もなおコロナはあるし、インフルエンザも大流行だ。とはいえ、今やコロナは得体の知れない恐怖ではなくなった。煩わしいけれど、まあ何とか付き合っていける。そんな日常に潜む諸々の一つ、になりつつある。
一方、震災は手ごわい。被災体験の有無、被害の大きさ(何を失ったか)で、独断と偏見満載のランクに振り分けられ、近しい者同士でさえも話題にしない。「芋煮でも話さないやつ」という扱いだ。口にしないのは、「どうせ他人にはわからない」というあきらめだけでなく「どう伝えればいいのか分からない、そもそも、分かってもらう必要があるのかさえ分からない」というためらいではないか。忘れたい、忘れられてしまえばいい、というような。コロナよりずっと前に起き、その後も各地で天災は起きているににもかかわらず、いまだに上手い付き合い方が見つからない。多くを語らず日々を重ねる、百香の父(中村雅俊)や茂子さん(白川和子)の佇まいが印象的だった。
西尾は、アクロバティックな宣言で壁を越えようとしたかに見える。けれども、彼が取ったほんとうの選択は、思いのほか繊細で誠実だった。原作は2022年発表。それから3年経過した今だからこそ、映画だからこそ、の結末を、様々な人に、ぜひ味わってほしい。
ナチュラルで芯のある人生ドラマ
クドカン脚本はいつだって舞台となる街の過去と現在が、肩肘張らないユニークなタッチで浮かび上がってくる。そこで個性豊かな登場人物らが愉快なハーモニーを成しながら、現在進行形で未来へ向かう展望を形作っていくわけだが、今作はとりわけ地方における空家や移住といった社会問題を切り口に、前景にはコロナ禍の記憶を、後景には震災が人々にもたらしたものを丁寧に据えている点が特徴的だ。そして時間軸の経過に伴い、巧妙な人物配置やセリフの構成なども相まって、後景に刻まれた思いや記憶へ少しずつ焦点が絞られていく。それはきっと作り手としての「忘れない」という気持ちの現れでもあり、この想いは後半、古い家をリノベーションして受け継いでいこうとする過程でも大切に反映されているように思えてならない。ユーモアを忘れない会話の楽しさ、人と人の絆、そして何より菅田、井上の好演が、ナチュラルで芯のある人生ドラマを真摯に輝かせている。
「地域活性化映画」としての新境地を切り開く?
多分にジョークとしての意味合いもあるのだとは思いますけれども。
世界一短い会話として、「どさ?」「ゆさ。」という小噺があったと思います。
これは「どこに行くのさ?」「湯(温泉、銭湯)に行くのさ。」を約(つづ)めた会話ということなのですけれども。
つまり、方言には方言としての味わいもあり、そういうことも含めて、その地方の風土・習慣というものがなべて、その土地その土地のローカル・カラーなのだと思います。
突然に社会に襲いかかってきたコロナ禍を背景に利活用が一気呵成に進んだ「オンライン」と「リモートワーク」。
その別の一面としては、「地方に住まうこと」が、にわかに脚光を浴びたということでしょうか。
「多極分散型の社会を作れ」というのは、昔から国土交通省が繰り返しているお題目でもありますけれども。
今回のコロナ禍をきっかけとしたリモートワークの進展を契機に、今までは注目されてはいても、なかなか実現することのなかった「地方で働き、地方で暮らす」という現実味を帯びてきたようにも、評論子には思われます。
そういう世情を、慣れない田舎暮らしに戸惑い、悪戦苦闘する西尾の姿をコミカルに描いた一本として、いわば「地域活性化映画」の新境地を切り開いたものと、本作は評するのが適切と、評論子は思います。
地域活性化の手法が、かつての「定住人口」の増加策から、「交流人口」の拡大へとシフトしつつある昨今の世情にもマッチする作品ともいえそうです。
本作の公開を期に、暮らしの中に地方との交流に関心を持つ人が増えてくれれば、「移住エンタテインメント」という本作のキャッチフレーズも、生きてくるのではないでしょうか。
すなわち、「サンライズ、サンセット」ではなく、「サンセット、サンライズ」となっている―つまり、陽が当たらなかったところ(サンセット)に、新たに陽が当たるようになった(サンライズ)ということが、本作の邦題の言わんとするところだったのではないかと、評論子は、受け取りました。
そういう受け止めでは、「少し皮肉的にコロナ禍のドタバタをちょこっと描く」という、レビュアーromiさんのレビューは、「言い得て妙」と、評論子も思います。
決して「魂をうち震わせるような感動巨編」というわけではありませんが…。
芹洋子さんのヒット曲「おもいでのアルバム」が効果的に使われているなどの点からも、そこそこの良作には仕上がっていたということに、評論子としては、評しておきたいとも思います。
料理好き、釣り好きは東北へ行こう
コロナ禍、空き家問題、震災、田舎と都会の格差、などいろいろな問題を扱った映画。
コロナ禍は、今の状況と違いすぎて若干の温度差はあった。
田舎の煩わしさをマイナスにとらえない、ポジティブな西尾という男を菅田将暉が軽やかに演じていた。
私は東京から遠く離れているためか、東京もんが…的な僻み根性はあまりないが、東北の人は、東京に対して敵対心がひどいのかな。
東北の人に会ったら、挨拶代わりに「震災の時は大変でしたね。」と話すもんなのかな。
井上真央が未亡人には見えなかったが、夫と二人の子供を津波で亡くし、義父と暮らしているなんて、田舎の人でなくても、色眼鏡で見てしまいそうなのに、西尾は変に気遣ったりしないのが良い。
余談だが、クドカンが脚本とあって、途中で熊が登場する場面は一気に興醒めしてしまった。
行ってみたい
とびだせ!つり仲間
ハードルを下げてみること
家やビルなど、リノベーションをしたらまだまだ使える建物を取り壊して新築することをずっともったいないと思っていました。でも、建築費も人件費もどんどん上がっているので、これからは建て替えよりリノベーションが増えますね。そもそも今までの新築至上主義がおかしかっただけなんだよなあ。
もし、リノベーションされた地方の空き家(家具家電付き)があれば是非住んでみたいです。それにラストの夫婦でもなく親子でもない関係もいいよな〜。まずは諸々のハードルを下げれば、もっと簡単に移住も人間関係構築もできるのでは?と思いました。
【釣りバカによる「あまちゃん2」】
宮藤官九郎脚本が、震災後の三陸を丁寧にすくい取った“朝ドラ風”の一本。物語は本当に朝ドラのようにスローテンポで、二転三転しながら静かに進む。予告編が本質をあまり伝えていないせいで、序盤は「何の話?」と戸惑うが、やがて輪郭が見えてくる。
冒頭はクドカン節のコメディ調でとても楽しい。だが「あまちゃん」と同様、少しずつ三陸を襲った津波の記憶が滲み出し、後半では目に見える爪痕だけでなく、生き残った人々の心の傷が浮かび上がる。東日本大震災、津波、そして消えない痛み——わかったつもりで何もわかっていなかったことを突きつけられる。これは“語られるメッセージ”ではなく、彼らの生き様そのものが胸をえぐるのだ。コロナ禍の描写も、今見ると可笑しみがあるが、当時の正しさと迷いを誠実に留めている。
海の描写は圧巻。多くを奪った海が、同時に美と恵みを与え続ける場所であることが、豊かな海の幸と人々の慎ましい暮らしから伝わる。沈み、また昇る陽のリズムの中で、菅田将暉と井上真央の演技は三陸の自然に呼応するように瑞々しく輝いていた。
……それでもやっぱり、予告は失敗だったと思うけど(笑)
東北組がすごくいい。東京組がお遊戯会
日はまた沈み、また昇る
面白かった。さすがクドカン。もちろんその前にまず原作があり、何より監督の手腕があってこそだが、田舎と都会のギャップあるあるなどで笑わせてくれる一方で、コロナ、空き家問題、震災といったシリアスな事象も大上段に構えすぎずに軽やかに、といってもそれなりの重みは持って描き出していくところは『あまちゃん』なんかにもちょっと似てる。そして序盤から出てくるコロナ禍あるあるを見て、あー、あったあったと思ってしまい、たった5年前のことを自分が忘れかけていたことに気づき、人というのはなんて忘れやすいものなんだということを笑いの中で思い知らされる。
その一方で、劇中に出てくる数々の魚料理の美味そうなこと。クドカン自身はあまり食に興味のない人だったらしいが、酒と肴映画としても大変秀逸なものになっている。宮城県気仙沼市ロケで作られた映画とのことで、菅田将暉も7kgも太ったそうだ。田舎にも都会にも偏らず、それぞれの良いところ悪いところをバランス良く描いているのもいい。
その菅田将暉も飄々とした純朴で無邪気な34歳の都会出身サラリーマンを好演。ヒロイン役の井上真央も子役出身だけあって本当に芝居がしっかりした演技派っぷりで、心の奥に傷を抱えた36歳女性を魅力的に演じていた。その他にも、中村雅俊、三宅健、池脇千鶴、竹原ピストル、小日向文世、白川和子、ビートきよし、松尾貴史などの脇を固める面々がことごとくハマり役で芸達者ぶりを見せてくれる。そういえば中村雅俊も宮城出身だ。それにしても池脇さん、すっかり太ったオバチャンになったなあ。まあ『マイスモールランド』(2022年)の時点ですでにちょっとそうだったんだが。
心が温まる!
東日本震災とコロナという未曾有の災害をモチーフにして、「今」を切り取った秀作でした。登場人物のキャラ設定や台詞に宮藤官九郎脚本らしさが感じられ、ホロリとしたり、笑ったり、とっても忙しかったです。「モモちゃんの幸せを祈る会」代表を務めるケンを演じた竹原ピストルのハマリぶりも圧巻でしたが(笑)、やはり主人公・西尾晋作を演じた菅田将暉がいいですねえ。「ただ釣りが好きなだけ」という言葉に嘘がない!でも、関野百香(井上真央)がマスクを外した瞬間に見せるよこしまな気持ち(?)もホントという、人間のもつ多様な面を矛盾も含めて体現し、自然に共感してしまいました。震災やコロナを真正面から描くと深刻な演出にならざるを得ないところを、茶化すことなくしっかり向き合いつつもコミカルに描くという絶妙なバランス感覚は見事というほかなく、とっても素敵な物語でした。ラストシーンは、菅田将暉だからこその素朴な人間性が溢れていて、とっても幸せな気持ちにさせてもらいました!
さんすぅえっと~、さんらいずぅ~
全318件中、1~20件目を表示















