劇場公開日 2025年1月17日

サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価

全257件中、1~20件目を表示

3.5鑑賞後は美味しい魚が食べたくなる

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

自分が都会か地方かのどちら側の人間かで、作品の響き方が異なってくる作品だと思う。

クドカンは今までいろんな角度で、震災やコロナを描き続けているけれど、一貫してあの日々は何だったのか、あの経験を経て我々はなにを学び、何を失い、何を活かしていくのかを届けてくれる方だなと思う。

今回もまた違った角度でメッセージを届けてくれたが、個人的には同じクドカン作品で、震災後を描いているドラマ『季節のない街』が素晴らしすぎて、そちらの方が刺さった。

クドカンらしいコメディ要素は面白かったし、シリアスなシーンでも、シリアスに全振りせず優しくあったかく笑いに変えるところは、クドカン脚本で好きなところなので良かった。
しかし話のテンポが微妙に悪く感じる。140分も必要だっただろうかという疑問。140分もあったのに恋愛展開がいきなり過ぎて置いてけぼりに感じた。最後も蛇足感が拭えず……ちょっと不完全燃焼。

ストーリー構成は疑問が残るものの、愛嬌のある素朴な西尾役を菅田将暉が好演していたし、久しぶりの井上真央は時が止まっているのかというほど可愛いままで、田舎のヒロイン役にピッタリだった。総じて演者たちは良かった!

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AZU

3.5コロナと、芋煮でも話題にしないやつ

2025年1月19日
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 菅田将暉の生き生きとした表情のポスターやチラシが印象的な本作。釣り好きのサラリーマンが、コロナ禍のリモートワークをきっかけに、田舎に移住する…という、一見シンプルでのどかな筋書だ。けれども実は、アンタッチャブルな二大要素に斬り込む、なかなかの意欲作だった。
 冒頭、いきなり無神経な発言をする観光客が登場する。震災、そしてコロナ。もう忘れたい、なかったことにしたい、見ないふりで済ませたい…ことがらを、畳み掛けるような笑いの連続で巧みに引き寄せ、観る者の記憶を手繰っていく。
 いきなり東京からやってきた西尾(菅田将暉)に、消毒液を振りかざす桃香(井上真央)。ドタバタっぷりに苦笑しながらも、確かに当時は、至極まじめに、そんなことをしていたなと思った。地元からの罹患第一号になりたくない!という信念を持ち、ごく当然に手作りマスク(守る会の面々は、たぶん大漁旗のリメイク)を身に付け、間隔を空けて席につき、「家族ゲーム」式に並んで会食する。真剣なのに、ちょっと間が抜けている。ばかなことやってたなあ、という気がするけれど、今もなおコロナはあるし、インフルエンザも大流行だ。とはいえ、今やコロナは得体の知れない恐怖ではなくなった。煩わしいけれど、まあ何とか付き合っていける。そんな日常に潜む諸々の一つ、になりつつある。
 一方、震災は手ごわい。被災体験の有無、被害の大きさ(何を失ったか)で、独断と偏見満載のランクに振り分けられ、近しい者同士でさえも話題にしない。「芋煮でも話さないやつ」という扱いだ。口にしないのは、「どうせ他人にはわからない」というあきらめだけでなく「どう伝えればいいのか分からない、そもそも、分かってもらう必要があるのかさえ分からない」というためらいではないか。忘れたい、忘れられてしまえばいい、というような。コロナよりずっと前に起き、その後も各地で天災は起きているににもかかわらず、いまだに上手い付き合い方が見つからない。多くを語らず日々を重ねる、百香の父(中村雅俊)や茂子さん(白川和子)の佇まいが印象的だった。
 西尾は、アクロバティックな宣言で壁を越えようとしたかに見える。けれども、彼が取ったほんとうの選択は、思いのほか繊細で誠実だった。原作は2022年発表。それから3年経過した今だからこそ、映画だからこそ、の結末を、様々な人に、ぜひ味わってほしい。

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cma

4.0ナチュラルで芯のある人生ドラマ

2025年1月30日
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鑑賞方法:試写会

クドカン脚本はいつだって舞台となる街の過去と現在が、肩肘張らないユニークなタッチで浮かび上がってくる。そこで個性豊かな登場人物らが愉快なハーモニーを成しながら、現在進行形で未来へ向かう展望を形作っていくわけだが、今作はとりわけ地方における空家や移住といった社会問題を切り口に、前景にはコロナ禍の記憶を、後景には震災が人々にもたらしたものを丁寧に据えている点が特徴的だ。そして時間軸の経過に伴い、巧妙な人物配置やセリフの構成なども相まって、後景に刻まれた思いや記憶へ少しずつ焦点が絞られていく。それはきっと作り手としての「忘れない」という気持ちの現れでもあり、この想いは後半、古い家をリノベーションして受け継いでいこうとする過程でも大切に反映されているように思えてならない。ユーモアを忘れない会話の楽しさ、人と人の絆、そして何より菅田、井上の好演が、ナチュラルで芯のある人生ドラマを真摯に輝かせている。

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牛津厚信

4.0満腹でも食べたくなる映画

2025年2月21日
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jo

4.0グルメ映画と言ってもいいかも!

2025年2月17日
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鑑賞方法:映画館

笑いあり!涙あり!そしてとにかくお腹空く!

139分だったけど体感短かった。
クドカン脚本の見せる技だな。
ヒロインの井上真央キャスティングは絶妙💜

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らまんば

4.0等身大

2025年2月16日
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鑑賞方法:映画館

 映画館にて鑑賞しました。

 自分としては菅田将暉さん演じる西尾さんの素直さに救われた映画でした。単純に釣りが好きだったり、しがらみ(?)に関係なく美味しいものを食べて満面の笑みで「美味しい」という姿勢や、いわゆるコミュニケーション能力の高さを発揮する姿は、なんというか一服の清涼剤にも感じました。

 作品に出てくる各登場人物は、個性は多少強調されていますが、かなり等身大なのではないかと思います。とても大きなことが起こるわけではないのですが、作品内では直接には描かれていない東日本大震災やコロナを通じて「都会」と「田舎」のそれぞれが描かれています。
 それぞれの人物や心情にクローズアップしすぎていないからこそ、他者からギリギリ感じられる「等身大」が描かれているようにも感じ、人によっては同族嫌悪的に人物を嫌になってしまう部分や、シーンごとの空気感が辛いと感じる方もいるんじゃないかな、と思いました。(自分でも書いていても、文章で説明することが難しいですね。。。)
 都会・田舎、それぞれに良いところもあれば悪いところもあるよ、と言ってしまえばそれまでなのですが。
 言葉にするのが難しいのですが、もっと素直に生きていけたらな、、、と自分の人生のことをなぜか思ってしまいました。

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kame-pukupuku

5.0わが国が縮みゆく中で

2025年2月16日
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コロナ初期の2020年、南三陸のとある港町で貸し出された空家に、東京の釣り好きの若者が、リモート制度をフル活用してウキウキとやってくる

そしてギクシャクと始まる地元の皆との交流がやがて、その一人一人に、震災を含めた人生の総括を期せずして強烈に迫る

「東京」と「地方」は定義の話で「都会」と「田舎」は程度の話、作品の中でもあえてごちゃまぜなので、観る側もこれまでの暮らしにより、それぞれに気になるとこや感じることがバラつくと思うし、国自体が縮んでいく中、われわれはそれを皆ですり合わせていかなきゃなんない

軽妙に重大、さすがのクドカン脚本
素晴らしい映画だったなー、封切りからはだいぶ経ってたけどなんとか劇場で観れてよかった

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sysr

4.0井上真央を見直しました

2025年2月14日
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ここのところ、精彩ないなと思っていたら、この役はよかったです。
結構興奮した状態で話しながらも、スピーディーにきっちり魚をさばいて料理を仕上げたり。堅実でしっかりものの地元のマドンナを演じている。
一応主役は菅田将暉なのだが、地に足のついた媚びない美しさのある彼女の印象が強かったです。

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みる子

5.0たまに見ればいいんだよ

2025年2月12日
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くり

5.0いい匂いを求めて⋯

2025年2月12日
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泣ける

笑える

幸せ

都会に染まると匂いに鈍感になったりいろいろ混ざりすぎておかしくなりそうになるのよ。
田舎はいい匂いが満載!でもそんな甘い話は何かあるもの。ドロドロでグダグダにギスギスしたとこも多く見え聞こえするもんさ。
でも実際にしっかりとぶつかり合えてこそ判る事も沢山ある。
コロナも上手い具合に絡んでいるので、本当に大切なことがさらに見えるようになってきました。
リモートやらお試し移住やら昔よりかなりハードルが下がっているので、ぶつかるのを恐れずにいい匂いを求めてみるのもいいのでは?
都会にいてもぶつかり合うのは変わらんでよ。

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すけちゃん

3.5難しい題材を見事に着地させた秀作だったとは‥気になっている人は是非‥

2025年2月12日
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komagire23

4.5あたたかい気持ちになる

2025年2月11日
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泣ける

笑える

楽しい

日曜日の午前中、たくさん宣伝してたので、暇だったので鑑賞へ。

震災があり、コロナも経ての、過疎が進む海沿いの小さな町で、空き家問題とか、年配の方の考え方を変えるのは大変だとか、なんとなく近所の人の安否を把握しあうとか、あるあるだよなぁと興味深く観ました。

中村雅俊、さすが地元出身で言葉も漁師さんの雰囲気も違和感なくて素敵。みなさんもしっかり宮城弁お上手でした。

たくさん笑って、そして泣いてきました。
とてもいい時間過ごせました。

※ももちゃんの、高速アジのなめろう作り、凄かったです。

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juncocco

4.5原作は読まず、他の映画の予告で気になり鑑賞 移住にコロナに色んな社...

2025年2月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

原作は読まず、他の映画の予告で気になり鑑賞
移住にコロナに色んな社会的問題に焦点をあてつつ、お笑いや温かい家族愛など
ずっと集中出来る映画、さすがクドカンさん
はじめ池脇千鶴さんに気付かず…他のキャストもよかったぁ〜
観たのは遅めでしたが、周りにはオススメしたい映画です

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ぐずみんパパ

5.0こちらの評価が良かったので観に行きました

2025年2月10日
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泣ける

笑える

楽しい

見に行って良かったです!
笑いあり涙あり、だけど、しっかり震災と、コロナ禍の悲しみと、前向きな気持ちを伝えてくれる映画でした。

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ニャン

4.0良い映画だなー

2025年2月9日
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良い映画でした。都会と田舎、被災地と被災地の外。対比される世界を、ナチュラルに生きる西尾が魅力的でした。
ただ、ラブストーリーはちょっと無理あったんじゃないかな。百香のことを西尾が好きになる過程は良く分からず。
役柄もあったのだろうが、井上真央さん、もう少し魅力的に描いて欲しかった。

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あいわた

4.0クドカン

2025年2月6日
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泣ける

ハズレ無し、クドカンストーリー。感度します、井上真央がいいです。

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kuma

5.0菅田将暉演じる西尾くんが好人物(*^^*)

2025年2月6日
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主人公が魅力的でした!釣りが好き、○○が好き、○○が好き、と自分にとって大切なことがわかってて優先できる人、だから人にとっても大切なことがわかるのかなあ、シンプルに。
それが伝わるからか、自然と人に受け入れられている感じが、心地よかったです
登場人物の口から出る言葉や掛け合い、テンポの良いやりとり、さすがのセンスで(おもしろーい!)と心の中で叫んでいました(笑)画面の面白さもさすが!
中村雅俊演じるあきおさんのことばも、うんちくとは違う、人生の経験と長さからにじんだような浸透力で、安心感に満たされるように感じました
いい映画観たなーという余韻でした!
そうそう、竹原ピストルさんがいい味出してたで賞b

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mimka

4.0ただ見ていればいい

2025年2月6日
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難しい

幸せ

レビュー評価がよかったので鑑賞
クドカンと菅田将暉コンビよかった
昔の井上真央は苦手でしたが、すごくいい女になってた
震災のこととか、コロナ禍の過ごし方とか思い出しますね
出てくる魚料理がどれも美味そうで
今日の晩飯は魚の煮付けが食べたくなってしまった
ユーモアたっぷりのクドカンの脚本のほか
芋煮会では…やばい泣いてしまった
田舎VS都会の構図はいつの時代も変わらずかな
過去や環境も大事だけど
前を向いて歩いていかないとですね
まだ観ていない方オススメです

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かちかち

4.0原作とはひと味違う味わい

2025年2月6日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

宮藤さんの味付けでより一層味わい深い作品になったように思います。街の復興も人の心も一朝一夕では変わらないもの。長い時をかけてじっくりと熟成するように馴染んでいくしかない。そのために人はその場その時で知恵を絞りながら暮らしていけばいいのでは…そんなふうに感じました。

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saitall

4.0コロナ禍の日々を振り返った

2025年2月6日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

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ももえもん