サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
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誰にでも平等に、どんな時にも「日は沈み、また昇る」のです。だから、絶望しないで。
大好きな菅田将暉くん主演とあり、もちろん映画館で公開初日に鑑賞しました。
ところが、気持ちをあたため過ぎてレビューを放置、今に至る…😅
Netflixで配信開始とともに再鑑賞いたしましたので、あらためてここにレビューいたします🫡
本作品は、
「正欲」「あゝ、荒野」の岸善幸監督が脚本家・宮藤官九郎さんとタッグを組み、小説家・楡周平さんの同名小説を映画化したヒューマンコメディです。菅田くんが主演を務め、都会から宮城県南三陸に移住したサラリーマンが住民たちと織りなす交流を、コロナ禍や地方の過疎化、震災などの社会問題を盛り込みながらユーモアたっぷりに描いています。
さて、
率直に感想を🤫
まず、
三陸のご飯うまそう過ぎます😋
孤独のグルメより美味しそうだった😊途中グルメ映画なんじゃないかと勘違いしそうなくらい🤭菅田くんの「もてなしハラスメントですわ」という言葉にツボるとともに、この撮影で7キロ太ったというのも納得です。
そして、さすがのクドカン!
どんな時にもユーモアたっぷり忘れません😆震災やコロナ禍のお話とあって、とかく重くなりがちなストーリーも、得意のユーモアセンスで暗いだけのお話にはしません。特に傷ついたマドンナ百香(井上真央ちゃん)を「守る・見張る・祈る」居酒屋四人衆のシーンがいいですね!特にマスターの竹山ピストルさん、本業は歌手ですが、この方本当に味のある演技をされます。他の演技もぜひ観てみたい!また東北弁の少しガラの悪い役は三宅健くんにピッタリ!見どころです。
やっぱり沁みる菅田くんの演技
菅田将暉くん演じる主人公の眼差しは、どこまでも無防備で、ナチュラル🌟それでいてどこか痛みを知っているようでもありました。
「人は、誰かの失った心に、
もう一度光を灯すことはできるのか?」
そんな問いがこの映画の中に静かに流れていたように思います。この作品には、派手な展開も、劇的な台詞もないのですが、逆にそれがとても心地いいと感じました。
凝り固まった心や、癒えきらない痛みを和らげてくれるのは、実は一番近くにいる誰かじゃなくて、
無防備で、純粋で、何の見返りも求めない“誰かのまっすぐな想い”なのかもしれない。
この映画は、そんな“まっすぐな想い”でできている。
最後にもう一度、この言葉を
誰にでも平等に、どんな時にも
「日は沈み、また昇る」のです。
だからどうか、絶望しないで。
そう傍でそっと優しく
ささやいているような映画でした。
鑑賞後は美味しい魚が食べたくなる
自分が都会か地方かのどちら側の人間かで、作品の響き方が異なってくる作品だと思う。
クドカンは今までいろんな角度で、震災やコロナを描き続けているけれど、一貫してあの日々は何だったのか、あの経験を経て我々はなにを学び、何を失い、何を活かしていくのかを届けてくれる方だなと思う。
今回もまた違った角度でメッセージを届けてくれたが、個人的には同じクドカン作品で、震災後を描いているドラマ『季節のない街』が素晴らしすぎて、そちらの方が刺さった。
クドカンらしいコメディ要素は面白かったし、シリアスなシーンでも、シリアスに全振りせず優しくあったかく笑いに変えるところは、クドカン脚本で好きなところなので良かった。
しかし話のテンポが微妙に悪く感じる。140分も必要だっただろうかという疑問。140分もあったのに恋愛展開がいきなり過ぎて置いてけぼりに感じた。最後も蛇足感が拭えず……ちょっと不完全燃焼。
ストーリー構成は疑問が残るものの、愛嬌のある素朴な西尾役を菅田将暉が好演していたし、久しぶりの井上真央は時が止まっているのかというほど可愛いままで、田舎のヒロイン役にピッタリだった。総じて演者たちは良かった!
コロナと、芋煮でも話題にしないやつ
菅田将暉の生き生きとした表情のポスターやチラシが印象的な本作。釣り好きのサラリーマンが、コロナ禍のリモートワークをきっかけに、田舎に移住する…という、一見シンプルでのどかな筋書だ。けれども実は、アンタッチャブルな二大要素に斬り込む、なかなかの意欲作だった。
冒頭、いきなり無神経な発言をする観光客が登場する。震災、そしてコロナ。もう忘れたい、なかったことにしたい、見ないふりで済ませたい…ことがらを、畳み掛けるような笑いの連続で巧みに引き寄せ、観る者の記憶を手繰っていく。
いきなり東京からやってきた西尾(菅田将暉)に、消毒液を振りかざす桃香(井上真央)。ドタバタっぷりに苦笑しながらも、確かに当時は、至極まじめに、そんなことをしていたなと思った。地元からの罹患第一号になりたくない!という信念を持ち、ごく当然に手作りマスク(守る会の面々は、たぶん大漁旗のリメイク)を身に付け、間隔を空けて席につき、「家族ゲーム」式に並んで会食する。真剣なのに、ちょっと間が抜けている。ばかなことやってたなあ、という気がするけれど、今もなおコロナはあるし、インフルエンザも大流行だ。とはいえ、今やコロナは得体の知れない恐怖ではなくなった。煩わしいけれど、まあ何とか付き合っていける。そんな日常に潜む諸々の一つ、になりつつある。
一方、震災は手ごわい。被災体験の有無、被害の大きさ(何を失ったか)で、独断と偏見満載のランクに振り分けられ、近しい者同士でさえも話題にしない。「芋煮でも話さないやつ」という扱いだ。口にしないのは、「どうせ他人にはわからない」というあきらめだけでなく「どう伝えればいいのか分からない、そもそも、分かってもらう必要があるのかさえ分からない」というためらいではないか。忘れたい、忘れられてしまえばいい、というような。コロナよりずっと前に起き、その後も各地で天災は起きているににもかかわらず、いまだに上手い付き合い方が見つからない。多くを語らず日々を重ねる、百香の父(中村雅俊)や茂子さん(白川和子)の佇まいが印象的だった。
西尾は、アクロバティックな宣言で壁を越えようとしたかに見える。けれども、彼が取ったほんとうの選択は、思いのほか繊細で誠実だった。原作は2022年発表。それから3年経過した今だからこそ、映画だからこそ、の結末を、様々な人に、ぜひ味わってほしい。
ナチュラルで芯のある人生ドラマ
クドカン脚本はいつだって舞台となる街の過去と現在が、肩肘張らないユニークなタッチで浮かび上がってくる。そこで個性豊かな登場人物らが愉快なハーモニーを成しながら、現在進行形で未来へ向かう展望を形作っていくわけだが、今作はとりわけ地方における空家や移住といった社会問題を切り口に、前景にはコロナ禍の記憶を、後景には震災が人々にもたらしたものを丁寧に据えている点が特徴的だ。そして時間軸の経過に伴い、巧妙な人物配置やセリフの構成なども相まって、後景に刻まれた思いや記憶へ少しずつ焦点が絞られていく。それはきっと作り手としての「忘れない」という気持ちの現れでもあり、この想いは後半、古い家をリノベーションして受け継いでいこうとする過程でも大切に反映されているように思えてならない。ユーモアを忘れない会話の楽しさ、人と人の絆、そして何より菅田、井上の好演が、ナチュラルで芯のある人生ドラマを真摯に輝かせている。
【釣りバカによる「あまちゃん2」】
宮藤官九郎脚本が、震災後の三陸を丁寧にすくい取った“朝ドラ風”の一本。物語は本当に朝ドラのようにスローテンポで、二転三転しながら静かに進む。予告編が本質をあまり伝えていないせいで、序盤は「何の話?」と戸惑うが、やがて輪郭が見えてくる。
冒頭はクドカン節のコメディ調でとても楽しい。だが「あまちゃん」と同様、少しずつ三陸を襲った津波の記憶が滲み出し、後半では目に見える爪痕だけでなく、生き残った人々の心の傷が浮かび上がる。東日本大震災、津波、そして消えない痛み——わかったつもりで何もわかっていなかったことを突きつけられる。これは“語られるメッセージ”ではなく、彼らの生き様そのものが胸をえぐるのだ。コロナ禍の描写も、今見ると可笑しみがあるが、当時の正しさと迷いを誠実に留めている。
海の描写は圧巻。多くを奪った海が、同時に美と恵みを与え続ける場所であることが、豊かな海の幸と人々の慎ましい暮らしから伝わる。沈み、また昇る陽のリズムの中で、菅田将暉と井上真央の演技は三陸の自然に呼応するように瑞々しく輝いていた。
……それでもやっぱり、予告は失敗だったと思うけど(笑)
東北組がすごくいい。東京組がお遊戯会
日はまた沈み、また昇る
劇場公開時に観ていたが感想を書いてなかった映画。面白かった。さすがクドカン。もちろんその前にまず原作があり、何より監督の手腕があってこそだが、田舎と都会のギャップあるあるなどで笑わせてくれる一方で、コロナ、空き家問題、震災といったシリアスな事象も大上段に構えすぎずに軽やかに、といってもそれなりの重みは持って描き出していくところは『あまちゃん』なんかにもちょっと似てる。そして序盤から出てくるコロナ禍あるあるを見て、あー、あったあったと思ってしまい、たった5年前のことを自分が忘れかけていたことに気づき、人というのはなんて忘れやすいものなんだということを笑いの中で思い知らされる。
その一方で、劇中に出てくる数々の魚料理の美味そうなこと。クドカン自身はあまり食に興味のない人だったらしいが、酒と肴映画としても大変秀逸なものになっている。宮城県気仙沼市ロケで作られた映画とのことで、菅田将暉も7kgも太ったそうだ。田舎にも都会にも偏らず、それぞれの良いところ悪いところをバランス良く描いているのもいい。
その菅田将暉も飄々とした純朴で無邪気な34歳の都会出身サラリーマンを好演。ヒロイン役の井上真央も子役出身だけあって本当に芝居がしっかりした演技派っぷりで、心の奥に傷を抱えた36歳女性を魅力的に演じていた。その他にも、中村雅俊、三宅健、池脇千鶴、竹原ピストル、小日向文世、白川和子、ビートきよし、松尾貴史などの脇を固める面々がことごとくハマり役で芸達者ぶりを見せてくれる。そういえば中村雅俊も宮城出身だ。それにしても池脇さん、すっかり太ったオバチャンになったなあ。まあ『マイスモールランド』(2022年)の時点ですでにちょっとそうだったんだが。
心が温まる!
東日本震災とコロナという未曾有の災害をモチーフにして、「今」を切り取った秀作でした。登場人物のキャラ設定や台詞に宮藤官九郎脚本らしさが感じられ、ホロリとしたり、笑ったり、とっても忙しかったです。「モモちゃんの幸せを祈る会」代表を務めるケンを演じた竹原ピストルのハマリぶりも圧巻でしたが(笑)、やはり主人公・西尾晋作を演じた菅田将暉がいいですねえ。「ただ釣りが好きなだけ」という言葉に嘘がない!でも、関野百香(井上真央)がマスクを外した瞬間に見せるよこしまな気持ち(?)もホントという、人間のもつ多様な面を矛盾も含めて体現し、自然に共感してしまいました。震災やコロナを真正面から描くと深刻な演出にならざるを得ないところを、茶化すことなくしっかり向き合いつつもコミカルに描くという絶妙なバランス感覚は見事というほかなく、とっても素敵な物語でした。ラストシーンは、菅田将暉だからこその素朴な人間性が溢れていて、とっても幸せな気持ちにさせてもらいました!
さんすぅえっと~、さんらいずぅ~
軽やかに 地に足を踏みしめて
Netflixで視聴
震災を宮城の田舎で過ごし、コロナ禍を東京で暮らした人間なので前から見たいと思っていた作品。
震災が残した傷からの再生とコロナ禍という特殊な状況を詰め込むのはどちらも中途半端にならないかな?と思ったけれど、そこはさすがの宮藤官九郎。
キャラの立った地元の人々の交流をユーモラスに描き、軽やかに重苦しさを感じさせないままに、傷跡と一筋縄ではいかない回復の難しさを物語に落とし込んでいた。
地元である東北の好きなところ(自然の美しさ、方言、素朴な温かさ、魚とお酒の美味しさ)を魅力たっぷりに描きつつ、苦手だったところ(噂がすぐに回るところ、やや卑屈なところ、結婚をゴールとするところ)もよく表れていて、単に素朴で温かい田舎のテンプレートの一つとなっていなかったのが好感。土地をよく見てくれているなあ。
人も土地も、良いところだけじゃない。鬱陶しかったり、こんなところ…と思ってしまう時もある。
何かを失ったことのある人は、それを失いそうになった時に綺麗な面もひなびた面も何一つ手放したくない思いに駆られる。
それでも、いつかはこの世の誰からも忘れ去られる思い出を握りしめて、梁を新たにする必要がある。
古民家再生というのは、そんな意味もあったのかもしれない。
(「思い出のアルバム」は100%泣いてしまうからずるいよ、、!)
それにしても井上真央さんかわいかった。苦しそうな顔や不機嫌な顔も素敵。池脇さんは地元にこういう中年女性いるいる!!だったし三宅くんもあんなにお綺麗なのになぜかあの役が似合ってた笑
田舎民がよそ者を気にするのはいつものことなので、主人公がフルリモで引っ越してくる以外コロナ禍の必要性がやっぱりあまり感じられなかった。
その描写をカットしてコンパクトに収めるか、時間と世情と人間関係に膨らみを持たせて連ドラ的に見たい気もするかも。
色々な思いが込み上げて、宮城に帰りたくなりました。
人生ドラマ
豊かな自然、そして「東日本大震災」がもたらいた悲劇を救うのは愛だ
監督は「あゝ荒野」「前科者」「正欲」の岸信幸、脚本は数々の脚本を手がけているクドカンこと宮藤官九郎、そして今や日本を代表する俳優になった菅田将暉がタッグを組んだのがこの映画です。
ヒロイン役の井上真央も好演していて、クドカンのコミカルな脚本で
テンポよく物語は進みますが「東日本大震災」が大きな影を与えている作品です。
【映画批評】
映画の主人公は海と山の豊かな自然だ。コロナ禍で仕事がフルリモートになった東京在住の西尾は、三陸の海沿いにある格安の貸家をネットで見てとんでくる。西尾は海と釣りが大好きだからすぐに決めたのだ。その貸家は、役場に勤める百香が空き家問題を担当することになり、まず自分の家を貸家にしたのだ。
東京者がコロナ禍真っ只中田舎に来た。当然百香もすぐ来てしまった西尾にとまだいつつ、その状況を宮藤官九郎は手際よくコミカルにさばいていく手腕は見事で西尾の十四日間の自主隔離につなげる。それでも西尾は人目を盗んで釣りに出かけ、海と釣った魚に満足する。リモート飲み会、海の幸を自慢する西尾が幸せそうだ。
西尾は自主隔離が終わった日、百香の家に食事に招待される。またも海の幸に舌鼓を打ち、なによりマスクをはずした百香に一目ぼれする。
西尾は居酒屋で「モモちゃんを守る会」のメンバーでもある店主がある意味攻撃的にこの土地の海の幸をどんどん出してくる。その一品一品がどれもおいしく、食べる菅田将暉の至福の表情がなんともいい。「モモちゃんを守る会」がなになのか、西尾は知らない。
きれいで豊かな自然、そこから獲れる海の幸。しかしこの豊かな自然こそが多くの人の運命を変えた「東日本大震災」を発生させたのだ。西尾は当然震災を体験していないし、きれいになった海、町しか見ていない。
西尾は百香が貸家に出した意味を知る。ここから空き家問題をビジネスにしようとする会社の社長の命令で町にドタバタ劇が起きてくる。その時西尾は空き家ビジネスとかどうでもよくてとにかくこの町、海、釣りが好きで、なにより百香が好きだと告白する。百香も西尾に好意を寄せているが百香は、震災で失った家族を忘れられない。百香自身前に進みたいけど進めない。その葛藤にさいなまされる。
西尾と再会した百香は強く自然に西尾を抱きしめる。東京者の西尾は、震災で大きな傷を負った百香をただただ純粋に愛しく想う。百香を大切にする西尾の決心は、百香への愛の強さを見た。
日はまたのぼる
東日本大震災の話も入っているんだけど、悲しくなりすぎない映画全体の雰囲気。それでも、それぞれの人物からなんとなく醸し出される傷跡。ここのバランスがすごく上手く、みんな時が経ち悲しみは表には出ていないだけで、確実にまだ存在している。
津波のことに関してどうやって接したら良いか分からないと主人公。それに対して、ただ東北のことを見ていてほしい、と。実際に東北の素晴らしさを我々視聴者はこの映画を通して見ることができた。
うまい料理ときれいな景色は逃げないから。このセリフは痺れた。
難しいことは考えず、自分のことだけ考えれば良いっていうのは大切にしたい考え方。
空き家問題を絡めてくる面白さ。もともと住んでいた人たちの思いを残す。それでもこのような問題は日本のどこでもあるのだろうなと。
全体的に暖かい雰囲気。ラストシーン。モモカの表情がすごく良くて、この映画1番の笑顔だった。
カムダウン!焦らず冷静に復興を!
パンデミックや津波だけが経済を悪化させたわけでは無い。
生牡蠣にタバスコ!!嘘!
パンデミック?
そのおかげで
36位 韓国 約34,642ドル
37位 台湾 約34,426ドル
38位 日本 約33,956ドル
が1人あたりのGDPである。
パンデミックが終わった時に22位くらいで、イタリアに抜かれたと言ってた。イタリアは今29位約41,091ドル
かつては2位だった事もあるからね。
どっちが本当なんだべぇ?
でも
かつてライバルだった
19位ドイツ 55,911ドル
20位イギリス 54,949ドル
ですからね。
ほぼ、円安は永遠に確定で、
少しでも
日本が経済を復興するには、内需拡大しか無い。人口流入とか企業誘致の時代は昔話である。日本に住む「どーでも良い」若者は日本よりも物価の安い東南アジアとかに移住するくらいの我田引水生活を送るべきである。
自給自足の生活環境を容易に取り戻せる行政機関が欲しい。そして、民主国家なのだから、そう言った政策を掲げる政治組織の出現が望まれるのだ。
まぁ、それは大義名分で、若者は自分の事だけを考えれば良いんじゃない。だって、僕ら老人も若者の事を考える余裕はないんだから。残念ながらね。
田舎は田舎の良さがある
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