「悪魔と呼ばれるもの」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔と呼ばれるもの
こんなに面白かったっけ!?
真生版として帰ってきた「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。傑作揃いだった2023年の中でも、抜きん出て優れていた最高のアニメ映画。初めて劇場で鑑賞した時の驚きは半端じゃなかった。
そして初鑑賞から1年たった今日、バージョンアップした本作を改めて鑑賞してきたのだけど、これはこれはすごいものだった。面白いのは十分わかっていたけど、想像を遥かに上回る面白さで驚き。はて、昨年の自分は評価をミスってないか?それとも、真生版になったことがこんなにも感情を動かしたのか?細かいところはよく分からないけど、今年劇場で観た映画の中ではダントツで面白かった。バージョンアップしたとはいえ、基本は同じだから2024年のランキングに入れるわけにはいかないけど、もしカウントするなら堂々たる1位。そのくらい良かった。
言われなくてもわかるくらい、血飛沫はより赤く、激しく描かれていた。これはR15+になるわけだ。だけど、通常版もなかなかにグロかったから、明確にどこが違うのかと言われたら難しい。でも、確実に鮮やかになってはいる。おかげでアクションシーンの残虐さは増し増しになっているし、悲壮感も比じゃない。前作よりも心がグッと沈むのを感じたし、こりゃ真生版として劇場公開して大正解。そしてちゃんと劇場で見て本当に良かった。このサイトに通常版との比較が分かりやすく書かれていました。【通常版と何が違う?真生版ではこんな演出が加わった!映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』レビュー|鮮明になる色、真生版でより深まるゲ謎の世界【※ネタバレあり】】
4DXで鑑賞したのだけど、それまた良かった。血飛沫を直に感じたのは、4DXの効果もあったのだろう。通常版を見ていた時から感じていたけど、やはりこの作品との相性は抜群。アクションがとにかくカッコイイアニメ映画だから、座席の揺れは没入感をより高めてくれるし、恐怖も倍以上になっていた。通常版よりも時間があっという間だったのも、この上映形態のおかげ。いやぁ、お金儲けの仕方が上手いね〜。(言い方悪)こりゃ見ちゃうし、見入っちゃう。毎年やってくれねぇかな笑
内容に関することは去年書いたから今更明記しないけど、鬼太郎誕生の物語としても、ジャパニーズホラーとしても、申し分ない見応えと面白さ。傑作揃いだったからマヒしていたのかもしれないけど、これはあまりに完成度が高い。
配信しているとはいえ、劇場で見た事ない人は是非ともこの機会に見るべきだし、見た人でも損は絶対しないと思う。この映画のおかげで、最近少し失いかけていた映画見たい欲が加速した。やっぱ映画っておもしれぇ。